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プロローグ②
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お父様が護衛任務に出発して一か月が経過した。
「お父様……遅いなぁ」
二十日間くらいで戻ってくると言っていたのに、未だ戻ってこない。
護衛任務はよくあることだ。
いつも怪我一つせず、無事に帰還する。
だからあまり心配はしていなかった。
遅くなることだってよくあることだ。
護衛中に天候が悪くなって、予定より移動に時間がかかっているだけかもしれない。
そう思って、私は今日も一人で稽古をするため木剣を握って廊下を歩く。
「――」
「今の声……」
どこからか、お母様が叫んだような声が聞こえた。
私はすぐに走り出す。
聞こえた方角にあるのは、屋敷の玄関だった。
私は驚愕する。
お母様は膝をついて涙を流していたのだ。
「ぅ、う……」
「お母様!」
私は焦って駆け寄った。
お母様の前には、お父様の同僚の騎士が立っている。
「どうしたんですか? お母様?」
「ミスティア……」
「……」
酷く混乱している様子だった。
私は目の前に立っている騎士が何か言ったのだと思い、彼を睨んだ。
けれど、彼も辛そうな顔をしていた。
嫌な予感が脳裏に過る。
戻らない父と、泣き崩れる母。
辛そうな表情を見せる同僚の騎士……。
まさか……。
「落ち着いて聞いてください。ロイドさんが……戦死されました」
「……え?」
耳を疑った。
発せられた短い言葉を、私の脳は理解できずに固まる。
意味がわからなかった。
否、わかりたくなかった。
けれど……。
「うぅ……ミスティア、ごめんね?」
「お母様……」
いつも優しく笑顔を絶やさなかったお母様が、初めて見せる号泣。
現実は突き刺さる。
「お父様が……死んだ?」
「……はい」
「なん……で……?」
「護衛任務中、対象が野盗の襲撃を受けました」
彼はゆっくりと、何が起こったのかを教えてくれた。
お父様が受けていた護衛任務は、王都の貴族を隣町まで護衛することだった。
その貴族は王国でも有数の名家で、王族に次ぐ権力を有している。
故に、多くの者たちに命を狙われていた。
護衛についたのはお父様も含めた騎士十五名。
たった一人の護衛につける人数ではない。
目の前の彼も、その任務に同行していたらしい。
襲撃を受けたのは夜中だった。
野宿していた彼らを、野盗が一斉に襲い掛かってきた。
野盗の襲撃自体は想定済みだった。
お父様や仲間の騎士たちは応戦した。
しかし、圧倒的な人数差があった。
騎士十五人に対して、野盗は五十人を超えていたらしい。
圧倒的不利な状況で、護衛対象の貴族を逃がすため、彼らは自らが囮になる作戦をとった。
部隊を半分に分け、片方が野盗を食い止め、もう半分の騎士で護衛対象を逃がす。
野盗を食い止める方に残ったのが……。
「ロイドさんだった。彼が指揮を執って野盗と戦った。なんとか食い止め、護衛対象は離脱できた。けれど、我々は野盗相手に苦戦を強いられた。野党の中に手練れがいたんだ。相手ができたのは、ロイドさんだけだった」
お父様はベテランの騎士だった。
長年の経験や鍛錬のおかげで、騎士団の中でも高い実力を持っている。
それでも上に上がいて、未だに鍛錬を欠かさない。
騎士としての誇りを守るために。
お父様は戦い、仲間たちを逃がすために決断した。
お前たちは先に撤退しろ!
ここは私が引き受ける。
大丈夫だ。
時間を稼いだら私もすぐに離脱する。
後で合流しよう。
そう言い、他の騎士たちを逃がして野盗と一人で戦った。
無事に護衛対象を送り届けた後、すぐに現場へと戻った彼らが見たのは……。
大量の死体と一緒に横たわるお父様の姿だったという。
すでに冷たくなり、この世から命は消えてしまっていた。
騎士は悔しそうに涙を流す。
「すまない……私たちがもっと強ければ、一緒に戦うことができれば……こんなことにはならなかったかもしれないのに……」
本気で悔しかったのだろう。
彼がお父様のことを心から慕ってくれていることが伝わった。
普段なら嬉しく思う。
今は……。
「お父様……」
死んでしまった。
人は死んだら、もう二度と会うことはできない。
顔を見ることも、言葉を交わすことすらできなくなってしまう。
当たり前のことだ。
そんな当たり前のことを痛感する。
お父様はもういない。
いつまで待っても、お父様がこの屋敷に戻ることはない。
お父様は……。
「死ん……」
認めたくない現実が、一気に押し寄せてきた。
まるで心臓をナイフで突き刺されたような痛みが走る。
痛くて、苦しくて、辛い。
「う、うぅ……うあああああああああああああああああああああ!」
私は泣いた。
滝のように涙を流した。
お母様はそんな私を抱きしめながら、同じくらい涙を流していた。
報告にきてくれた騎士も、溢れる涙を何度も拭っていた。
皆が流した涙で、床に水たまりができそうだ。
「お父様……遅いなぁ」
二十日間くらいで戻ってくると言っていたのに、未だ戻ってこない。
護衛任務はよくあることだ。
いつも怪我一つせず、無事に帰還する。
だからあまり心配はしていなかった。
遅くなることだってよくあることだ。
護衛中に天候が悪くなって、予定より移動に時間がかかっているだけかもしれない。
そう思って、私は今日も一人で稽古をするため木剣を握って廊下を歩く。
「――」
「今の声……」
どこからか、お母様が叫んだような声が聞こえた。
私はすぐに走り出す。
聞こえた方角にあるのは、屋敷の玄関だった。
私は驚愕する。
お母様は膝をついて涙を流していたのだ。
「ぅ、う……」
「お母様!」
私は焦って駆け寄った。
お母様の前には、お父様の同僚の騎士が立っている。
「どうしたんですか? お母様?」
「ミスティア……」
「……」
酷く混乱している様子だった。
私は目の前に立っている騎士が何か言ったのだと思い、彼を睨んだ。
けれど、彼も辛そうな顔をしていた。
嫌な予感が脳裏に過る。
戻らない父と、泣き崩れる母。
辛そうな表情を見せる同僚の騎士……。
まさか……。
「落ち着いて聞いてください。ロイドさんが……戦死されました」
「……え?」
耳を疑った。
発せられた短い言葉を、私の脳は理解できずに固まる。
意味がわからなかった。
否、わかりたくなかった。
けれど……。
「うぅ……ミスティア、ごめんね?」
「お母様……」
いつも優しく笑顔を絶やさなかったお母様が、初めて見せる号泣。
現実は突き刺さる。
「お父様が……死んだ?」
「……はい」
「なん……で……?」
「護衛任務中、対象が野盗の襲撃を受けました」
彼はゆっくりと、何が起こったのかを教えてくれた。
お父様が受けていた護衛任務は、王都の貴族を隣町まで護衛することだった。
その貴族は王国でも有数の名家で、王族に次ぐ権力を有している。
故に、多くの者たちに命を狙われていた。
護衛についたのはお父様も含めた騎士十五名。
たった一人の護衛につける人数ではない。
目の前の彼も、その任務に同行していたらしい。
襲撃を受けたのは夜中だった。
野宿していた彼らを、野盗が一斉に襲い掛かってきた。
野盗の襲撃自体は想定済みだった。
お父様や仲間の騎士たちは応戦した。
しかし、圧倒的な人数差があった。
騎士十五人に対して、野盗は五十人を超えていたらしい。
圧倒的不利な状況で、護衛対象の貴族を逃がすため、彼らは自らが囮になる作戦をとった。
部隊を半分に分け、片方が野盗を食い止め、もう半分の騎士で護衛対象を逃がす。
野盗を食い止める方に残ったのが……。
「ロイドさんだった。彼が指揮を執って野盗と戦った。なんとか食い止め、護衛対象は離脱できた。けれど、我々は野盗相手に苦戦を強いられた。野党の中に手練れがいたんだ。相手ができたのは、ロイドさんだけだった」
お父様はベテランの騎士だった。
長年の経験や鍛錬のおかげで、騎士団の中でも高い実力を持っている。
それでも上に上がいて、未だに鍛錬を欠かさない。
騎士としての誇りを守るために。
お父様は戦い、仲間たちを逃がすために決断した。
お前たちは先に撤退しろ!
ここは私が引き受ける。
大丈夫だ。
時間を稼いだら私もすぐに離脱する。
後で合流しよう。
そう言い、他の騎士たちを逃がして野盗と一人で戦った。
無事に護衛対象を送り届けた後、すぐに現場へと戻った彼らが見たのは……。
大量の死体と一緒に横たわるお父様の姿だったという。
すでに冷たくなり、この世から命は消えてしまっていた。
騎士は悔しそうに涙を流す。
「すまない……私たちがもっと強ければ、一緒に戦うことができれば……こんなことにはならなかったかもしれないのに……」
本気で悔しかったのだろう。
彼がお父様のことを心から慕ってくれていることが伝わった。
普段なら嬉しく思う。
今は……。
「お父様……」
死んでしまった。
人は死んだら、もう二度と会うことはできない。
顔を見ることも、言葉を交わすことすらできなくなってしまう。
当たり前のことだ。
そんな当たり前のことを痛感する。
お父様はもういない。
いつまで待っても、お父様がこの屋敷に戻ることはない。
お父様は……。
「死ん……」
認めたくない現実が、一気に押し寄せてきた。
まるで心臓をナイフで突き刺されたような痛みが走る。
痛くて、苦しくて、辛い。
「う、うぅ……うあああああああああああああああああああああ!」
私は泣いた。
滝のように涙を流した。
お母様はそんな私を抱きしめながら、同じくらい涙を流していた。
報告にきてくれた騎士も、溢れる涙を何度も拭っていた。
皆が流した涙で、床に水たまりができそうだ。
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