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仕事仲間
おはなし!
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少女の死体を地下室に放り投げ、拷問部屋を見つからないように隠した。あとは生きている方の少女を二、三日中に殺せば問題ないはずだ。
私は少女の様子を確認するために台所へと向かった。
台所へ入ると、來唯が少女に話しかけていた。右手にはお気に入りのナイフが握りしめられている。
「ねえねえ、どこからきたの?」
「............」
「なんではなさないの? 口あるのに?」
「............」
全く反応しない少女に苛ついたのか、足で蹴り始めた。
「むししたらだめなんだよ!」
來唯は涙目で蹴り続けるが少女は悲鳴一つあげない。そんな態度にしびれを切らしたのか、閉じられた口にナイフを突き刺した。
「ガッ......ゲホッ...ゴホッ.....」
少女は悲鳴をあげようとするが、血がのどに入り込み上手く叫べないでいた。
「くちあけたのにはなせないの?」
そう言いながら何度も何度も口にナイフを突き刺していた。その度に台所には少女の血が撒き散らされた。
これ以上台所を汚されてはたまらない。私は來唯の右腕を掴んだ。
「殺したいのならブルーシートかなにか敷いてからにしなさい。このままでは血しぶきで汚れてしまう」
「ころさないよ!しゃべれるようにするだけだよ!」
來唯はそう言いながら左手にナイフを持ち替え少女の口に突き刺した。私は少女の血を浴びながら話す。
「分かった分かった。この子は父さんが運んであげるからお風呂場でお話ししてきなさい」
「うん! わかった!」
來唯はナイフを持ったまま風呂場へと走っていった。私は赤い足跡を眺めながらため息をついた。
少女はまだ死んではいなかった。呼吸をする度にごぼごぼと音を立てながら必死に生きようとしていた。
小さく軽い体を抱えあげ、風呂場へと運ぶ。ドアを開けると、來唯はなぜか裸だった。
「......なぜ服を着ていないんだ?」
「おふろまだだから!」
「......そうか。この子はどこに置けばいいんだ?」
「ん~......おふろのなか!」
來唯は浴槽を指差した。私は言われた通り、少女を浴槽に投げ入れた。
「ぱぱありがと!」
來唯はそう言うとナイフを少女の口にねじ込んだ。
少女を風呂場まで運んだ後、私は一人台所の掃除をしていた。あちこちに血が飛び散り、殺人現場にしか見えない状態だった。
「......父さん、私も手伝いましょうか?」
振り返ると、いつからいたのか五望がドアの隙間からこちらを覗いていた。
「手伝ってくれると助かる」
私がそう言うと、五望は無言でうなずいた。二人で血の飛び散った床や壁を雑巾で拭いていく。
一時間ほどかかり、ようやく掃除は終わった。
「ありがとう。助かった」
私は五望に礼を言い、部屋を出ようとした。が、五望に止められる。
「ちょっと待ってください!」
「ん? どうかしたのか?」
「......いえ...あの...えっと......私掃除頑張りました......」
五望はそう言うとうつ向いた。私は意味がわからず尋ねる。
「? そうだな。とても助かったぞ」
「......えっと...それなら......」
五望が何かを言いかけたその時、勢いよくドアが開いた。
「ぱぱ! さっきのしんじゃった!!」
なにも着ていない、血まみれの來唯がそこに立っていた。その後ろには赤い足跡が点々とついていた。
私は少女の様子を確認するために台所へと向かった。
台所へ入ると、來唯が少女に話しかけていた。右手にはお気に入りのナイフが握りしめられている。
「ねえねえ、どこからきたの?」
「............」
「なんではなさないの? 口あるのに?」
「............」
全く反応しない少女に苛ついたのか、足で蹴り始めた。
「むししたらだめなんだよ!」
來唯は涙目で蹴り続けるが少女は悲鳴一つあげない。そんな態度にしびれを切らしたのか、閉じられた口にナイフを突き刺した。
「ガッ......ゲホッ...ゴホッ.....」
少女は悲鳴をあげようとするが、血がのどに入り込み上手く叫べないでいた。
「くちあけたのにはなせないの?」
そう言いながら何度も何度も口にナイフを突き刺していた。その度に台所には少女の血が撒き散らされた。
これ以上台所を汚されてはたまらない。私は來唯の右腕を掴んだ。
「殺したいのならブルーシートかなにか敷いてからにしなさい。このままでは血しぶきで汚れてしまう」
「ころさないよ!しゃべれるようにするだけだよ!」
來唯はそう言いながら左手にナイフを持ち替え少女の口に突き刺した。私は少女の血を浴びながら話す。
「分かった分かった。この子は父さんが運んであげるからお風呂場でお話ししてきなさい」
「うん! わかった!」
來唯はナイフを持ったまま風呂場へと走っていった。私は赤い足跡を眺めながらため息をついた。
少女はまだ死んではいなかった。呼吸をする度にごぼごぼと音を立てながら必死に生きようとしていた。
小さく軽い体を抱えあげ、風呂場へと運ぶ。ドアを開けると、來唯はなぜか裸だった。
「......なぜ服を着ていないんだ?」
「おふろまだだから!」
「......そうか。この子はどこに置けばいいんだ?」
「ん~......おふろのなか!」
來唯は浴槽を指差した。私は言われた通り、少女を浴槽に投げ入れた。
「ぱぱありがと!」
來唯はそう言うとナイフを少女の口にねじ込んだ。
少女を風呂場まで運んだ後、私は一人台所の掃除をしていた。あちこちに血が飛び散り、殺人現場にしか見えない状態だった。
「......父さん、私も手伝いましょうか?」
振り返ると、いつからいたのか五望がドアの隙間からこちらを覗いていた。
「手伝ってくれると助かる」
私がそう言うと、五望は無言でうなずいた。二人で血の飛び散った床や壁を雑巾で拭いていく。
一時間ほどかかり、ようやく掃除は終わった。
「ありがとう。助かった」
私は五望に礼を言い、部屋を出ようとした。が、五望に止められる。
「ちょっと待ってください!」
「ん? どうかしたのか?」
「......いえ...あの...えっと......私掃除頑張りました......」
五望はそう言うとうつ向いた。私は意味がわからず尋ねる。
「? そうだな。とても助かったぞ」
「......えっと...それなら......」
五望が何かを言いかけたその時、勢いよくドアが開いた。
「ぱぱ! さっきのしんじゃった!!」
なにも着ていない、血まみれの來唯がそこに立っていた。その後ろには赤い足跡が点々とついていた。
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