転生するなら人間がいいな〜 〈零〉

肆章 冷エタ“ネザー”山脈

いち ランドリー。

……ああ……

どうして…………

3人ともやられてしまった………

……もう…



あれを使うしか……。

いや…

しっかりするのよ、ソラ。

まだ…私の姉がいる。

それに…………



私が最後の砦だから……

きっと………大丈夫なはず。

…………あいつを倒して……




また始めればいいの…！！！

☆☆☆☆☆☆☆

誰もいなくなった浮島。

私はそこでしばらく休むことにした。

約数ヶ月間休まずに人を殺した。

《殺人者コロスヒト》の効果で三大欲求の消失と疲労耐性がついていた。

そのおかげで、沢山殺せた。


しかし、いざ休憩を摂るとどっと疲れがくる。

ついでに、服を洗おう。

せっかく全てが使い放題なのだから。

雨の降る街、レインタウン内のひとつの建物。

キャミソールとショートパンツ姿で、誰もいないコインランドリーを彷徨う。

強奪したお金で洗濯物を動かす。

ボロボロになった薄ピンクのパーカーに、

薄い青色のスウェットパンツ。

ずっとずっとお気に入りの私の私服。

血に塗れ、脂で汚れ、酷いことになっていた。

せっかくだし、お風呂にも入ろう。

血を洗い流せば、追跡されにくくなる。

神は匂いに敏感だからね。

割れた鏡に映る自分を見た。

あまりにも、余りにも醜くて。

………本当に、私なのか？

私は、なんのために、こんなことを…？

…………今はそんなことどうでもいい。

早く行こう。

……殺しつくそう。