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王都ミルフェリア──祈りと祝福が集うはずの都は、今や〈甘味の魔物〉に蝕まれつつあった。
人々の“幸福な記憶”だけをそっと奪うその存在は、笑顔を残したまま心だけを空洞に変えていく。
第二結界《バラード地区》が揺らぎ、封印の守護者が目覚めたとき、そこに立っていたのはかつてリリアに剣を学んだ“弟子”だった。
「どうして、帰ってこなかったのですか。師匠。」
その言葉は、刃より深く胸を刺す。
セラフィーは真実を言えないまま唇を閉ざし、
ワン太は沈黙のまま、ただ“見ている”。
颯太は「自分」と「リリア」のあいだで揺れながら、戦いに身を投じる。
そして、激闘の最中──リリアの魂が“目を開く”。
世界がその震えを受け取った瞬間、颯太は突如【現代】へ戻されてしまう。
元の部屋。スマホの光。
何も知らない日常の中で、それでも胸の奥には残っている。
あの小さな声と甘いぬくもり。
『ねぇ、これ……心があったかくなる味なんだよ』
忘れられるはずがない。
颯太は選ぶ。
逃げるか。
忘れるか。
それとも──自分の意志でもう一度、あの世界へ戻るか。
文字数 31,967
最終更新日 2025.11.17
登録日 2025.11.08
最強勇者のなれの果ては──
三センチ段差で遭難するモフモフぬいぐるみ!?
VRMMORPG《エデン・フォース・オンライン》で世界を救った勇者リリア。
ラスボス撃破の直後、ログアウトしたはずの“俺”は──なぜかゲームの中でぬいぐるみに転生していた。
しゃべれない、動けない。
宝箱のフタすら持ち上がらない。
伝説の勇者は、一夜にして“インテリア”に格下げである。
……のはずが。
そこに現れたのは、記憶を失ったリリア本人。
彼女は無邪気に笑いながら俺を抱きしめ、こう告げる。
「今日からキミは──“ワン太”だね♡」
……いや、それ俺の黒歴史あだ名!?なんでそこ拾うんだよ!?
でも近くで見る彼女は、可愛すぎた。
名前を呼ばれるたび、胸の奥で熱が灯る。
ぬいぐるみの体じゃなければ、きっと心臓がもたなかっただろう。
──だが、本当にバグっていたのはこの世界のほうだった。
消えたセーブデータ、逆流する魔法式、復活する倒したはずの敵。
そして、どこかで“誰か”がこちらを見ている気配。
ぬいぐるみの奥に眠るのは、存在そのものを削除する《バグスキル》。
「──これは、“書き換え詠唱”。この記録ごと、燃やす術」
黒い光が空を裂き、森を反転させ、風も音も時間すら消していく。
モフモフの勇者は、世界を終わらせる災厄の器だった。
勇者は記憶を失い、ぬいぐるみは声を奪われたまま。
それでも二人は転がり出す。
笑って泣いて、ドキドキして、そしてバグって削除して──
レベル999のモフモフ勇者が、封印された“勇者の記録”と世界の真実を暴き出す!
最後に告げられるのはただ一言。
──ぬいぐるみ勇者、世界を削除します♡
……そして彼女の笑顔だけは、必ず守るために。
文字数 340,112
最終更新日 2025.11.16
登録日 2025.08.24
世界を救った“勇者リリア”の戦いから、幾星霜。
《創律の檻》の奥で凍りついた魂は、今も小さな火を灯し続けていた。
その火を胸に抱くのは、ひとりの青年──犬飼颯太。
かつてぬいぐるみに転生した彼は、今やリリアの意志を宿す存在として、
再び現実界へと帰還を果たす。
しかし、平穏は長くは続かなかった。
封印の向こうで滅んだはずの魔王カルマ=ヴァナスが、
“再構成された軍団”を率いて再び動き出す。
それは、かつての魔族とは異なる“理そのものの侵略”。
セラフィーの祈りが導き、颯太=リリアは再び剣を取る。
仲間たちの記憶を背負い、氷の底に灯った“希望の火”を抱いて。
──魂が凍るなら、心で燃やせ。
勇者リリア、再び世界の真理へ挑む。
文字数 72,734
最終更新日 2025.11.08
登録日 2025.10.30
『女の子になりたいクリニック♡』あらすじ
ここは──誰にも言えない「なりたい気持ち」を叶えてくれる、ちょっと不思議なクリニック。
訪れるのは、女の子になりたいと願う普通の男の子たち。
扉を開いたその先で待つのは、妖艶で優しい女医・佐伯美香。
彼女の導きで行われる「フェム手術」は、心をほどき、身体を変え、名前までも新しく生まれ変わらせていく。
初めての下着に頬を染め、憧れの服を身にまとう瞬間──
鏡の中に立っているのは、もう“夢に描いた女の子”の姿。
そして数日後には、恋の始まりが待っている。
名前を呼ばれ、手をつながれ、胸の奥でこぼれるのはただひとつ。
「……女の子になって、本当に……よかった……♡」
甘く、切なく、そして幸せな変身物語。
――次に診察室の扉を叩くのは、あなたかもしれない
文字数 143,639
最終更新日 2025.10.18
登録日 2025.09.19
「女の子のオッパイ、欲しくない?」
──その一言から、僕の日常は“Cカップ”に染められていく。
天女のような美女・篠宮優香。
彼女はどんな場所にも現れ、唐突にそう問いかけてくる。
そして、ピンクと白の光線銃を構えた瞬間──
男の胸元に、ふっくらとした“Cカップ”が芽吹いてしまうのだ。
グラスを拭くソムリエ見習い。
シェイカーを振るバーテンダー。
本に囲まれた書店員、静寂の図書館スタッフ、汗を流すジムトレーナー、コーヒーを淹れるバリスタ、色に染まる画材屋……。
どんな職場でも、優香は現れ、胸をふくらませる。
そのたびに与えられるのは、テーマに合わせた特製ブラジャー。
シャンパンゴールドのバルコネット。
ラベンダーのフルカップ。
カフェラテ色のサテン。
──そして優香の“オッパイ豆知識”。
気づけば彼らの仕草はみるみる女らしく変わっていく。
数日後、周囲から「雰囲気がやさしくなったね」と言われる彼ら。
胸の奥で熱を抱きしめながら、もう元の自分には戻れない。
これは、“女の子のオッパイ”を与えられた者たちが、
少しずつ、しかし確実に──“女の仕草”に染まっていく物語。
今日もまた、新しい出会いが待っている。
そしてあなたもきっと、こう問われるだろう。
「ねえ……女の子のオッパイ、欲しくない?」
文字数 149,210
最終更新日 2025.10.18
登録日 2025.08.28
こんにちは。
お隣に住んでいる、真希と申します。
ご近所づきあいって、案外、運命の始まりだったりするの。
ちょっとした挨拶、たまたまのすれ違い──
それだけで、あなたの人生が“可愛く”なってしまうことって、あるでしょう?
わたし、困ってる男の子を見ると、つい“女の子にしてあげたく”なってしまうの。
だって、女の子って、本当に素敵だから。
サイズぴったりのお洋服と、ちゃんと似合う下着も揃っているわ。
“そうなる準備”は、もうすべて整っているの。
あとは、あなたが少しだけ──素直になれば、それでいいのよ。
それに、わたしのノートにはもう、次の名前を書くスペースが空いているの。
……ねえ、まさかと思うけれど。あなた、まだ気づいてないだけじゃないかしら?
──「さあ、“男の終わり”の時間よ♡」
文字数 190,454
最終更新日 2025.10.18
登録日 2025.09.15
ねえ、女の子になった“きみ”は──いま、どんな気持ちで生きてるの?
ふわりと揺れるスカートの裾。
そっと指先で整える胸元。
そして──誰かに抱きしめられたあとの、胸の奥の震え。
これは、「男の子だった誰か」が、ある日突然**“完全に女の子になってしまった”**物語。
そして私は、そんな“彼女たち”にそっと話しかけるの。
「女の子になって、よかったって……思えてる?」
「彼と……最後まで、した?」
「ねえ……今の身体、ぜんぶ見せてくれる?」
──そんな、甘くて、優しくて、少しだけエッチなインタビュー。
**『白石遥の 女の子になったきみへインタビュー!』**は、
これまでさまざまな物語で“女の子にされてしまった元・男の子”たちに、
いまの気持ちをじっくり聞いていく連作シリーズです。
登場するのは──
『牝腰クリニック♡ ──改造医・伊丹十蔵のメス仕立てカルテ』
『天女の優香さま♡毎日ふくらむオッパイ体験』
『隣の真希さんに、今日もまた女にされました♡』
『女の子になりたいクリニック♡ ―佐伯美香の変身カルテ―』
……などの本編で、すでに“女の子になってしまった”子たち。
あのあと彼女たちは──どんな服を選び、どんな声をして、どんな恋をしてるのか。
そして、どんなふうに抱かれて、どんなふうに「女の子になってよかった」と思えたのか。
💌 「彼と、どんなエッチをしたの?」
💄 「女の子の身体、どんなふうに変わったの?」
💕 「誰に、いちばん“女の子らしい”って言われた?」
これらの作品で“完全に女の子にされてしまった彼ら”が──
今度は、白石遥のインタビュールームで、本音を語ってくれます♡
──読めばきっと、“自分も女の子になってみたくなる”かもしれません♡
文字数 39,483
最終更新日 2025.10.06
登録日 2025.09.27
かつて音楽にすべてを懸けながらも、挫折と孤独に囚われていた青年・真。
そして、海外から帰国した天才ピアニスト・音羽。
二人の出会いは偶然でありながら必然だった。
都会の片隅、雨に濡れた路地で鳴り響いたギターの音色。それが、物語の始まり。
ライブハウスの熱気、スタジオの静謐、路地に響く即興の旋律──その一つひとつが、彼らの距離を少しずつ近づけていく。
竜司という世界的ドラマーも加わり、音楽はただの演奏を超え、「生きる証」として彼らの胸に刻まれていく。
けれど、眩しい音楽の光の裏には影も潜む。
緊張や不安、過去の痛み。仲間との衝突や、未来への迷い。
それでも音羽は真の音に触れ、自分の中に眠っていた「まだ言葉にならない想い」を見つけていく。
音楽に救われ、音楽に試される若き魂たち。
雨と光に包まれた都市を舞台に、胸を震わせる音楽ドラマが、いま静かに幕を上げる。
文字数 100,468
最終更新日 2025.09.30
登録日 2025.09.02
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