超魔法こがね

湯殿たもと

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通信封鎖

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超魔法こがね17


魔法の世界。今日は何かおかしい。グラシアさんもアポロさんもいない。何かあったのだろうか。昨日は全く寝られなくてこの世界にこれていなかったのだけど、何かあったのかもしれない。

「どうしよう」

人探しの魔法を使ってみることにする。普段より強めの出力で。ええいっ!

・・・・・・

反応なし。どうしよう。まさか。

とりあえず他の知り合いの所に急行して訳を聞くしかない。もしかしたら二人とも寝られない事情があるのかも。

「ええいっ!」

フランクさんの方角へダッシュで向かう。フランクさんの所につきあいさつすると驚いた顔と怒りの顔を半分くらいずつつき出された。

「あっ、ジパングてめぇ」

「えっ」

「生きてたのか!アポロとグラシアはどうしたっ」

「私知らなくて、一日空けたら大変なことに・・・・・・」

「助けに行くんだよ!今から、ついてこい」

「え、はいっ!」

フランクさんの部下とみられる人が三人ほどついていた。しかし、人探しで見つからないってことは・・・・・・。

「諦めるのは早いぞ、味方にも見つからない『完全通信封鎖』をしているかもしれない」

「それは何なのですか」

「完全に気配を消して行動するんだ。敵に格段に見つかりにくくなるな。しかし味方からも連絡取れなくなるからな、よっぽど何かあったんだろうな」

「それをしたっていうのは」

「何か企んでいるか、それか逃げるのに必死なのかどちらかだな」

「・・・・・・」

お願い、無事でいて。

「さて、ピザのいたずら受けたのはこの辺だな、それじゃ足跡でも調べるか、ほい」

「わわわわ」

呪文によって、三人分の足跡がじゃないと浮かび上がる。ひとつは私のだから、後の二つがグラシアさんとアポロさんの。

「これを追っていけばいい、通信封鎖でもこれなら後をつけられるからな」

「そうなんですか」

「あいつらが言ってたから間違い無いだろう」

一歩ずつ続いていく足跡を辿っていく。かなり来たがまだまだ続く。足跡をたどるのは急いで行くっていうことが難しいからこうするしか無いのだけど。

「誰か来ますよ」

見張っていたフランクの部下(弟子?)が報告した。

「どんな感じだ?」

「新人っぽそうです」

「ようし、敵ならぶちのめせ!無所属なら話しかけろ」

「敵のマークをつけてますよ」

「ようし、行け!」

見張りの一人が向かっていく。数が多い方が有利なので私も向かう。走って近づいてみると、なるほど、最低限の装備しかつけていないし、弱そうに見える。

「これでも食らえっ!」

衛星を用意しないで射撃を始めたことに違和感を持つけれど、火力で攻める気のようだ。しかし相手は全てかわす。本当に初心者かと違和感を持つが、既に遅い。魔法?いや、物理攻撃でぶっ飛ばす!

よろよろしながら立ち上がる味方を援護して仲間のもとに連れて帰ろうとするが、まず目の前の相手をどうにかしないといけない。とりあえず相手は初心者じゃなさそうだから、攻撃を与えられたらまずい。という訳で衛星を片っ端から打ち上げる!


続きます。
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