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18 破滅の道を選んだのはあなたたちよ
「でたらめよ!」
表情を歪ませたエランナに、リーナは余裕の笑みを浮かべる。
「では、痒いと言っていたけど、どこが痒いの?」
「そ、そんなこと言えるわけないでしょう! というか、体よ! 体が痒いの!」
「でたらめだと言うのなら原因がわからないのよね? さっきも言ったけれど、医者に診てもらいなさいな。クヨキヨクが必要かどうかはわからないでしょう?」
「痒み止めを飲んでも効かないの」
「だから、医者に診てもらいなさいと何度言ったらわかるの」
呆れた表情でリーナが言うと、エランナは言い返せずに唇を噛んだ。
頑なに医者に診てもらおうとしないエランナの姿は、リーナの話の信憑性が裏付けられるだけだった。レイブルは「はは」と空笑いをしたあと、エランナだけ馬から下ろす。
「エランナ王女、あの、込み入った話をしておられるようですね。どうぞ姉妹でゆっくりお話しください。私はここで失礼いたします」
「えっ? ちょっと待ってよ! ここに置いていかれても困るわ! どうやって帰れって言うの!?」
「護衛の馬に乗せてもらってください。では!」
レイブルは引きつった笑みを浮かべながら早口でそう言うと、エランナを置いて馬で走り去ってしまった。
残された護衛たちは複雑そうな表情でエランナを見つめている。
「エランナ、彼はちゃんとお医者様に診てもらうみたいよ。あなたも見習いなさい」
リーナはエランナに微笑んで言ったあと、彼女に背を向けて歩き出した。すると、エランナが叫ぶ。
「お姉様待って!」
「……まだ話があるの? 私はあなたと身にならない話をしていられるほど暇ではないのよ」
リーナが足を止めて振り返ると、エランナは小さな声で尋ねる。
「認めたら、薬をくれるの?」
「あなたやお父様たちが真実を公にするのなら渡してもいいわ。あの薬は貴重なものだから、必要かもしれないでは渡すわけにはいかないの」
「……真実を公にしろですって? そんなことをしたら、お父様たちも終わりだわ」
「それがどうしたの? 破滅の道を選んだのはあなたたちよ。常識的に生きていれば、こんなことにはならなかった」
エランナは悔しそうにリーナを睨んだが、なぜかすぐに笑みを浮かべて近寄ってきた。
「お姉様、あなたはエイルのことが大事よね?」
「ええ、大事よ」
リーナはエランナが次に何を言おうとしているのかわかり、余裕の笑みで続ける。
「エイルにはムネラノ王国で学園生活を送ってもらうことになったの。あなたはノッシュ様が会いに来てもエイルに相手をさせていたみたいね? エイルは喜んでムネラノ王国で勉強したいと答えたわよ」
エイルのことは気になっていたが、自分ではどうにもできなかった。そこへ、ノッシュのほうから提案があったため、エイルに話を持ちかけていた。
エランナの笑みは消え、焦った表情で呟く。
「そんな……っ、エイルがいなくなったら」
「エイルがいなくなったら何? 私を脅せなくなるとでも言いたいの?」
「そういうわけじゃ……」
「話はそれだけかしら? じゃあね、エランナ。お大事にしてちょうだい」
「お姉様! あなたには優しさってものがないの!?」
「あなたに向けての優しさはないわ」
エランナが叫び続けていたが、兵士に後を任せて、リーナは仕事を再開することにした。
表情を歪ませたエランナに、リーナは余裕の笑みを浮かべる。
「では、痒いと言っていたけど、どこが痒いの?」
「そ、そんなこと言えるわけないでしょう! というか、体よ! 体が痒いの!」
「でたらめだと言うのなら原因がわからないのよね? さっきも言ったけれど、医者に診てもらいなさいな。クヨキヨクが必要かどうかはわからないでしょう?」
「痒み止めを飲んでも効かないの」
「だから、医者に診てもらいなさいと何度言ったらわかるの」
呆れた表情でリーナが言うと、エランナは言い返せずに唇を噛んだ。
頑なに医者に診てもらおうとしないエランナの姿は、リーナの話の信憑性が裏付けられるだけだった。レイブルは「はは」と空笑いをしたあと、エランナだけ馬から下ろす。
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「えっ? ちょっと待ってよ! ここに置いていかれても困るわ! どうやって帰れって言うの!?」
「護衛の馬に乗せてもらってください。では!」
レイブルは引きつった笑みを浮かべながら早口でそう言うと、エランナを置いて馬で走り去ってしまった。
残された護衛たちは複雑そうな表情でエランナを見つめている。
「エランナ、彼はちゃんとお医者様に診てもらうみたいよ。あなたも見習いなさい」
リーナはエランナに微笑んで言ったあと、彼女に背を向けて歩き出した。すると、エランナが叫ぶ。
「お姉様待って!」
「……まだ話があるの? 私はあなたと身にならない話をしていられるほど暇ではないのよ」
リーナが足を止めて振り返ると、エランナは小さな声で尋ねる。
「認めたら、薬をくれるの?」
「あなたやお父様たちが真実を公にするのなら渡してもいいわ。あの薬は貴重なものだから、必要かもしれないでは渡すわけにはいかないの」
「……真実を公にしろですって? そんなことをしたら、お父様たちも終わりだわ」
「それがどうしたの? 破滅の道を選んだのはあなたたちよ。常識的に生きていれば、こんなことにはならなかった」
エランナは悔しそうにリーナを睨んだが、なぜかすぐに笑みを浮かべて近寄ってきた。
「お姉様、あなたはエイルのことが大事よね?」
「ええ、大事よ」
リーナはエランナが次に何を言おうとしているのかわかり、余裕の笑みで続ける。
「エイルにはムネラノ王国で学園生活を送ってもらうことになったの。あなたはノッシュ様が会いに来てもエイルに相手をさせていたみたいね? エイルは喜んでムネラノ王国で勉強したいと答えたわよ」
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エランナの笑みは消え、焦った表情で呟く。
「そんな……っ、エイルがいなくなったら」
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「そういうわけじゃ……」
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