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第二章 ユウト
海辺にて
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夜の海辺。
いつもなら静かなそこで、二人の男女が知性を感じない声を出しながら花火をして騒いでいる。
本来ここはサメによる被害者が出たことで立入禁止になっているのだが、このカップルは自分たちの貸し切り状態に出来るからという浅はかな考えで忍び込んでいたのだ。
「ね~、ウチのこと愛してるー?」
「愛してる! 愛してるぞー! ウオー!」
男は謎のテンションの高さを発揮しながら海へ全力疾走をして、そのまま飛び込み泳ぎ始めた。
それを見ていた女は下品に手を叩きながらゲラゲラ笑っていた。
男は少し泳いでからすぐに引き返して女の所へ歩いて行こうとしたが、少し離れた場所でビニール袋から何かを捨てている人がいるのが見えた。
何をしているのか気になった男は無警戒にそれを見に行く。
「うわっ!」
ビニール袋から捨てられていたモノを見た男は思わず声を上げた。
振り返って逃げようとした男だが、そこで暗闇から大きな手で肩を掴まれた。
男が恐る恐る振り返ると、目の前には大きな影が佇んでいた。
……男の声が聞こえなくなり、サメに襲われたのではないかと心配になった女が海の方へ見に行くと、男がこちらに顔を向けて近づいてきた。
だが、よく見ると何かがおかしかった。
男の顔はこちらを向いているが、男の体は背中を向けているのだ。
男の後ろには何か大きな影が見える。
さらに近づいてくると、その大きな影が影ではなく実態であることが見えてきた。
それは巨大な毛深い化け物、大昔の怪奇映画に出てくる狼男が変身した後の姿のようであった。
狼は、左手で胴体を持ち、右手で男の顔を掴んでペットボトルのフタでも開けるかのようにねじっていた。
女は目の前の異様な光景に呆然とする。
何故こんな所に狼がいるのか?
それは、狼がここの砂浜に自分が食べた人間の食べ残しや残骸などを捨てていたからだった。
屈強な顎で噛み千切られた後がある人間の体の一部が見つかったことで立入禁止となっていたのだが、実際にはサメの仕業ではなく狼が捨てたものだったのだ。
サメの仕業に出来るのなら都合が良いと、再び食後の残骸を捨てに来ていた所を、忍び込んできたカップルの男に見られてしまったのだ。
「女はどうしようかな」
そう言ってから狼は右手に力を入れて男の首をねじ切った。
「いやーーー!」
呆然としていた女が叫び声を上げながら逃げ始めたが、背中にボールのような何かを投げつけられてバランスを崩し転んでしまった。
女が起き上がろうとすると、先ほど自分の背中に投げつけられたモノが見えた。
それは、自分と愛を誓い合っていた男の首だった。
女にはそれが「置いて行かないでくれ」と言っているように見えた。
錯乱した女は明後日の方向へ走りだしてしまった。
しばらく走った先で女は固い壁のようなものにぶつかった。
――巨大なテトラポッドだった。
女は海岸沿いに走ってしまっていたのだ。
そこに、狼があっさりと追い付いてきた。
女は両膝をついて「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」とつぶやき続ける。
狼は女の顎を持ち上げてディープキスをした。
女は突然のことに驚くも、催淫効果のある唾液を飲まされて脱力している。
「殺す前に楽しませてもらうぞ」
狼のその言葉にハッとした女は「お願いします、殺さないでください」と言いながら狼の男根を自ら口に含んだ。
狼は必死で奉仕する女の頭を両手でつかみ激しく喉を突き始める。
女が窒息しそうになろうと容赦なく続くピストン。
それは案外早く終わった。
狼は女の口から男根を引き抜いて射精をする。
だが、その量は尋常ではなかった。
「どうだ? 俺のは特別多いだろう」
女の顔も髪もまるで白濁のシャワーを浴びたかのようになっていた。
次に狼は女の胸に男根を挟んだ。
汗と精液が潤滑油となりイヤラシイ音をたてる。
しばらくして第二射が放たれた。
むせ返るようなオスの匂いにすっかり酔わされた女はテトラポッドに手をついて狼の方へ尻を向けた。
狼が女の尻を掴んで男根を突き入れようとした、その時だった。
「強烈な匂いがしてると思ったら、こんな所に居たとはね」
テトラポッドの上から声がした。
赤いフードが付いたパーカーを着ている金髪の女、フーコだ。
フーコがテトラポッドから飛び、そのまま刃に変化させた足を狼に突き刺そうとしたが、狼は素早く飛びのいていた。
「赤ずきんちゃんはお呼びじゃないんだよ」
狼はそう言いながらも体は逃走の準備に入っていた。
フーコを一目見て只者ではないと見抜いていたのだ。
(逃げられると面倒だな……。 あっ!)
何かを思いついたフーコは気の抜けた声で「ちょっと待っててねー」と言いながら背中を向けた。
狼が何事かと思っている内にフーコはテトラポッドの一部を切り取ってから狼に向けて全力で投げつけた。
フーコの怪力で豪速球で飛んでいったそれは見事に狼の頭に直撃した。
倒れて痙攣する狼を見たフーコは(大昔のホラー映画で殺人鬼にハンマーで殴られた人がこんなふうになってたなー)と思いながら狼に近づいていく。
フーコは狼の両手を切断してから次に腹を裂き、テトラポッドの一部を軽々と拾いあげてから腹の中に強引に詰め込んだ。
それから、狼の両足を脇に挟むように持って振り回し始めた。
ジャイアントスイングである。
数回転した後にフーコは狼をそのまま水平線の彼方へと投げ飛ばした。
……気持よく一仕事を終えたフーコはスイーツとエナジードリンクを求めて街のコンビニへと向かっていた。
その時、ほんの僅かだが狼の匂いを感じた。
だが、それはすぐに消えてしまった。
いつもなら静かなそこで、二人の男女が知性を感じない声を出しながら花火をして騒いでいる。
本来ここはサメによる被害者が出たことで立入禁止になっているのだが、このカップルは自分たちの貸し切り状態に出来るからという浅はかな考えで忍び込んでいたのだ。
「ね~、ウチのこと愛してるー?」
「愛してる! 愛してるぞー! ウオー!」
男は謎のテンションの高さを発揮しながら海へ全力疾走をして、そのまま飛び込み泳ぎ始めた。
それを見ていた女は下品に手を叩きながらゲラゲラ笑っていた。
男は少し泳いでからすぐに引き返して女の所へ歩いて行こうとしたが、少し離れた場所でビニール袋から何かを捨てている人がいるのが見えた。
何をしているのか気になった男は無警戒にそれを見に行く。
「うわっ!」
ビニール袋から捨てられていたモノを見た男は思わず声を上げた。
振り返って逃げようとした男だが、そこで暗闇から大きな手で肩を掴まれた。
男が恐る恐る振り返ると、目の前には大きな影が佇んでいた。
……男の声が聞こえなくなり、サメに襲われたのではないかと心配になった女が海の方へ見に行くと、男がこちらに顔を向けて近づいてきた。
だが、よく見ると何かがおかしかった。
男の顔はこちらを向いているが、男の体は背中を向けているのだ。
男の後ろには何か大きな影が見える。
さらに近づいてくると、その大きな影が影ではなく実態であることが見えてきた。
それは巨大な毛深い化け物、大昔の怪奇映画に出てくる狼男が変身した後の姿のようであった。
狼は、左手で胴体を持ち、右手で男の顔を掴んでペットボトルのフタでも開けるかのようにねじっていた。
女は目の前の異様な光景に呆然とする。
何故こんな所に狼がいるのか?
それは、狼がここの砂浜に自分が食べた人間の食べ残しや残骸などを捨てていたからだった。
屈強な顎で噛み千切られた後がある人間の体の一部が見つかったことで立入禁止となっていたのだが、実際にはサメの仕業ではなく狼が捨てたものだったのだ。
サメの仕業に出来るのなら都合が良いと、再び食後の残骸を捨てに来ていた所を、忍び込んできたカップルの男に見られてしまったのだ。
「女はどうしようかな」
そう言ってから狼は右手に力を入れて男の首をねじ切った。
「いやーーー!」
呆然としていた女が叫び声を上げながら逃げ始めたが、背中にボールのような何かを投げつけられてバランスを崩し転んでしまった。
女が起き上がろうとすると、先ほど自分の背中に投げつけられたモノが見えた。
それは、自分と愛を誓い合っていた男の首だった。
女にはそれが「置いて行かないでくれ」と言っているように見えた。
錯乱した女は明後日の方向へ走りだしてしまった。
しばらく走った先で女は固い壁のようなものにぶつかった。
――巨大なテトラポッドだった。
女は海岸沿いに走ってしまっていたのだ。
そこに、狼があっさりと追い付いてきた。
女は両膝をついて「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」とつぶやき続ける。
狼は女の顎を持ち上げてディープキスをした。
女は突然のことに驚くも、催淫効果のある唾液を飲まされて脱力している。
「殺す前に楽しませてもらうぞ」
狼のその言葉にハッとした女は「お願いします、殺さないでください」と言いながら狼の男根を自ら口に含んだ。
狼は必死で奉仕する女の頭を両手でつかみ激しく喉を突き始める。
女が窒息しそうになろうと容赦なく続くピストン。
それは案外早く終わった。
狼は女の口から男根を引き抜いて射精をする。
だが、その量は尋常ではなかった。
「どうだ? 俺のは特別多いだろう」
女の顔も髪もまるで白濁のシャワーを浴びたかのようになっていた。
次に狼は女の胸に男根を挟んだ。
汗と精液が潤滑油となりイヤラシイ音をたてる。
しばらくして第二射が放たれた。
むせ返るようなオスの匂いにすっかり酔わされた女はテトラポッドに手をついて狼の方へ尻を向けた。
狼が女の尻を掴んで男根を突き入れようとした、その時だった。
「強烈な匂いがしてると思ったら、こんな所に居たとはね」
テトラポッドの上から声がした。
赤いフードが付いたパーカーを着ている金髪の女、フーコだ。
フーコがテトラポッドから飛び、そのまま刃に変化させた足を狼に突き刺そうとしたが、狼は素早く飛びのいていた。
「赤ずきんちゃんはお呼びじゃないんだよ」
狼はそう言いながらも体は逃走の準備に入っていた。
フーコを一目見て只者ではないと見抜いていたのだ。
(逃げられると面倒だな……。 あっ!)
何かを思いついたフーコは気の抜けた声で「ちょっと待っててねー」と言いながら背中を向けた。
狼が何事かと思っている内にフーコはテトラポッドの一部を切り取ってから狼に向けて全力で投げつけた。
フーコの怪力で豪速球で飛んでいったそれは見事に狼の頭に直撃した。
倒れて痙攣する狼を見たフーコは(大昔のホラー映画で殺人鬼にハンマーで殴られた人がこんなふうになってたなー)と思いながら狼に近づいていく。
フーコは狼の両手を切断してから次に腹を裂き、テトラポッドの一部を軽々と拾いあげてから腹の中に強引に詰め込んだ。
それから、狼の両足を脇に挟むように持って振り回し始めた。
ジャイアントスイングである。
数回転した後にフーコは狼をそのまま水平線の彼方へと投げ飛ばした。
……気持よく一仕事を終えたフーコはスイーツとエナジードリンクを求めて街のコンビニへと向かっていた。
その時、ほんの僅かだが狼の匂いを感じた。
だが、それはすぐに消えてしまった。
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