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ポツリポツリと自分の事を話してくれるメイドさん。
メイドさんも転生者らしい。ちなみに、名前はメアリさん。
いわゆる一般庶民に産まれた彼女には姓がないようだ。
この世界は、簡単に言うなら魔法と剣の世界だそうだ。
メアリさんが前世を思い出したのは5歳の時…
友達とタックルごっこをしていて、転倒したショックで思い出したそうだ。
タックルごっこって……と思いつつも、とりあえず話を先に進める。
「あの…なんでそんな事話してくれるんですか?」
私の疑問にもすんなり教えてくれた。
「信じて貰うには、まずは自分の事話さないとね」
と…苦笑いしつつだ。
そうだよね…だって知らない同士だしね。
そんな事を思いつつ、メイドさん…メアリさんを見上げる。
ベッドサイドに立ったままの彼女に、椅子を進めたけれど…この世界では身分制度があり、何がどうなって罪になるか分からないので、今の状態が一番いいらしい。
突然誰かが入ってきた場合、椅子に座っていては対処が遅れるから…だと。
まだ、触り位しか話を聞いていないけれど…なんとなく…苦労してきたんだろうと思った。
「知らないと思うのだけれど…一応前世での名前と死んだ理由を話しておくわね」
ちょっと悲しそうな顔をしてボソッと呟くように名乗った名は……
- 宮藤真咲 享年29歳…死因:頭部打撲による出血死-
えっ……?
聞き覚えのある名前に、一瞬動作が止まる。
宮藤真咲……私…市川みのりの幼馴染のお兄さんも同じ名前だったはず。
似たような名前の人なんていっぱいいる…そう思う事で冷静になろうとしたけれどできなかった。
だって…死因だって一緒だよ?
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あの時はあれが最善だったはず…そう思っても、死なせてしまったのではないのか?という疑問は消えなかった。
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