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第三章 蜘蛛女
開錠
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カエデはソファーで泣き疲れて半分眠っていたリカを抱き上げてベッドまで連れて行った。
「あ……」
目を覚ましたリカは、姉たちに身も心も穢されつくして気絶しているユウトの姿を見て
「ひどい……」
と、声を漏らした。
だが、それと同時に体の奥底から何かゾクゾクとした感覚が湧き上がってきて、ゴクリと生唾を飲み込んでいた。
それを見透かしたかのようにカエデがこう言った。
「本当はリカちゃんもやりたいんじゃないの?」
カエデはリカの湿った蕾に手で触れようとする。
「嫌!」
リカは身をよじって嫌がった。
カエデはその様子を見て残念そうな顔をした。
「私たちは種は違えど同じお母様から生まれた姉妹なのに、リカちゃんは感覚が人間に寄りすぎているのかしら?」
「お姉ちゃんたちこそ、昔はこんなに人を食べてなかったのにどんどんひどくなってるじゃない!」
「……ああ、そう言えばそうね。でも、大丈夫よ。私たちは人間より上位の存在である『捕食者』。お母様の言いつけ通り捕食者としての誇りを持って生きていればそれでいいの」
カエデたち姉妹は、人間界に迷い込んだ蜘蛛女が人間の男と交わって出来た子供であった。
「弱い存在である人間は自分たちにとって食事と繁殖のための道具である」という母親の思想の影響を強く受けて育ったカエデとミナミとミカは10代のころから人喰いを経験していた影響なのか、年々食人衝動が強くなっていた。
「リカちゃんも経験すると分かるわ。捕食するのってとっても楽しくて気持ちが良いのよ」
「人を食べるなんて絶対に嫌! 私たち、そんなことしなくても生きていけるじゃない!」
彼女たちは人と同じ食事で栄養はとれるし、身体能力の高さを活かせば真っ当なやり方で成功者にもなれるだろう。
だが、一度でも人を食べた者は食人衝動を抑えられなくなるのだ。
「それはそうと、リカちゃんにも人を犯す喜びを知ってもらおうと思ってそこのペットくんを使おうかと思ったんだけど、今日はもう使い物にならないしリカちゃんも乗り気じゃないしどうしようかしら……。そうだわ、ミナミに抱いてもらいましょう」
「え、何を言ってるのお姉ちゃん……」
「リカちゃんが立派な捕食者になる為にも、まずはセックスの楽しさを知る所から始めましょう。大丈夫よ、ミナミのは大きいけどすぐに慣れるから」
そう言ってカエデはミナミを呼びに部屋を出て行った。
「どうして、こうなるの……」
リカはベッドの上で絶望に打ちひしがれていた。
自分に親切にしてくれた少年が姉たちに強姦されたうえ、自分自身も両性具有の姉に処女を奪われようとしている。
逃げようとした所で、上半身を蜘蛛の糸で縛られている今の状況ではすぐに捕まるのは目に見えていた。
(誰か、誰か助けて……)
リカの目から一筋の涙が流れた。
カチャ
突然、部屋の窓の鍵が開錠される音がした。
窓には鋭利な刃物で綺麗に切断されたような四角い穴が開いており、そこから何者かが手を入れて鍵を開けたようだった。
窓が静かに開けられ、その何者かが部屋に入ってきた。
そこには赤いフードのついたパーカーを着た金髪の女性の姿があった。
「あ……」
目を覚ましたリカは、姉たちに身も心も穢されつくして気絶しているユウトの姿を見て
「ひどい……」
と、声を漏らした。
だが、それと同時に体の奥底から何かゾクゾクとした感覚が湧き上がってきて、ゴクリと生唾を飲み込んでいた。
それを見透かしたかのようにカエデがこう言った。
「本当はリカちゃんもやりたいんじゃないの?」
カエデはリカの湿った蕾に手で触れようとする。
「嫌!」
リカは身をよじって嫌がった。
カエデはその様子を見て残念そうな顔をした。
「私たちは種は違えど同じお母様から生まれた姉妹なのに、リカちゃんは感覚が人間に寄りすぎているのかしら?」
「お姉ちゃんたちこそ、昔はこんなに人を食べてなかったのにどんどんひどくなってるじゃない!」
「……ああ、そう言えばそうね。でも、大丈夫よ。私たちは人間より上位の存在である『捕食者』。お母様の言いつけ通り捕食者としての誇りを持って生きていればそれでいいの」
カエデたち姉妹は、人間界に迷い込んだ蜘蛛女が人間の男と交わって出来た子供であった。
「弱い存在である人間は自分たちにとって食事と繁殖のための道具である」という母親の思想の影響を強く受けて育ったカエデとミナミとミカは10代のころから人喰いを経験していた影響なのか、年々食人衝動が強くなっていた。
「リカちゃんも経験すると分かるわ。捕食するのってとっても楽しくて気持ちが良いのよ」
「人を食べるなんて絶対に嫌! 私たち、そんなことしなくても生きていけるじゃない!」
彼女たちは人と同じ食事で栄養はとれるし、身体能力の高さを活かせば真っ当なやり方で成功者にもなれるだろう。
だが、一度でも人を食べた者は食人衝動を抑えられなくなるのだ。
「それはそうと、リカちゃんにも人を犯す喜びを知ってもらおうと思ってそこのペットくんを使おうかと思ったんだけど、今日はもう使い物にならないしリカちゃんも乗り気じゃないしどうしようかしら……。そうだわ、ミナミに抱いてもらいましょう」
「え、何を言ってるのお姉ちゃん……」
「リカちゃんが立派な捕食者になる為にも、まずはセックスの楽しさを知る所から始めましょう。大丈夫よ、ミナミのは大きいけどすぐに慣れるから」
そう言ってカエデはミナミを呼びに部屋を出て行った。
「どうして、こうなるの……」
リカはベッドの上で絶望に打ちひしがれていた。
自分に親切にしてくれた少年が姉たちに強姦されたうえ、自分自身も両性具有の姉に処女を奪われようとしている。
逃げようとした所で、上半身を蜘蛛の糸で縛られている今の状況ではすぐに捕まるのは目に見えていた。
(誰か、誰か助けて……)
リカの目から一筋の涙が流れた。
カチャ
突然、部屋の窓の鍵が開錠される音がした。
窓には鋭利な刃物で綺麗に切断されたような四角い穴が開いており、そこから何者かが手を入れて鍵を開けたようだった。
窓が静かに開けられ、その何者かが部屋に入ってきた。
そこには赤いフードのついたパーカーを着た金髪の女性の姿があった。
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