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20 だって愛してませんもの!
「まさか、そんな……、レイティア、お前は最初からそのつもりで俺と結婚したのか!?」
「陛下が今まさに、そうおっしゃいましたわよね? あなたは悪事に関しては白を切るつもりかもしれませんが無駄ですわよ」
「白を切るとかじゃない! 本当に詳しいことは知らなかったんだよ!」
「では、そのことについては今は置いておきましょう」
リュージ様は私の言葉を聞いて、安堵するように小さく息を吐き、明るい表情になってから聞いてくる。
「俺は何の罪にも問われないんだよな!?」
「絶対にとは言い切れませんが、あなたが税金の違法な取り立てについて知らなかったと言うのであれば、それを信じるしかないのかもしれませんわね」
「なら、俺は無実だ!」
「無実かどうかは、あなたが判断できる立場ではありませんわね」
頬に手を当てて答えると、リュージ様は首を横に振る。
「無実だよ! 悪いことをしたのはセイフであいつが勝手にやったんだ!」
「知っていたら止めていたのですか?」
「もちろんだ! 当たり前だろう! なあ、これで俺の潔白が証明されたな!?」
「いいえ」
はっきりと否定すると、リュージ様の表情が歪む。
「どうしてだよ!? 本当に俺は知らなかったんだ!」
見て見ぬふりをしていた、というのが正しいのでしょうけれど、それを言ってしまえば自分も捕まってしまうから、必死になって否定しているようだった。
セイフがメインでやっていた違法行為に関するリュージ様の関与は、警察の捜査に任せることにする。
私は違う方面から彼を責めることに決めた。
「リュージ様、社交界であなたが国王陛下と仲が良いと嘘をついているという噂が流れておりますが、知っておられましたか?」
その質問にいち早く反応したのはルワ様だった。
「嘘をついているですって!?」
「そうですわ。ルワ様には情報が入ってこなかったのでしょうか?」
「そんなことは知りませんわ! お友達に聞いたりしましたけれど、そんなことは言っていなかったですもの!」
ルワ様の言葉を聞いたジェドが私の腕に軽く触れてきた。
さっき私に任せてくれとお願いしたから、介入しても良いか確認してくれているみたいだった。
無言で頷くと、ジェドはルワ様に向かって口を開く。
「カイセイク公爵令嬢、あなたは昔から自分よりも弱い立場にある人や気に入らない人たちに対して、いじめをしたり嫌がらせをされていましたね」
「そ、そんな! 私は何も……!」
「あなたはそのつもりはなかったのかもしれませんが、多くの人はそうだと感じていて、あなたのことを信用していませんし嫌っています」
「嘘よ!」
「嘘ではありません。今回、タワオ公爵が国王陛下と仲が良いという嘘をついているという話を社交界に流す際に、このようにも伝えてあります」
社交界に噂を流してくれたのは主にジェドだったのね。
そんなことを考えていると、ジェドは唖然としているルワ様に冷たい口調で告げる。
「この話をカイセイク公爵家にした場合、レイティア様が不利な状況に陥る可能性があると」
「……ま、待って! そんな……! 他の人たちはレイティア様の味方をしたと言うの!?」
「そういうことです。あなたは多くの人から恨みを買っていた。その分、逆にレイティア様に助けられた人が増え、レイティア様に味方する方が多くなったんですよ。だから、あなたに味方しそうな人間には噂を流していないのです。といっても、ほとんどいないでしょうけれど」
私はルワ様にいじめられている人を見ると、助けに行ってしまっていた。
ジェドには「俺が行くから大人しくしてろ」と怒られたこともあったけれど、良い結果になったみたいね。
「本当に……、リュージ様は嘘をついていたの?」
「嘘かどうかは陛下に聞いてみればわかるでしょう」
ジェドに言われて、ルワ様は国王陛下のほうに振り返る。
「陛下! リュージ様との仲は本当に良くないのですか……?」
「良いわけがないだろう。どうしてその男が俺と仲が良いだなんて嘘をついたかさえもわからん」
「そ……、そんな……、皆、本当にレイティア様を選んだと言うの!?」
ルワ様はリュージ様に嘘をつかれていたというショックよりも、自分が除け者にされただけでなく、その理由が私を守るためだということにショックを受けているようだった。
「それから伝えておこう」
陛下はルワ様を憐れむような目で見てから言葉を続ける。
「俺も王妃もレイティアのことを昔から、とても可愛がっている」
反応したのはルワ様だけでなく、リュージ様もだった。
「そんな……、レイティア! なんで教えてくれなかったんだ!?」
「嘘よ、レイティア様が両陛下に気に入られているだなんて!」
ルワ様の体は悔しさからなのか、それとも自分がこれからどうなるかわからない恐怖心からか、体を震わせている。
「嘘じゃないわ。私には娘がいなかったから、お転婆なレイティアが可愛くてしょうがなかったの。もちろん今もそうよ」
王妃陛下は大きく息を吐いてから、ルワ様を睨みつけて言葉を続ける。
「あなたがレイティアのことを目の敵にしていることは知っていたわ。だけど、私たちが介入するほどでもなかったから何も言わないでいたの。レイティアも気にしていなかったしね。けれど、今回のあなたはやり過ぎだわ」
「待ってください、王妃陛下! 私はリュージ様に騙されたんです!」
ルワ様が壇上に続く階段を上ろうとしたので、慌てて止める。
「ルワ様! そこまでです!」
両陛下の騎士は壇上にいるから、ルワ様が上がっていけば、問答無用で斬られる可能性が高い。
「死にたいのなら別ですが、無駄な血を流す必要はないでしょう?」
「嫌よ、そんな! 私がレイティア様に負けたって言うの!?」
ルワ様は足を止めて私のほうに振り向くと、顔を歪めて大粒の涙を流し始めた。
「勝ち負けの問題ではありません。あなたはしなくても良い行為をして、人の恨みを買ったり、信用を失っただけです。自業自得ですわ」
「負けたってことじゃないの! どうして、あなたはいつも私の邪魔ばかりするのよ!?」
「あなたがいじめなどするからです。助けられるのに見て見ぬふりは絶対にしたくありませんの」
「何よ、この偽善者!」
泣きわめきながら、ルワ様が掴みかかってきたので、彼女の頬を容赦なく平手打ちした。
ルワ様の動きが止まり、呆然とした表情になる。
「え……?」
「ルワ様、落ち着いてくださいませ。私を偽善者と呼んでくださっても結構ですわ。ですが、手を出すのは間違っています」
「……レイティア様も手を出してますが」
ジェドがぼそりと呟いたけれど、さっきの平手打ちは必要な行動だったと思うから気にしないことにする。
「うっ……あっ……」
ルワ様は打たれた頬を押さえて、その場に座り込んで泣き始めた。
やはり、両陛下に対する不敬よりも、私に負けたことのほうが彼女にはショックみたいね。
「レイティア……」
蚊帳の外になっていたリュージ様が私の前に跪く。
「俺には君しかいない。メイドに暴力をふるったことは反省する。だから、チャンスをくれないか?」
「チャンス? どうしてチャンスを与えなければならないのです? 私には離婚という選択肢しかありませんわ!」
「嫌だ! 絶対に離婚などしないからな! 離婚届にサインなんて絶対にしない!」
リュージ様は立ち上がって、私の肩をつかもうとした。
リュージ様の手をジェドが払い、私を自分の後ろに隠してくれた。
「くそっ! シルーク卿! レイティアは絶対にお前には渡さん!」
「タワオ公爵」
興奮していたリュージ様だったけれど、国王陛下に呼びかけられ、慌ててそちらに顔を向ける。
「な、何でしょうか……」
「お前は俺と仲が良いだなんて嘘をついた。これは不敬罪に該当する。俺は懲役50年を求刑するつもりだ」
「そんな……! 重すぎます!」
「軽くして欲しいか?」
「もちろんです!」
「なら、レイティアと離婚しろ。懲役1年にしてやる」
懲役1年だなんて、絶対に過酷なところに行かせるつもりなんだわ。
陛下も悪い人ね。
すると、リュージ様が肩を落として私に話しかけてくる。
「……レイティア」
「……何でしょうか?」
「お前は俺と離婚したいのか?」
「はい。あなたは自分が興味のない女性には平気で暴力をふるいますし、愛人を何の躊躇いもなく見限り、たくさんの嘘をつく人ですわ。そんな方と結婚生活を続ける気にはなりません」
リュージ様は縋るような目で私を見て聞いてくる。
「どうしても駄目なのか? 俺はこの短い期間でお前のことを愛したというのに!?」
「駄目ですわね」
にっこりと笑顔を作って、リュージ様にお答えする。
「だって愛してませんもの! 私がリュージ様のことを愛することは一生ありません。ですから、離婚してくださいませ」
私の言葉を聞いたリュージ様は、絶望した様子で床に座り込んだ。
「陛下が今まさに、そうおっしゃいましたわよね? あなたは悪事に関しては白を切るつもりかもしれませんが無駄ですわよ」
「白を切るとかじゃない! 本当に詳しいことは知らなかったんだよ!」
「では、そのことについては今は置いておきましょう」
リュージ様は私の言葉を聞いて、安堵するように小さく息を吐き、明るい表情になってから聞いてくる。
「俺は何の罪にも問われないんだよな!?」
「絶対にとは言い切れませんが、あなたが税金の違法な取り立てについて知らなかったと言うのであれば、それを信じるしかないのかもしれませんわね」
「なら、俺は無実だ!」
「無実かどうかは、あなたが判断できる立場ではありませんわね」
頬に手を当てて答えると、リュージ様は首を横に振る。
「無実だよ! 悪いことをしたのはセイフであいつが勝手にやったんだ!」
「知っていたら止めていたのですか?」
「もちろんだ! 当たり前だろう! なあ、これで俺の潔白が証明されたな!?」
「いいえ」
はっきりと否定すると、リュージ様の表情が歪む。
「どうしてだよ!? 本当に俺は知らなかったんだ!」
見て見ぬふりをしていた、というのが正しいのでしょうけれど、それを言ってしまえば自分も捕まってしまうから、必死になって否定しているようだった。
セイフがメインでやっていた違法行為に関するリュージ様の関与は、警察の捜査に任せることにする。
私は違う方面から彼を責めることに決めた。
「リュージ様、社交界であなたが国王陛下と仲が良いと嘘をついているという噂が流れておりますが、知っておられましたか?」
その質問にいち早く反応したのはルワ様だった。
「嘘をついているですって!?」
「そうですわ。ルワ様には情報が入ってこなかったのでしょうか?」
「そんなことは知りませんわ! お友達に聞いたりしましたけれど、そんなことは言っていなかったですもの!」
ルワ様の言葉を聞いたジェドが私の腕に軽く触れてきた。
さっき私に任せてくれとお願いしたから、介入しても良いか確認してくれているみたいだった。
無言で頷くと、ジェドはルワ様に向かって口を開く。
「カイセイク公爵令嬢、あなたは昔から自分よりも弱い立場にある人や気に入らない人たちに対して、いじめをしたり嫌がらせをされていましたね」
「そ、そんな! 私は何も……!」
「あなたはそのつもりはなかったのかもしれませんが、多くの人はそうだと感じていて、あなたのことを信用していませんし嫌っています」
「嘘よ!」
「嘘ではありません。今回、タワオ公爵が国王陛下と仲が良いという嘘をついているという話を社交界に流す際に、このようにも伝えてあります」
社交界に噂を流してくれたのは主にジェドだったのね。
そんなことを考えていると、ジェドは唖然としているルワ様に冷たい口調で告げる。
「この話をカイセイク公爵家にした場合、レイティア様が不利な状況に陥る可能性があると」
「……ま、待って! そんな……! 他の人たちはレイティア様の味方をしたと言うの!?」
「そういうことです。あなたは多くの人から恨みを買っていた。その分、逆にレイティア様に助けられた人が増え、レイティア様に味方する方が多くなったんですよ。だから、あなたに味方しそうな人間には噂を流していないのです。といっても、ほとんどいないでしょうけれど」
私はルワ様にいじめられている人を見ると、助けに行ってしまっていた。
ジェドには「俺が行くから大人しくしてろ」と怒られたこともあったけれど、良い結果になったみたいね。
「本当に……、リュージ様は嘘をついていたの?」
「嘘かどうかは陛下に聞いてみればわかるでしょう」
ジェドに言われて、ルワ様は国王陛下のほうに振り返る。
「陛下! リュージ様との仲は本当に良くないのですか……?」
「良いわけがないだろう。どうしてその男が俺と仲が良いだなんて嘘をついたかさえもわからん」
「そ……、そんな……、皆、本当にレイティア様を選んだと言うの!?」
ルワ様はリュージ様に嘘をつかれていたというショックよりも、自分が除け者にされただけでなく、その理由が私を守るためだということにショックを受けているようだった。
「それから伝えておこう」
陛下はルワ様を憐れむような目で見てから言葉を続ける。
「俺も王妃もレイティアのことを昔から、とても可愛がっている」
反応したのはルワ様だけでなく、リュージ様もだった。
「そんな……、レイティア! なんで教えてくれなかったんだ!?」
「嘘よ、レイティア様が両陛下に気に入られているだなんて!」
ルワ様の体は悔しさからなのか、それとも自分がこれからどうなるかわからない恐怖心からか、体を震わせている。
「嘘じゃないわ。私には娘がいなかったから、お転婆なレイティアが可愛くてしょうがなかったの。もちろん今もそうよ」
王妃陛下は大きく息を吐いてから、ルワ様を睨みつけて言葉を続ける。
「あなたがレイティアのことを目の敵にしていることは知っていたわ。だけど、私たちが介入するほどでもなかったから何も言わないでいたの。レイティアも気にしていなかったしね。けれど、今回のあなたはやり過ぎだわ」
「待ってください、王妃陛下! 私はリュージ様に騙されたんです!」
ルワ様が壇上に続く階段を上ろうとしたので、慌てて止める。
「ルワ様! そこまでです!」
両陛下の騎士は壇上にいるから、ルワ様が上がっていけば、問答無用で斬られる可能性が高い。
「死にたいのなら別ですが、無駄な血を流す必要はないでしょう?」
「嫌よ、そんな! 私がレイティア様に負けたって言うの!?」
ルワ様は足を止めて私のほうに振り向くと、顔を歪めて大粒の涙を流し始めた。
「勝ち負けの問題ではありません。あなたはしなくても良い行為をして、人の恨みを買ったり、信用を失っただけです。自業自得ですわ」
「負けたってことじゃないの! どうして、あなたはいつも私の邪魔ばかりするのよ!?」
「あなたがいじめなどするからです。助けられるのに見て見ぬふりは絶対にしたくありませんの」
「何よ、この偽善者!」
泣きわめきながら、ルワ様が掴みかかってきたので、彼女の頬を容赦なく平手打ちした。
ルワ様の動きが止まり、呆然とした表情になる。
「え……?」
「ルワ様、落ち着いてくださいませ。私を偽善者と呼んでくださっても結構ですわ。ですが、手を出すのは間違っています」
「……レイティア様も手を出してますが」
ジェドがぼそりと呟いたけれど、さっきの平手打ちは必要な行動だったと思うから気にしないことにする。
「うっ……あっ……」
ルワ様は打たれた頬を押さえて、その場に座り込んで泣き始めた。
やはり、両陛下に対する不敬よりも、私に負けたことのほうが彼女にはショックみたいね。
「レイティア……」
蚊帳の外になっていたリュージ様が私の前に跪く。
「俺には君しかいない。メイドに暴力をふるったことは反省する。だから、チャンスをくれないか?」
「チャンス? どうしてチャンスを与えなければならないのです? 私には離婚という選択肢しかありませんわ!」
「嫌だ! 絶対に離婚などしないからな! 離婚届にサインなんて絶対にしない!」
リュージ様は立ち上がって、私の肩をつかもうとした。
リュージ様の手をジェドが払い、私を自分の後ろに隠してくれた。
「くそっ! シルーク卿! レイティアは絶対にお前には渡さん!」
「タワオ公爵」
興奮していたリュージ様だったけれど、国王陛下に呼びかけられ、慌ててそちらに顔を向ける。
「な、何でしょうか……」
「お前は俺と仲が良いだなんて嘘をついた。これは不敬罪に該当する。俺は懲役50年を求刑するつもりだ」
「そんな……! 重すぎます!」
「軽くして欲しいか?」
「もちろんです!」
「なら、レイティアと離婚しろ。懲役1年にしてやる」
懲役1年だなんて、絶対に過酷なところに行かせるつもりなんだわ。
陛下も悪い人ね。
すると、リュージ様が肩を落として私に話しかけてくる。
「……レイティア」
「……何でしょうか?」
「お前は俺と離婚したいのか?」
「はい。あなたは自分が興味のない女性には平気で暴力をふるいますし、愛人を何の躊躇いもなく見限り、たくさんの嘘をつく人ですわ。そんな方と結婚生活を続ける気にはなりません」
リュージ様は縋るような目で私を見て聞いてくる。
「どうしても駄目なのか? 俺はこの短い期間でお前のことを愛したというのに!?」
「駄目ですわね」
にっこりと笑顔を作って、リュージ様にお答えする。
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私の言葉を聞いたリュージ様は、絶望した様子で床に座り込んだ。
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