棺桶オペ〜死体はそのまま火葬〜

ハクション中西

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棺桶オペ〜死体はそのまま火葬〜

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生者は死者の為に煩わさるべからず。

という言葉があります。
僕は、そんなわけで、自分が死んだら、ほっといてほしいです。


生きてる間だって、誰からもたいして愛されてないのに、葬式なんて、考えただけで身の毛がよだちます。

心の中では、みんな「めんどくさいな、死ぬのはええけど、いちいち知らせてくんなよ」と思っているに決まっているのです。

「喪服はどこだ」
「なによ、その言い方は!」
「葬式行くんだよ!」
「好きで行くのになんでそんなに偉そうなの!」
「好きでいくものか!俺だってイライラしてるんだ!めんどくさいけど、行かないわけにはいかないからいくんだ!!」




みたいな夫婦喧嘩を乗り越えて、僕の葬式に嫌々やってくる。


ゾッとします。


俺もきていらん。
あなたたちも来たくない。

じゃあ、葬式ってなんなの?


これは僕だけの感覚ではないと思います。色んな有名人の訃報にまつわる報道で下記のような文言を聞きます。

「なお、葬儀は故人の希望により近親者のみで執り行われました」


そらそうやろ。


知らん奴らに来ていらん。
知ってる人にも何もしていらん。

たいして悲しんでない奴らが【顔くしゃくしゃ選手権】を始める。

たいしてなんも思ってないという事実が自分が優しくないみたいに思えてしまうらから、それはイヤなわけ。

悲しそうな顔を自分自身と周りに見せるためだけのエセ優しさ選手権が始まるのです。


身の毛がよだちます。


あと、死んだあと、たまに顔を触る奴おる!ハゲろ!!なんやあの文化!!

そもそも論、生きてる時にあんま顔とか触らんやろ!!

なんで死んだら顔を触るねん。


多分、悲しんでますよー、みたいな大義名分のもと、死体をちょっと触りたい好奇心のやつが顔触るねん。

おお、おそろしい。


なので、僕はとてもいいアイデアを思いついたのです。
死ぬかもしれない手術をする時は、そもそも棺桶の中に入れて、オペをしてほしい。

それで手術中に死んだら、最初から棺桶に入ってるから、そのまま火葬できる。

誰も俺を触らなくて済む☝️

俺だって触られたくない。

それに、お医者さんも手術する時、棺桶の中に入ってたら、気楽にできると思う。ちょっと棺桶のフチのところに肘を置いたり出来るし。


「肘を置けるから、長時間のオペにとっては、嬉しいシステムだねえ」
「そうですね。この人、失敗を前提としてくれてるから、多少の医療ミスもすぐ火葬しちゃえばいいし」
「あっはっは!ホントにいい患者さんだ」
「そうですよ。この棺桶のフチのところに、ボトルガムとか置けますし」
「そうだねえ。他の患者さんの場合、そんなん置くとこないからねえ」
「鼻かんだティッシュとか、棺桶のとこに捨てれますしね」
「わっはっは。ちげーねー、ちげーねー」



そんな微笑ましい会話が聞こえてきそうであるふざけんなもっと真剣にオペしろあと死んだら寂しいやろ葬式やってくれ顔ペタペタさわりまくってくれ悲しめもっとふざけんな。

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