ちょっと嫌な話 ~奇妙短篇集~

黒猫文二

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ちょっと嫌な話

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 「ちょっと嫌な話なんだけど聞いてくれるかな?」

 そんなタイトルと内容のメールが届いた。
 よくある迷惑メールの内の一つだろうと思ったが、その日は酒に酔って妙なテンションになっていたのか勢いで

「いいよー、なんでも(笑)」

と返信してみた。
 すると、向こうからすぐに返信が来た。
 内容は、くたびれたサラリーマンが飛び降り自殺をした男の霊を見る話だった。

 ――翌日

 また例の

「ちょっと嫌な話なんだけど聞いてくれるかな?」

というメールが来た。
 同じように返信すると今度は心霊スポットに行った二人の男が奇妙な体験をする話が送られてきた。
 どういうわけか、毎日一回送られてくるそのメールに返信をすると怪談話や奇妙な話が送られてくるのだ。
 次はどんな話が送られてくるのかと毎日の楽しみになっていた。


 ある日のこと。
 今日も例のメールが来ているので、手癖でいつも通りの返信をした。
 だが今日はどういうわけか中々返信が来ない。
 もう一度例のメールを確かめてみると、文言がいつもと違っていた。

 「ちょっと嫌な話になるけど行ってもいいかな?」

 ガチャリ

 その時、鍵をかけていたはずの玄関のドアが開く音がした。
 やって来たのは……。
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みんなの感想(1件)

2019.01.15 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

2019.01.15 黒猫文二

読んでいただいてありがとうございます。
これからも頑張っていこうと思います。

解除

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