天端怪奇伝

湯殿たもと

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天端怪奇伝7

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天端怪奇伝7

とぼとぼと家に帰り、自室にこもる。明智、消えてしまうなんて聞いて無いぞ・・・

「お兄さんお帰りなさい。お疲れですか」

「千秋いいいいいいっ」

「きゃあああああっ」

「あっちゃっちゃっあああ!!」

千秋にいきなり泣きついたから、千秋の持っていたスープを頭から被ってしまった。玉ねぎが頭から落ちる。服を着替えて話を再開。

「さっきはすまんな」

「もうお兄さん、いきなり泣きつくのはやめてください」

「すまんな、母性を感じたものでな」

「高校生は母性を感じたからって泣きついたりしませんよ」

「とりあえず事情を聞いてくれ」

俺は気を取り直して、明智のことを出来るだけ詳しく説明した。今日のショックを受けたことも含めて。

千秋がそれを聞いて、同級生で交通事故で亡くなった人がいるのを聞いたことがあるという。別のクラスで名前は知らないようだが、その事自体は知られた話らしい。

「お兄さんが見えるっていうのは不思議だけど・・・明智さんが見えるなら、見れない人の分まで楽しませてあげて」

「分かった、千秋、やってみるぜ」


そして土日でゆっくり考えて、ある作戦に出ることにした。待ってろ明智。


続きます。



天端怪奇伝7.5


「夜ノ森さん、部長就任おめでとうございます」

「ありがとう曜子ちゃん」

「これで、ばりばり演劇部を仕切っていけますね!」

「私が仕切りたい訳じゃないけど、いろいろ勉強してきたよ、上手な部活の運営の仕方とか」

「前の先輩、酷かったですからね」

「ははは、反面教師にしないとね」

私、夜ノ森双葉は演劇部の部長に就任することになった。これからきっちりとみんなが演劇に没頭できるよう指揮をしなくてはならない。

前の部長は酷かった。どう酷かったかというと、不適切な役の割り振りである。部長には彼氏がいて、それの彼氏と二人で恋人を演じるような、そんな劇ばかり選んで発表していた。それで他の部員から恨まれていて、部の雰囲気が悪くなっていた。

「皆ホントはいい人なのに、それで半分くらいやめちゃったし」

「部員少なくなっちゃったからね。頑張らないとね」

曜子ちゃんがそういう。来年の部活の勧誘頑張らないと・・・。


続きます。
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