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第十二話
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朝食を終えたシキは宿を後にして冒険者ギルドへと向かっていた。
やることといえば一つだ。
「(今日も薬草の採集やるかー!)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
No.6
依頼 ヒーラ草の採集
場所 エリルレの森
難易度 E
期限 無期限
契約金 無し
報酬額 ヒーラ草5本中銀貨1枚
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この様な依頼をシキは一週間行っている。
ヒーラ草というのは白い星形の花で回復薬の材料として必要なものだ。そのまま食べると凄く苦いが回復薬にすればそれよりかはマシになるらしい。
場所はこの国の近くにある森林だ。
一日約で50本程を採集し大銀貨1枚。加えてその採集の時に見つけた茸や解毒草、木の実をついでに取ってくるので一日の稼ぎは高くて大銀貨3枚、低くて大銀貨2枚だ。
ギルドへと歩いているとふとシキは足を止めた。そこには様々なガラクタ?の様なものが大量に置いてあったのだ。
「お、そこの人!何か買うかい?」
手を摩りながらやってきたのは一人の男だ。
「店主か?これは……?」
「ここにあるのは売れ残りやらですよ。少し汚れてはいますがぁ、ちゃんと使えますよ?」
「売れ残り、ねぇ……ん?」
シキはそのガラクタから一つの指輪を取り出した。それはかなり小汚ないのだが何故か引かれる何かがあった。
「店主、この指輪は?」
「それは……なんでしたっけね……あぁ、思い出しましたよお客様。それは30年前に魔法学者達が捨てた物なんですよ。何やらその指輪は古代魔具の一つとして研究されてた一品らしいんですが……これが只のガラクタらしくって。誰が着けても何も起こらないんですよ。偶々その捨てようとしていた所にいたので只で譲っていただいたんですよ。いゃぁ、かなり印象深かったんでまだ覚えてましたよ。」
「店主、これは幾らだ?」
「それは……大銀貨1枚でいいですよ?いや、どうせ売れ残る……小銀貨1枚にしましょう」
「よし、買った」
シキはその小汚ない指輪を購入する。
買った理由は何となくだ。
別に他意は無いだろう。
店主に小銀貨を1枚渡すとその指輪を懐に入れてギルドへと向かったのだった。
~~~~~
冒険者ギルドに入って依頼が載ってある掲示版を見るといつもの薬草採集の依頼の横にある採集の依頼が貼られてあった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
No.144 【New】
依頼 ゼルネラの霜降薬草
場所 エリルレの森
難易度 D~E
期限 一週間
契約金 無し
報酬額 一本につき小金貨1枚
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
No.145 【New】
依頼 ベルタルの苔草
場所 エリルレの森
難易度 D~E
期限 一週間
契約金 無し
報酬額 一本につき小金貨1枚
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「(ゼルネラの霜降薬草にベルタルの苔草か……確か珍しいやつか。……一本小金貨1枚か……よし、これも受けよう)」
シキは偶々空いていた貧乳受付嬢こと、ミリィへと並ぶ。
並んで待っている間に先程買った指輪を取り出して眺めていた。
「(……この指輪、魔力が……無い?いや、微かに感じるが……これは……)」
「次の方~、どうぞ~」
そう考えていると順番がやってきた。
「はい、シキさん。今日も……」
「ヒーラ草の採取にゼルネラとベルタルの採集を受ける。」
「えっ!?ゼルネラとベルタルもですか?」
「駄目か?」
「(……まあシキさんならできるかな?別に高くは無いし)……わかりました。……No6・No144・No145の依頼登録終わりました。皆さんには注意を促していますが最近エリルレの森奥部でモンスター達が活発化しているそうです。注意してくださいね?まだシキさんはEランクなんですから中部までしか行かないでください」
「わかった。」
そう言うとシキはギルドを後にしてエリルレの森へと向かう。
だが、この依頼でちょっとしたトラブルに出会してしまうがこの時のシキはまだ知る由もない……。
やることといえば一つだ。
「(今日も薬草の採集やるかー!)」
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No.6
依頼 ヒーラ草の採集
場所 エリルレの森
難易度 E
期限 無期限
契約金 無し
報酬額 ヒーラ草5本中銀貨1枚
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この様な依頼をシキは一週間行っている。
ヒーラ草というのは白い星形の花で回復薬の材料として必要なものだ。そのまま食べると凄く苦いが回復薬にすればそれよりかはマシになるらしい。
場所はこの国の近くにある森林だ。
一日約で50本程を採集し大銀貨1枚。加えてその採集の時に見つけた茸や解毒草、木の実をついでに取ってくるので一日の稼ぎは高くて大銀貨3枚、低くて大銀貨2枚だ。
ギルドへと歩いているとふとシキは足を止めた。そこには様々なガラクタ?の様なものが大量に置いてあったのだ。
「お、そこの人!何か買うかい?」
手を摩りながらやってきたのは一人の男だ。
「店主か?これは……?」
「ここにあるのは売れ残りやらですよ。少し汚れてはいますがぁ、ちゃんと使えますよ?」
「売れ残り、ねぇ……ん?」
シキはそのガラクタから一つの指輪を取り出した。それはかなり小汚ないのだが何故か引かれる何かがあった。
「店主、この指輪は?」
「それは……なんでしたっけね……あぁ、思い出しましたよお客様。それは30年前に魔法学者達が捨てた物なんですよ。何やらその指輪は古代魔具の一つとして研究されてた一品らしいんですが……これが只のガラクタらしくって。誰が着けても何も起こらないんですよ。偶々その捨てようとしていた所にいたので只で譲っていただいたんですよ。いゃぁ、かなり印象深かったんでまだ覚えてましたよ。」
「店主、これは幾らだ?」
「それは……大銀貨1枚でいいですよ?いや、どうせ売れ残る……小銀貨1枚にしましょう」
「よし、買った」
シキはその小汚ない指輪を購入する。
買った理由は何となくだ。
別に他意は無いだろう。
店主に小銀貨を1枚渡すとその指輪を懐に入れてギルドへと向かったのだった。
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冒険者ギルドに入って依頼が載ってある掲示版を見るといつもの薬草採集の依頼の横にある採集の依頼が貼られてあった。
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No.144 【New】
依頼 ゼルネラの霜降薬草
場所 エリルレの森
難易度 D~E
期限 一週間
契約金 無し
報酬額 一本につき小金貨1枚
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No.145 【New】
依頼 ベルタルの苔草
場所 エリルレの森
難易度 D~E
期限 一週間
契約金 無し
報酬額 一本につき小金貨1枚
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「(ゼルネラの霜降薬草にベルタルの苔草か……確か珍しいやつか。……一本小金貨1枚か……よし、これも受けよう)」
シキは偶々空いていた貧乳受付嬢こと、ミリィへと並ぶ。
並んで待っている間に先程買った指輪を取り出して眺めていた。
「(……この指輪、魔力が……無い?いや、微かに感じるが……これは……)」
「次の方~、どうぞ~」
そう考えていると順番がやってきた。
「はい、シキさん。今日も……」
「ヒーラ草の採取にゼルネラとベルタルの採集を受ける。」
「えっ!?ゼルネラとベルタルもですか?」
「駄目か?」
「(……まあシキさんならできるかな?別に高くは無いし)……わかりました。……No6・No144・No145の依頼登録終わりました。皆さんには注意を促していますが最近エリルレの森奥部でモンスター達が活発化しているそうです。注意してくださいね?まだシキさんはEランクなんですから中部までしか行かないでください」
「わかった。」
そう言うとシキはギルドを後にしてエリルレの森へと向かう。
だが、この依頼でちょっとしたトラブルに出会してしまうがこの時のシキはまだ知る由もない……。
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