サンライズ

湯殿たもと

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神無月編

サンライズその16 神無月編

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サンライズその16 神無月編6



俺を襲ってきた謎の男。それと対峙する湯殿。そしてぼーっと見ている俺。

「あんたがこの前の爆発を起こした幽霊ね!ここで消えてもらうよっ」

「・・・・・・」

湯殿は自信ありげな表情で相手に死を宣告する。一方の前髪長い系幽霊はなにも動じることもなくそのまま立っていた。不気味だ。

湯殿が先手をうつ。

「烈風脚!」

回し蹴りが入り、幽霊はぶっとばされるが・・・・・・すっくと立ち上がり、対して効いていないようだった。

「タフだね・・・もっと強い攻撃をしないと駄目かな」

幽霊はさっき生成したナイフを持ち、一気に湯殿との間合いを詰める。さすがの湯殿も受け止められないとみたか、かわしてから蹴っ飛ばす。若干湯殿が優勢だが、相手の隠し持っている技によってはまずいかもしれない。

俺はさっきの孫の手の要領で、再び手のひらで物体を生成する。幽霊は制御できるのだが、俺はまだまだ出来ないので良いものがくると祈って手のひらを広げ続ける。

「・・・・・・」

幽霊はなにか技を溜め始めた。湯殿がそれを見て構える。技が溜まる前に何かしらで攻撃しなければ。そして手のひらから作られたのは・・・・・・陶器の水がめ。なんでやねん!

「それ貸してっ」

湯殿が高速でその水がめをかっさらっていく。そして男の頭に被せた。男は慌てて外そうと両手で水がめを掴む。

今だっ!!

「雷烈砲!!!!」

湯殿は男のガードが甘くなったところに光線を叩き込む。そして男はその光線の中で焼け消え去った。その瞬間、まわりから人の声がしはじめた。元の空間に戻ったらしい。

「湯殿、ありがとう」

「こんなの朝飯前だよ」

時計は掃除終了時間を回っていて、そのまま俺たちは帰ることにした。さっきの戦いは俺たちしか認識していないようで、何の騒ぎもない平和な空気が漂っていた。

「ひのでくん、あの水瓶、どこから持ってきたの?」

「わからん、相手が無からナイフを作り出して、それを見て真似たら俺も出来たんだ」

「そうなんだ・・・・・・それに気がつかなかったら危なかったね」

「湯殿が予想以上に強かったからなんとかなったんじゃないか、あそこまで強いとは思わなかった」

「へへへ」

「妖怪っていうのは、皆そんなに強いものなのか」

「いや、私は九尾さんに稽古つけてもらったからね、特別に強いよ?」

終わってみればいつも通りの道をいつも通り歩いて帰宅。きぼう姉さんやはるかもいつも通りの笑顔。九尾の心配していた幽霊も退治されたことだし、もう何も起きないだろう。



続きます。


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