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後始末はしっかりね? 5
しおりを挟む地球に来て1週間。
明日の早朝、異世界に戻る予定だ。
買い物やら学校でのトラブルやらで瞬く間に過ぎた1週間。
今はマジックバッグに収納した物を整理&確認中…夏樹が。
まだ入籍したてだけど、夏樹の"奥さん"ぶりが、いい感じに板についてきた。
航太にも言われた。
「いいなぁ…結婚って。僕も早く結婚したい」
とボヤいてた。
ちなみに…ハルトさんが航太に紹介したい子がいると言ってた。
猫獣人の子で、流行病で両親を亡くしてから孤児院に住込みで働いているらしい。
航太のこれからに関しては…ハルトさんが貢献となって、主に騎士団の事務方のサポートに就く事になったらしい。この数日二人で色々話し合ったそうだ。
オレは…夏樹にも言ったのだけれど、できれば魔導具の作り手になりたい…と思っている。
地球に帰省して改めて思った。
ラノベでも同じよく書かれたりしてるけど…基本の生活の水準を底上げ出来るようにしたいんだよね。衛生面だったり、生活環境だったり。
ハルトさんが地球に来て一番驚いていた事が、「空気が臭くない」だった。
なんのことかと聞いたら、異世界は排泄や汚水関係は、いわゆる垂れ流しだそう。
地球は違うのか?と聞かれたけど、上手く説明出来ず…図書館で「下水道の仕組み」っていう本を借りてきて見せてみた。
まぁ…見せて納得したからと言って、すぐにその仕組みを作れるわけではないけれどね。
そんなことも含め、順々に色々作って行けたらなぁ~と思っている。
元々特になりたいものもなかったし、薬剤師も"潰しがきく"というなんともしょうがない理由だったので…それを考えれば、やりたい事が出来て良かった思っている。
そんな事を夏樹に言ったら、自分はカイトの助手をすると、ニコニコ顔で言われた。
自覚はないんだけど…オレは放っておくといけないらしい。何がいけないんだか聞いても教えてくれないんだけどね。
まぁ、結婚はしたわけだし先は長い。
ゆっくり聞けばいい話だ。
とりあえず…明日も早いので寝よう。
明日はまた異世界だ。
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