17 / 161
『第三話・4:水着の聖女、恥辱と祈りの門前』
しおりを挟む
がたんっ。
また、馬車が揺れる。
「ひゃっ……あ……っ♡」
小さな悲鳴が、熱を含んだ空気に溶けた。
揺れに合わせて跳ねる胸。
ビキニの布がわずかにずれ、ワン太も連動してぽよんと弾む。
視界は、谷間と天井のあいだを強制ループ。
(重力プレイの拷問コース!? ぬいぐるみに性感ないって何度言わせんだ!!)
昼の光が差しているのに、馬車の中は息を詰めたように熱かった。
リリアの汗が首筋をつたい、ぬいぐるみの綿の奥へと静かに染みていく。
それはまるで、彼女の体温ごと心が流れ込んでくるようだった。
(……ん? 待てよ……?)
(このまま何もしなかったら──教会まで“羞恥MAXルート”一直線じゃねぇか!?)
胸の奥で、何かが小さく弾けた。
俺は、勇者だったはずだ。
守るべき女の子が、今まさに羞恥のど真ん中で震えている。
それなのに──。
(なにしてんだよ、俺……! 心までぬいぐるみにされてどうする!!)
(剣も、力も、言葉さえ──全部置いてきちまったのか……?)
リリアの膝の上で、ワン太は無力なまま天を仰いだ。
それは、綿しか詰まっていない身体で捧げる、精いっぱいの祈りだった。
──その祈りが届くより早く、馬車は神殿都市《エル=セイラム》の門前にたどり着いていた。
砂塵を巻き上げながら、車輪が最後の一度きりの軋みを残して止まる。
リリアは、胸元にワン太を抱きしめたまま──まだ乾ききらない涙と羞恥をまといながら、ゆっくりと外へ降り立った。
焦げた陽光が肌に刺さり、布よりも薄いビキニが、風のなかで震えた。
その瞬間。
「……ひっ……」
空気が、ざらりと肌を撫でた。
世界の音が、半拍だけ遅れて押し寄せる。
人々のざわめき、視線、好奇と侮蔑と笑い。
鎧をまとった兵士の冷ややかな眼差し。
商人の口元には、薄く歪んだ笑み。
子どもたちの指差す声が、水面に落ちた小石のように波紋を広げていく。
リリアの喉がひゅっと鳴り、言葉が出なかった。
「見て、あの人!」
「え、あんな格好で!?」「娼婦?」「いや、勇者様じゃ……?」
まだ距離はあるはずなのに、
ざわめきが熱を含んだ風となって、肌を撫で抜ける。
音が空気を揺らし、空気が圧へと変わり、
その見えない波が、罰のようにリリアの体をなぞっていった。
胸の奥で何かがぎゅっと縮み、呼吸が乱れる。
「……んっ…… もう……やだ……はずかしすぎる……っ」
逃げ場は、どこにもなかった。
焼けつく陽射しの中、布の下の肌だけが、誰にも見せられない震えを抱いていた。
「なにあれ、あんな格好で……」
「え、昼間からビキニ? まさか……」
子ども「ママー! あのお姉ちゃん泳ぐの!?」
母親「しっ、見ちゃだめ!」
老婆は胸の前でクロスを切り、
「神よ……あの娘にせめて一枚の布を……!」と真剣に祈る。
露天商が半泣きで声を張り上げる。
「お、お嬢ちゃん! その布面積で鍛冶屋通り歩いたら即死だぞ! 今ならタオル半額だ!」
隣の絵師はすでにスケッチ帳を広げ、
「これは売れる!」と目を爛々と輝かせながら鉛筆を走らせる。
若者たちは口笛を吹き、
「うおーっ! 真昼の女神の降臨だ!」と大げさに叫んだ。
綿菓子売りは、
「はいはいお立ち会い! 聖女の綿雲セット~! 罪より白く、恥より甘い!」
と大声を上げる。
その声が合図のように、街全体が笑いと喧噪でひとつに混じった。
白い綿雲が風に舞い、歓声とともにリリアの視界を白く染めていく。
門番の衛兵は顔を真っ赤にして、
「え、ええと……入市税を……その……」としどろもどろ。
慌てて落とした書類に、インク壺の黒が花弁のように広がっていった。
街に入る手続きの間、リリアは胸元のワン太をずっと抱きしめていた。
(……大丈夫か? リリア……)
(俺が動けたら、あんな視線なんか全部、跳ね返してやるのに──)
けれど、身体は綿の檻に閉じ込められたまま。
動くことも、喋ることもできない。
それでも、その体温だけは──彼女の震える鼓動に、静かに寄り添っていた。
言葉よりも確かなものとして、二人の胸に残っていた。
そしてようやく、入市の許可が下りた。
二人は、光の溢れる街の奥へと歩き出す。
背中に突き刺さる無数の視線。
石畳を打つ足音が、まるで嘲笑のリズムみたいに響く。
──羞恥のパレードは、まだ終わらない。
それでもリリアは、一歩ずつ前へ進んだ。
誰も助けてくれなくても、自分だけは逃げたくなかった。
胸の奥で、勇者の鼓動がかすかに灯をともす。
焼けた石畳の上を、裸足のような心で踏みしめながら。
彼女を責めなかったのは、吹き抜ける風だけだった。
──その風の中で、ワン太はただ黙って彼女を見つめていた。
(……もう無理……この子、精神ゲージゼロだぞ……)
(なぁ神様ァ!! 今すぐパッチ当ててくれ!!)
(運営!! 絶対見てんだろ!! “服装リセット”とかあるだろ!?)
(……頼むよ、神様。あの子の心、壊れないようにしてくれ……)
リリアは息を詰めたまま、ただ空を見上げた。
白い塔が陽を反射してまぶしく光り、遠くの鐘の音が風に混じって届く。
胸の奥では、まだ何かが燃えているのに──
顔の表情だけが、時間から取り残されたように動かなかった。
笑うことも、泣くこともできない。
ただ、目の前の光を見上げるしかなかった。
“救いの都”に辿り着いたはずなのに、
その門前こそが、もっとも残酷な舞台だった。
それでも──胸の奥の鼓動だけは、まだ止まっていなかった。
風が、祈りのように髪を揺らした。
また、馬車が揺れる。
「ひゃっ……あ……っ♡」
小さな悲鳴が、熱を含んだ空気に溶けた。
揺れに合わせて跳ねる胸。
ビキニの布がわずかにずれ、ワン太も連動してぽよんと弾む。
視界は、谷間と天井のあいだを強制ループ。
(重力プレイの拷問コース!? ぬいぐるみに性感ないって何度言わせんだ!!)
昼の光が差しているのに、馬車の中は息を詰めたように熱かった。
リリアの汗が首筋をつたい、ぬいぐるみの綿の奥へと静かに染みていく。
それはまるで、彼女の体温ごと心が流れ込んでくるようだった。
(……ん? 待てよ……?)
(このまま何もしなかったら──教会まで“羞恥MAXルート”一直線じゃねぇか!?)
胸の奥で、何かが小さく弾けた。
俺は、勇者だったはずだ。
守るべき女の子が、今まさに羞恥のど真ん中で震えている。
それなのに──。
(なにしてんだよ、俺……! 心までぬいぐるみにされてどうする!!)
(剣も、力も、言葉さえ──全部置いてきちまったのか……?)
リリアの膝の上で、ワン太は無力なまま天を仰いだ。
それは、綿しか詰まっていない身体で捧げる、精いっぱいの祈りだった。
──その祈りが届くより早く、馬車は神殿都市《エル=セイラム》の門前にたどり着いていた。
砂塵を巻き上げながら、車輪が最後の一度きりの軋みを残して止まる。
リリアは、胸元にワン太を抱きしめたまま──まだ乾ききらない涙と羞恥をまといながら、ゆっくりと外へ降り立った。
焦げた陽光が肌に刺さり、布よりも薄いビキニが、風のなかで震えた。
その瞬間。
「……ひっ……」
空気が、ざらりと肌を撫でた。
世界の音が、半拍だけ遅れて押し寄せる。
人々のざわめき、視線、好奇と侮蔑と笑い。
鎧をまとった兵士の冷ややかな眼差し。
商人の口元には、薄く歪んだ笑み。
子どもたちの指差す声が、水面に落ちた小石のように波紋を広げていく。
リリアの喉がひゅっと鳴り、言葉が出なかった。
「見て、あの人!」
「え、あんな格好で!?」「娼婦?」「いや、勇者様じゃ……?」
まだ距離はあるはずなのに、
ざわめきが熱を含んだ風となって、肌を撫で抜ける。
音が空気を揺らし、空気が圧へと変わり、
その見えない波が、罰のようにリリアの体をなぞっていった。
胸の奥で何かがぎゅっと縮み、呼吸が乱れる。
「……んっ…… もう……やだ……はずかしすぎる……っ」
逃げ場は、どこにもなかった。
焼けつく陽射しの中、布の下の肌だけが、誰にも見せられない震えを抱いていた。
「なにあれ、あんな格好で……」
「え、昼間からビキニ? まさか……」
子ども「ママー! あのお姉ちゃん泳ぐの!?」
母親「しっ、見ちゃだめ!」
老婆は胸の前でクロスを切り、
「神よ……あの娘にせめて一枚の布を……!」と真剣に祈る。
露天商が半泣きで声を張り上げる。
「お、お嬢ちゃん! その布面積で鍛冶屋通り歩いたら即死だぞ! 今ならタオル半額だ!」
隣の絵師はすでにスケッチ帳を広げ、
「これは売れる!」と目を爛々と輝かせながら鉛筆を走らせる。
若者たちは口笛を吹き、
「うおーっ! 真昼の女神の降臨だ!」と大げさに叫んだ。
綿菓子売りは、
「はいはいお立ち会い! 聖女の綿雲セット~! 罪より白く、恥より甘い!」
と大声を上げる。
その声が合図のように、街全体が笑いと喧噪でひとつに混じった。
白い綿雲が風に舞い、歓声とともにリリアの視界を白く染めていく。
門番の衛兵は顔を真っ赤にして、
「え、ええと……入市税を……その……」としどろもどろ。
慌てて落とした書類に、インク壺の黒が花弁のように広がっていった。
街に入る手続きの間、リリアは胸元のワン太をずっと抱きしめていた。
(……大丈夫か? リリア……)
(俺が動けたら、あんな視線なんか全部、跳ね返してやるのに──)
けれど、身体は綿の檻に閉じ込められたまま。
動くことも、喋ることもできない。
それでも、その体温だけは──彼女の震える鼓動に、静かに寄り添っていた。
言葉よりも確かなものとして、二人の胸に残っていた。
そしてようやく、入市の許可が下りた。
二人は、光の溢れる街の奥へと歩き出す。
背中に突き刺さる無数の視線。
石畳を打つ足音が、まるで嘲笑のリズムみたいに響く。
──羞恥のパレードは、まだ終わらない。
それでもリリアは、一歩ずつ前へ進んだ。
誰も助けてくれなくても、自分だけは逃げたくなかった。
胸の奥で、勇者の鼓動がかすかに灯をともす。
焼けた石畳の上を、裸足のような心で踏みしめながら。
彼女を責めなかったのは、吹き抜ける風だけだった。
──その風の中で、ワン太はただ黙って彼女を見つめていた。
(……もう無理……この子、精神ゲージゼロだぞ……)
(なぁ神様ァ!! 今すぐパッチ当ててくれ!!)
(運営!! 絶対見てんだろ!! “服装リセット”とかあるだろ!?)
(……頼むよ、神様。あの子の心、壊れないようにしてくれ……)
リリアは息を詰めたまま、ただ空を見上げた。
白い塔が陽を反射してまぶしく光り、遠くの鐘の音が風に混じって届く。
胸の奥では、まだ何かが燃えているのに──
顔の表情だけが、時間から取り残されたように動かなかった。
笑うことも、泣くこともできない。
ただ、目の前の光を見上げるしかなかった。
“救いの都”に辿り着いたはずなのに、
その門前こそが、もっとも残酷な舞台だった。
それでも──胸の奥の鼓動だけは、まだ止まっていなかった。
風が、祈りのように髪を揺らした。
20
あなたにおすすめの小説
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる