もしも生まれ変わるなら……〜今度こそは幸せな一生を〜

こひな

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小さなたくらみ

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もうすぐ洗礼の儀……らしい。
以前ミーヤに言ったことは、あれから何度か考え直すよう説得をされているけど、時間が経てば経つほど『そうした方がいい』と思うようになっている。

分かってはいたし諦めてもいたはずなのに、少しでも希望を持ってしまっていた自分にため息が出る。


「ミーヤ。洗礼の儀って、特別な手続きって特別なことがあるのかしら……やっぱりね、家の名前は出さない方がイイと思うのよ。だってどちらだっていいのでしょう?名のらなくても普通に洗礼の儀は受けられると本に書いてあったはずよ?」


洗礼の儀とは、神によって授けられた才能や能力を知る儀式で、前世での洗礼と全然違うらしい。

そしてこの洗礼の儀で分かった才能や能力によって……将来有望な才能であれば、平民でも国の補助を受け学校に通ったり、優先的に国の要職に就いたり出来るらしい。

反対に危険な能力であれば……場合によっては国の監視がついたり、魔道具などで能力の制御を受けたりする。

そしてここ……ホーグワット家は代々優秀な魔法使いを輩出している。たとえ魔法が使えずとも、魔力量が多い者が多いこともあり、魔法使いの補助や魔道具を作る職人になる者も多いらしい。

ちなみに、王子と婚約をしている姉様は後者で、王家が張っている国の結界を支える一助となるらしい。婚姻後は臣下に下るらしいが、王位継承権は保持したままらしいので、上位の王位継承者に何かがあればもしかしたら王妃……の可能性もあるとのこと。

まぁ今現在……というかここ50年程戦争もないので、王子達が変な欲を出さなければ何もないはずだし、権力で私を縛ることも必要がないのだけれど、私の能力が場合は別だろう。

(王太子の子どもが今年7歳になるって聞いたし……自画自賛じゃないけど、魔力量で妃となる婚約者を選ぶのであれば、私王家に嫁ぐ可能性がある……その場合、姉様より高位の王族となる確率も……)

そこまで考えて思わず身震いした。
女の嫉妬は怖いのである。それはきっと血縁者であれば尚更。姉の性格が分かっていないのが情報不足だけれど、前世での経験を踏まえると『女の嫉妬』などというパワーワードには縁がないのが一番だ。女でなくても嫉妬という感情は、膨らんだ挙句更に違う感情を呼び寄せる。

一番分かりやすいのが殺意だったりするんだろうけど、これが一番始末に負えない。
だから近づかないのが最良なのだ。


「ミーヤ。お父様にお手紙を書いて欲しいの。洗礼の儀は王都ではなく、近くの町でやりますって」


こうしてしまえばお父様の許可がなくても、洗礼が受けられる。寄付金を少し多めに持っていけば色々とクチも噤んでくれるはず。多分……。



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