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第伍章 喧嘩するほど、沼に嵌る
2節目 沼地の演奏会
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海賊の街から出て数時間。
私たちは数日間お世話になった洞窟のあるナシという場所の反対側、キョムの方へ進むことにした。
反対というか、別の島だねー!
なっがい地中海を進んでいたから、みんな正直くたくただった。
もう顔が疲れてる、うん。
海の磯の香りにも慣れてしまって、口の中が常にしょっぱい感じだった。
『はは…おねえちゃん…だいすきぃ…。』
どうしよう、クウマが壊れちゃった。
『アヒャルビバァwwww』
どうしよう、シンも壊れちゃった。
あぁ、これ思ったより大変なことかも。
サクラはなんか爆睡してる。いいなー気楽で。
アリサは辛うじて生きてる、うん。寝てた。よかった干からびてない…。
レオンはなんか梅干しみたいになってる…。え、干からびてる??大丈夫???
一応ボート漕いでるのは私とカリスだ。
カリスは疲れない体質らしい。いいなー疲れない体質。
精神は一応うちの母なのでまぁ精神的疲労はあるらしい。よく見ると目の下にクマがあるし。
「あー、ねぇカリス?そろそろ寝た方が良くない?」
『いやいや、ユキこそ寝なさい!ワタシ1人でいいから、疲れないし…お母さんに任せて!』
「いや、目の下にクマあるし……大丈夫なの?」
『いや、ユキも随分寝てないわよ?あなたこそ大丈夫?』
「…わかんないけど…カリスは…。」というふうにプチ口論してる間に着いたというか、ボートが動かなくなった。
なんか音楽の沼地に着いたみたい。
遠くから音楽のような音が聞こえる。
あと魚?かどうか分からない謎の生き物が沼の中に泳いでいた。
………待ってこの音楽きいたことある!
うーん…しかもこれ吹いたことあるよ!!
『展覧会の絵』の「プロムナード」じゃん!
懐かしいなー、学校で習ったなぁこれ。
うーん、ていうかなんで元の世界の音楽が…。まぁいいや。………いいのかな?
とりあえず、お腹すいたぁ。近くには街らしきものもないしぃ。みんなお腹すいて干からびかけてるから早くしないと。
『アビャビャビャww』
『おねぇちゃん……おいしぃ……。』
『ユキィ~しぬぅ~……アタシ腹減った~。』
『ユキ、おまえ何とかしろぉ!腹が減って死にそうなのだ!』
『ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙………。』
……地獄かな?
シンは壊れたままだし、クウマは沼を飲みかけてる…サクラとアリサはまだ元気そうだけど…………え、レオンゾンビになってない?大丈夫!?
…1人忘れてる気がする。
『………ユ…………キ………サン…バタリ。』
ソラあぁああああああ!!やばいソラが枯れちゃったよ!!
ととととりあえずこの魚みたいな謎のやつを食べてみようと思う。
きっと大丈夫だと信じよう!!うん!
というか、みんな死にそうだし【変身者】で魔法が使えるレオン・グラヴェラに変身しよ!
……って、え??なんで!??
本当にレオンくんになっちゃった!!
……まぁ、とりあえず、レオンの身体なので【回復魔法】が使える。
そして【回復魔法】をみんなにかけてから直ぐに私の元の体、というか「ユキ」に変わった。
そういえば前に人間の体に戻れるか試したことがある。……というか、地球の時の私にだ。でも、なれなかった。
もしかして人型の生物だと獣人族、それか私以外の者になれるのか?
んーまぁとりあえず「元の私」にだけなれなかった。まじピエン。
まぁソラからきいた薬に期待するしかないね!水の瓶は6本あるし。
とりあえずみんなの疲れを魔法で強制的に回復させた。
そうしないとみんな食べれないから仕方なかった。…… 特にレオンね。
そうして魚のような謎の生き物を捕まえて、焼いてみた。
……あら?めちゃめちゃいい匂いする!
…なんかアジを焼いたような、香ばしい香り!
まず私から味見!はむっ……ん!?
え、おいしい!!なにこれ!!
なんか魚と言うより牛肉のような味がする!えーめちゃめちゃ美味しい!
そういえばよく見ると牛さんみたい!
でもエラはちゃんと付いてるし、ヒレもある。面白いね!
まぁ今は関係ないね!美味しいからみんなにあげちゃおう!
『はむっ……うんまぁぁ!生き返るぅぅ!!あざっすユキ!』
そういえばシン、最近「ユキ」って呼んでくるんだよね、別にいいけど。
『ガブリ…ん!?うお!これ美味しいですよゆきちゃ…ゴホンユキせんせー!』
クウマが何か言いかけたけど気にしない!というか、先生はやめて欲しいな。
『はむはむはむっはむっ、ほへぇ!ほへふほひへふほぉ!ふひひゃーふ!(これ!すごくおいしいんだぞ!ゆきちゃん!)』
もごもごなんか言ってるアリサ。
ハムスターかな?というか、焦らなくてもいいんじゃ…?
『あむっ。あ、おいしいですね、なんだか久しぶりに食べた味です。ありがとうございます。』
礼儀正しいなぁソラは。……あれ、ソラさっき枯れてなかった?
『もぐもぐ…だよねー!牛肉みたいでおいしいー!ありがと!ユキ!』
とサクラがソラに便乗しつつ感謝してきた。面と向かって言われると恥ずかしいなぁ…!
という感じでそれぞれの反応が面白かった。(…僕の事忘れないで?Byレオン)
そしてようやく陸地のような所へ着いた。
その陸地の奥の方に、茶髪の男性?が『展覧会の絵』をトランペットで吹きつづけていた。
トランペット…そういえばお兄ちゃんもお父さんもトランペット吹いてたような。
っは!?え?いやいやいやいや、お父さんは肺癌で亡くなったはずだよ!?
なのに…なんで?いるの?
思わず涙が出た。
……転生なの??
ふとカリスを見ると。
『え……裕幸!?』
カリスはかなり動揺していた。
気づいたら私の視界は涙で見えなくなっていた。
私のお父さんの名前は
秋山裕幸。
私たちは数日間お世話になった洞窟のあるナシという場所の反対側、キョムの方へ進むことにした。
反対というか、別の島だねー!
なっがい地中海を進んでいたから、みんな正直くたくただった。
もう顔が疲れてる、うん。
海の磯の香りにも慣れてしまって、口の中が常にしょっぱい感じだった。
『はは…おねえちゃん…だいすきぃ…。』
どうしよう、クウマが壊れちゃった。
『アヒャルビバァwwww』
どうしよう、シンも壊れちゃった。
あぁ、これ思ったより大変なことかも。
サクラはなんか爆睡してる。いいなー気楽で。
アリサは辛うじて生きてる、うん。寝てた。よかった干からびてない…。
レオンはなんか梅干しみたいになってる…。え、干からびてる??大丈夫???
一応ボート漕いでるのは私とカリスだ。
カリスは疲れない体質らしい。いいなー疲れない体質。
精神は一応うちの母なのでまぁ精神的疲労はあるらしい。よく見ると目の下にクマがあるし。
「あー、ねぇカリス?そろそろ寝た方が良くない?」
『いやいや、ユキこそ寝なさい!ワタシ1人でいいから、疲れないし…お母さんに任せて!』
「いや、目の下にクマあるし……大丈夫なの?」
『いや、ユキも随分寝てないわよ?あなたこそ大丈夫?』
「…わかんないけど…カリスは…。」というふうにプチ口論してる間に着いたというか、ボートが動かなくなった。
なんか音楽の沼地に着いたみたい。
遠くから音楽のような音が聞こえる。
あと魚?かどうか分からない謎の生き物が沼の中に泳いでいた。
………待ってこの音楽きいたことある!
うーん…しかもこれ吹いたことあるよ!!
『展覧会の絵』の「プロムナード」じゃん!
懐かしいなー、学校で習ったなぁこれ。
うーん、ていうかなんで元の世界の音楽が…。まぁいいや。………いいのかな?
とりあえず、お腹すいたぁ。近くには街らしきものもないしぃ。みんなお腹すいて干からびかけてるから早くしないと。
『アビャビャビャww』
『おねぇちゃん……おいしぃ……。』
『ユキィ~しぬぅ~……アタシ腹減った~。』
『ユキ、おまえ何とかしろぉ!腹が減って死にそうなのだ!』
『ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙………。』
……地獄かな?
シンは壊れたままだし、クウマは沼を飲みかけてる…サクラとアリサはまだ元気そうだけど…………え、レオンゾンビになってない?大丈夫!?
…1人忘れてる気がする。
『………ユ…………キ………サン…バタリ。』
ソラあぁああああああ!!やばいソラが枯れちゃったよ!!
ととととりあえずこの魚みたいな謎のやつを食べてみようと思う。
きっと大丈夫だと信じよう!!うん!
というか、みんな死にそうだし【変身者】で魔法が使えるレオン・グラヴェラに変身しよ!
……って、え??なんで!??
本当にレオンくんになっちゃった!!
……まぁ、とりあえず、レオンの身体なので【回復魔法】が使える。
そして【回復魔法】をみんなにかけてから直ぐに私の元の体、というか「ユキ」に変わった。
そういえば前に人間の体に戻れるか試したことがある。……というか、地球の時の私にだ。でも、なれなかった。
もしかして人型の生物だと獣人族、それか私以外の者になれるのか?
んーまぁとりあえず「元の私」にだけなれなかった。まじピエン。
まぁソラからきいた薬に期待するしかないね!水の瓶は6本あるし。
とりあえずみんなの疲れを魔法で強制的に回復させた。
そうしないとみんな食べれないから仕方なかった。…… 特にレオンね。
そうして魚のような謎の生き物を捕まえて、焼いてみた。
……あら?めちゃめちゃいい匂いする!
…なんかアジを焼いたような、香ばしい香り!
まず私から味見!はむっ……ん!?
え、おいしい!!なにこれ!!
なんか魚と言うより牛肉のような味がする!えーめちゃめちゃ美味しい!
そういえばよく見ると牛さんみたい!
でもエラはちゃんと付いてるし、ヒレもある。面白いね!
まぁ今は関係ないね!美味しいからみんなにあげちゃおう!
『はむっ……うんまぁぁ!生き返るぅぅ!!あざっすユキ!』
そういえばシン、最近「ユキ」って呼んでくるんだよね、別にいいけど。
『ガブリ…ん!?うお!これ美味しいですよゆきちゃ…ゴホンユキせんせー!』
クウマが何か言いかけたけど気にしない!というか、先生はやめて欲しいな。
『はむはむはむっはむっ、ほへぇ!ほへふほひへふほぉ!ふひひゃーふ!(これ!すごくおいしいんだぞ!ゆきちゃん!)』
もごもごなんか言ってるアリサ。
ハムスターかな?というか、焦らなくてもいいんじゃ…?
『あむっ。あ、おいしいですね、なんだか久しぶりに食べた味です。ありがとうございます。』
礼儀正しいなぁソラは。……あれ、ソラさっき枯れてなかった?
『もぐもぐ…だよねー!牛肉みたいでおいしいー!ありがと!ユキ!』
とサクラがソラに便乗しつつ感謝してきた。面と向かって言われると恥ずかしいなぁ…!
という感じでそれぞれの反応が面白かった。(…僕の事忘れないで?Byレオン)
そしてようやく陸地のような所へ着いた。
その陸地の奥の方に、茶髪の男性?が『展覧会の絵』をトランペットで吹きつづけていた。
トランペット…そういえばお兄ちゃんもお父さんもトランペット吹いてたような。
っは!?え?いやいやいやいや、お父さんは肺癌で亡くなったはずだよ!?
なのに…なんで?いるの?
思わず涙が出た。
……転生なの??
ふとカリスを見ると。
『え……裕幸!?』
カリスはかなり動揺していた。
気づいたら私の視界は涙で見えなくなっていた。
私のお父さんの名前は
秋山裕幸。
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