月夜の椿

湯殿たもと

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月夜の椿ネクスト

月夜の椿ネクスト14

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月夜の椿ネクスト14



街をふらふらと歩きながら、そしてさっきのことを思い出しながら、魔物を守るひとを探す。やたらと町並みが悲しく見えてきた。雪が傍らに積もって、そして夕暮れを迎えた。翼くんはどうしてるだろうか。そろそろ図書館から帰るにはいい時間だと思う。きっと家路についたのだろう。私はそれよりも巫女を探さねばならない。それにさっきあんなことがあって、仲間(?)を傷つけてしまったわけだから、余計にしんどくなってしまった。

あれ、ここをこういけばあそこに出たはずだけど、おかしい。道に迷ったらしい。考え事しながらだと駄目だ、まだこの町に来て十日くらいなのだから。

・・・・・・三十分歩いても目的の場所にはたどり着かなかった。おかしい。普通なら五分で着くはずなのに。一度立ち止まってみる。そう、ここはあの角。霧がでているけれど、ここをまっすぐ行くと目的地につけるはずなのだ。

・・・やはり着けない。同じ場所に戻ってきてしまう。何者かが・・・・・・操っている?でもそんなこと出来るのか?

悪夢。幻を見せる化け物。つまり・・・・・・私もやばい?

すっかり夜も遅くなって途方に暮れていると・・・

「そこのお姉さん」

「え」

声をかけてきたのは、昼間の魔女学生。とっさに身構える。

「みなみの話は後。翼くんを助けたいんでしょ」

学生が差しのべた手を私はしっかりと掴む。そしてもう一人の学生が立っていて、そして三人で箒に乗って、霧の街を抜け出したのだった。


翼くんの家にたどり着いたとき、翼くんの部屋からは明かりが灯っていなかった。もう眠ってしまったのかもしれない。二人の学生は私を見る。

「あなたが一番、化け物のことを詳しいようにみえる」

「翼くんを助ける方法を教えて」

実のところ、私にもあの悪夢を追い払う、確実な方法は知らないのだ。確実な方法は巫女を探して屈服させて聞き出す、という方法しか考えていなかった。しかし、他にも手はあるだろう。悪霊払いの方法、とりあえず塩を撒いてみることにする。・・・・・・これで十分とは到底思えない。柊やお守りも持ってきたのだけど・・・・・・効果を認めるのはむずかしそうなものばかりだった。

「このとりついてる化け物は、翼くんに幻を見せてるのよ。だから、その幻を破るようなことを見せればいいの、ただね、何の幻を見せているのかがわからない」

結局その日は何も出来なかった。翼くんの部屋で三人で座って眠る。翼くんが起きたときに、幻を打ち破れるように。


次回が最終回になります。つづく。



おまけ。

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