転生するなら人間がいいな~

獣野狐夜

文字の大きさ
15 / 73
第弐章 虹架かりし、天空の島

3節目 現代技術はすぐそこに

しおりを挟む
たくさんのスイーツ店やお土産屋を周り、夜も更けてきたので宿に泊まることにした。
100ロンダ(日本円で4000円)という衝撃価格で泊まれるホテルにみんなで泊まった。私はグーパーじゃんけんでレオンと寝ることになった。
襲われないかな…怖いな…あれでも思春期だから私は襲われないようにと祈りながら眠りについた。


翌日、実に快適な目覚めで起きた。
異世界に来て約4日。珍しくみんなより早く起きてしまった。
壁掛けの時計を見ると、6時半。
全米が泣いた瞬間だ!と冗談を呟きつつ、朝ごはんを食べることにした。
ベットはひとつしか無かったので、襲われることに恐怖していたが。
『ぐぉおおおおおお…。』
熟睡しているレオンを見る限り、襲われてない……はず。
レオンが上半身裸なところは気になるけど、レオンの実家でもそうだったから気にしないでおく。いや気にしたら嫌な予想を立ててしまうので忘れることにした。
とりあえずみんなで朝食を摂るため、ホールで待っているとアリサがやってきた。
『これは槍が降りそうだぞ!まさかユキが早起きなんて…!』とやってきて早速アリサに馬鹿にされたので少しボコした。
『いたいぞ…ぐすん。』
次にソラが起きてきた。
『あら、アリサさん、ユキさん。お早いですね。おはようございます。』
ととても丁寧に挨拶してきた。
その丁寧さに思わずびっくりしたくらい。
最後にレオンが起きてきた。
『ユキさん…おはようございます。昨日はとても疲れましたね。』
なんか意味深にしか聞こえなくなったので無視することにした。
朝食を摂ったあと私たちはホテルを後にして幻想大虹ウツクシレインボーを目指した。
スイーツ店で手に入れたパンフレットによると、夕方が一番美しいらしいので、夕方まで観光しようということになった。
「観光楽しみだね!さぁ着替え着替……ん?なにこれ?」
下着を取り替えようとしたその時。
胸ポケットに何かが入ってること気づいた。
「これ……は??まじで!?」
スマホが入ってた。
でも充電切れ。最悪だぁせっかく無双出来そうなのにぃ!とりあえず廊下にいたアリサに「電気魔法使える?」と適当に聞いたら、衝撃の一言を放ってきた。
『【電気魔法】はないけど、【充電魔法】という人型機械ロボットにしか使えない魔法があるぞ。どうやら【電気魔法】の劣化版らしいのだ。』
え、さすがに都合よすぎね?え??
とりあえずアリサに「この魔法を使ってくれないかな?」と言ってみる。
するとアリサは嫌な笑みをし始めた。
『フフフ…【充電魔法】を使って欲しいなら土下座するんだぞ!!』
と言われたので土下座した。したくないけどした。
「その魔法をこの板に向けて使って!」と。3秒も経たなかったのに、100%フル充電になった。なんかすごい。
都合良すぎて私TUEEEE的な展開になりかけてるけど気の所為?
まあとりあえずこれで色々なものが使える。あれ?圏外じゃないの!?
待ってヤラセじゃないの知らないの!!
いやいやいやいやなわけ…あるんだよね…。
どうやらこの世界には無線LANがあるので、Wi-Fi的なものがあるらしい。でもスマホはない。今の日本と比べるとここは日本の昭和時代ぐらいの文明らしい。バブル崩壊後くらいかな。
でもさすが異世界。日本とはだいぶ違うみたいで、ほとんど魔法で起動させてるらしい。
いや待って。急にやりたいことが出来た。
もしや、電話できるん?
そういえば私がここへやってきた時。
服装はそのまま、見た目が変わっただけで
……まさかこれは、転移だったのか!?
空き巣に刺されたと思ったけど、どうやら刺される寸前に何らかの方法で世界を渡ってしまったようだ。だから服とかもそのままだったんだね。
そういえば日本にいた唯一の友達で親友、サクラに電話できるかな?
よし、何故か知らないけど電波はオッケー。
充電もオッケー。よし、電話してみよう。
そう思い立った私は、《坂本紗倉》と書かれた番号に電話をかけた。



☆☆☆☆☆☆☆

あたしはサクラ。
学校ではたくさんの友達がいたけど、その中でもユキという女の子と仲が良かったんだ。
でもある日…。
『速報です。昨晩、○○県香澄ヶ坂市内在住の秋山雪美(19歳)が、何者かによって殺害され、遺体が見つかりました。検察の調べによると、遺体は秋山雪美さんではなく、その兄の秋山冬也(21歳)のものだと言うことが報告されています。現在捜索隊は、秋山雪美さんを現在も捜索中です。次のニュースです…。』
ユキは行方不明になっていた。
その兄は亡くなったらしい。
あのニュースから二週間ぐらいだった頃。
突然、ユキから電話がやってきた。
びっくりしたけど、一応電話に出ることにしたの。
『もしもし、サクラです。』
「…へ?すごい!!」
相手はびっくりした声を出した。
懐かしい…ユキの声だ。
「本当に出れた…!あ、もしもし!ユキです。あのね、驚かないで欲しいけど…」
と話を始めた。
そしてあたしは人生で一番びっくりすることが起きた。
『私ね、あ、驚かないでね!あのね、私ウルワランドっていう異世界にいるの。しかも私、になったっぽい。』
とガチトーンで言われた。
冗談かな?冗談だよね?
『じょ、冗談でしょ!』
そういうと、ユキは慌てた様子で「冗談じゃないよ!?写真送ってあげるね。」と言った。
『ちょっと待って!今何処に……え?』
質問をしようとした瞬間、目の前が真っ暗になった。

☆☆☆☆☆☆☆

「よし、いい写真撮れた…あれ?」
突然サクラからの電話が切れた。
ま、まさか…襲われた!?なわけないよね。
そう思ってると、見覚えのある少女が目の前に現れた。
その少女は、『え?ゆ、ユキ!?』とびっくりしたようだ。
その少女は、薄い茶色の髪の毛を後ろでたばねた、可憐な少女。
そして、白色のメガネが、彼女の可愛さを引き立たせていた。
彼女の名前は……。





彼女の名前は坂本 紗倉サクラ・サカモト
私のだ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

処理中です...