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Season2
ドS大佐はVチューバー⑩
しおりを挟む「金曜日、外で飯食いませんか?」
録画していたアニメに没頭していた真琴の背中に、藤堂律の声が不意に降ってきた。
思いつきというよりは、ずっと前からその機会を窺っていたかのような、どこか弾んだ、熱を帯びた響き。
「行きたいお店でもあるんですか?」
「そういうわけじゃないけど。真琴さんと外で飯食ったことなかったなぁって思ったら、無性にやっ
てみたくなった」
振り返ると、そこには子供のように屈託のない笑みを浮かべた律がいた。
正直に言えば、真琴は外食が苦手だった。
自分と世界を隔てる境界線が曖昧になる空間は、他人の気配が混じるだけで息苦しくなり、せっかくの料理の味も分からなくなる。
だが、その愛らしい提案と、自分と「外の世界」を共有したがっている彼の純粋な熱量に、否応なしに心が解けてしまった。
「……うん、いいよ。行こっか」
その一言が、少し特別な金曜日の幕開けだった。
不安よりも、彼が選んでくれた景色を見てみたいという好奇心が、真琴の胸の内で小さく、けれど確かに、トクトクと拍動し始めていた。
「あと一時間か……」
品出しをこなしながら、真琴は何度も腕時計に視線を落としていた。
律との待ち合わせが、指折り数えるほどに迫っている。
すると店先から、高校生アルバイト・和泉の困惑した声が聞こえてきた。嫌な予感に声の方へ向かうと、メイン通路のど真ん中で、和泉が屈強な男性客と揉めているのが見えた。
「だからっ、他の店舗にあるか聞いてみてって言ってるだろ!」
「申し訳ございません。当店では情報の行き違い防止のため、店舗間での在庫確認はお電話では控え
させていただいておりまして……」
「はぁ?わざわざ行けってこと?使えねぇな!」
(うちの店に来るお客様は、どうしてこうもクセが強いの……)
溜息を噛み殺し、助太刀に入ろうと駆け寄った、その時だった。
「まぁまぁ。そんなキツいこと言わないであげて下さいよ」
真琴より一歩早く、二人の間に割って入った影があった。
「なんだよお前!関係ないだろ、引っ込んでろよ!」
「や、関係なくはないっす。彼とは知り合いなんで」
整ったスーツを隙なく着こなし、額を覗かせるように美しく左右に分けられた前髪が、彼の端正な顔立ちをより強調している。左耳にかけられた毛先と、そこから覗くシンプルなピアスが、清涼感の中に一匙の遊び心を添えていた。
聞き慣れた涼やかな低い声が、刺々しい空気を鮮やかに塗り替えていく。
その圧倒的な存在感に、和泉の瞳がパッと輝いた。
「り、律さん……っ」
(こらこら和泉君、気持ちは分かるけど素に戻らないで!君はいま従業員でしょう!)
心の中でツッコむ真琴を余所に、律は落ち着いた態度で言葉を継いだ。
「お店のルールがあるなら仕方ないじゃないですか。それに……」
律の視線が、男性客の背後へと向けられる。そこには、五、六歳ほどの小さな女の子が、今にも泣き出しそうな顔で立ち尽くしていた。
「お父さんの大きな声に、びっくりしてます。その子の為にも、ここは一回落ち着きませんか?」
優しく、諭すようなトーン。その眼差しに毒気を抜かれたのか、男性客はハッとしたように娘を見やり、ばつが悪そうに和泉へ謝罪を口にした。
「ちなみに、何を探してらっしゃるんですか? ……ああ、これなら他で売ってるとこ知ってます
よ。スマホで地図、送りましょうか?」
その鮮やかな手際に、真琴は脱帽した。
彼のコミュニケーション能力が高いことは知っていたが、見知らぬ誰かの心にまで、こうも自然に寄り添えるものなのか。
(……うそでしょ。本当にこの人は。私には勿体ないくらいだなぁ)
誇らしさと、少しの気恥ずかしさが胸の中で混ざり合う。
仕事モードの真琴は、その高鳴る鼓動をなんとか抑え込みながら、ヒーローのように現れた恋人を見つめた。
「和泉君、大丈夫?さっき盛大に転んでたけど」
「全然平気っす!ありがとうございました!!」
和泉は相変わらず落ち着きがない。
お客様に駆け寄る際に派手に転んだらしく、髪や制服に埃をつけていた。
「そっか、怪我がなくて良かった……って、爪割れてんぞ」
「え!?うわっ、マジだ……」
「見してみ」
律が和泉の手を優しく取ると、傷を確認するために二人の距離がぐっと縮まった。
その光景を、真琴は呆然と見つめる。
不謹慎なのは分かっている、けれど……。
(……え、なにこれ。年上男子×年下男子の図……!?)
律の優しすぎる「兄貴分」な振る舞いに、和泉はポッと頬を赤らめて呟いた。
「……律さん今日、スーツなんすね」
「うん。仕事帰りだからね」
「髪もいつもと違う……」
「まぁ、仕事用だし、夏だし?たまにはデコだそうかなって」
「めちゃくちゃ似合ってます!そんで、国宝級にカッッケーっす!!」
「えっ、……あー、……ありがとう?」
まるで憧れのヒーローを目の当たりにした少年のように、和泉は目を輝かせる。
そのあまりに真っ直ぐな言葉に、律は気圧されたようだった。
彼は数回まばたきを繰り返すと、居心地の悪さを誤魔化すように指先で襟元を整え、困ったような苦笑を浮かべた。
その、あまりにも眩しい光景に、真琴の脳内は限界を迎えていた。
(……いやいや、無理無理。普通にヤバいでしょ)
普段からBLを嗜んでいるわけではない。
けれど、オタクとして培ってしまった知識と「概念」が、目の前の光景を勝手に【世話焼きスーツ×懐き系年下】に分類してしまう。
(ていうか、和泉くん!潤んだ瞳で見上げないで!その人、私の彼氏だからっ!気持ちは痛いほど分
かる、痛いほど分かるけどねっっ!!)
小さな独占欲と、不意に目覚めた内なる腐女子の本能が激しく衝突し、真琴の脳内は、ディナーを前にして未曾有の大混乱だった。
午後七時過ぎ。街灯が一つ、また一つと灯り、夏の夜の始まりを告げる。
西の果てには深いオレンジとピンクが混ざり合った、マジックアワーの鮮やかな残光が広がっていた。
「和泉君のこと、ありがとう。本当は、私がフォローしなきゃだったのに」
「全然。それより、あの人も分かってくれて良かったよ」
前を歩く律の広い背中を見つめ、真琴はふと足を止めた。
「……真琴さん?」
「藤堂さんがコミュ力高いのは知ってるんだけど、ああいうことは……あんまり、しないでほしいか
も」
自分の右腕をぎゅっと握りしめ、言葉を選びながら真琴は続けた。
「怒ってる人に、安易に近づかないで。この前みたいに、藤堂さんが怪我とかしたら……私、嫌だか
ら」
真っ直ぐに見つめる彼女の身を案じるその眼差しに、律は自身の首筋に手を当て、少し困ったように眉を下げた。
「……無理かも」
「えっ、あ……そうだよね。……束縛するみたいなこと言って、ごめん」
「や、そうじゃなくて。俺のお節介は、父さんのせいだからさ」
「……お父さん?」
律は真琴の手を取り、指を一本ずつ絡めるようにして握った。
「そう。あの人、めちゃくちゃお節介でさ。危ないっつってんのに他人の喧嘩の仲裁に入ったりし
て。子供の頃、見てるこっちは何度も怖い思いさせられたんだよね」
律が家族の話をするのは新鮮だった。
少しだけ遠くを見るような彼の瞳に、彼のルーツが透けて見える。
「結局、桃果と母さんにめちゃくちゃ怒られてて。……マジで笑ったわ」
そう言って、愛おしむように温かく微笑む律の横顔は、やはり優しい。
「……優しいお父さんなんですね。素敵です」
「んー、まぁ、優しいっちゃ優しいんでしょうけどね。素敵かどうかは、ちょっと怪しいわ。……で
も、安心してよ。俺は父さんみたいに、そこまで人間出来てないから」
不意に、律の笑顔が影を帯びた。
繋いだ手に力がこもる。
「俺は基本、自分や自分の大事な物を傷つける奴には容赦しないし、許す気もねぇ。……俺は、真琴
さんが思ってるより、ずっと利己的なんですよ」
自嘲気味な、どこか突き放すような冷ややかさ。
(そんなことないよ)
否定の言葉が喉元まで出かかったが、繋いだ手から伝わってくる強張りに圧され、真琴はそれを呑み込んだ。
彼はいつだって、誰かのために動いている。
傷ついた和泉を放っておけなかったり、泣きそうな子供を救ったり。
その根底にあるのは確かな優しさなのに、彼はそれを「でき損ないの利己心」だと決めつけようとしている。
「でも、真琴さんが嫌なら自重する。怖い思いはさせたくないから」
その響きに含まれていたのはあまりにも深い献身。
真琴は胸の奥を突かれたような衝撃を覚えた。
「……真琴さんも、自重してよね」
「はっ?私?」
「危ないとこに、ホイホイ行かないで」
「行ってない!!」
「自覚ねぇのが一番、たちわりぃんだけど」
律は小さく舌打ちを漏らしたが、その表情には先ほどまでの刺すような冷たさは消えていて、どこまでも優しかった。
「……まぁ、自覚ないならないでいいけど。……俺の目の届く所には、いてよね」
静かに、そして縋るように切なく笑う律。
その笑顔は、夕闇に溶けてしまいそうなほど繊細で、危うく見えた。
真琴はただ、繋いだ手の温もりを確かめるように強く握り返すことしかできなかった。
「真琴さん!ここ、ここ」
律に促されて顔を上げると、通りの角にひっそりと佇む一軒の店が目に飛び込んできた。
温かみのあるレンガ造りの外観。
それは、まるで絵本の世界から抜け出してきたかのような、穏やかな佇まいのビストロだった。
「えっ、ここ……!?」
店先には木枠で縁取られた小さな黒板が置かれ、チョークの柔らかなタッチで『本日のスペシャリテ』が記されている。
窓から漏れる琥珀色の光が、道ゆく人を優しく招き入れているようだった。
「店、探してる時にさ。あからさまな居酒屋は俺も真琴さんも酒飲めねぇし、色々悩んでたらここ見
つけて。……こういう雰囲気、真琴さん好きかなぁと思って」
律は少し照れくさそうに、けれど期待を込めた瞳で真琴の反応を窺う。
自分の好みに驚くほど合致した愛らしい外観に、真琴は言葉を失って見惚れてしまった。
「あれ、俺……外した?」
返事のない真琴に、律の顔がみるみる不安げに曇っていく。
「ううんっ!素敵!すっごく可愛い!! ……あ、でも、ひとつ訂正していい?」
「……何?」
「私はお酒、飲めないわけじゃないから」
「は?」
「美味しいと思わないから飲まないだけ。飲もうと思ったら飲めるから」
えっへん、とばかりに薄い胸を叩いて胸を張る真琴。
その、なんとも言えない「ドヤ顔」に、律は呆れたようなジト目を向けた。
「いや、急になんのマウントなの、それ」
「藤堂さんは、筋金入りの『下戸』でしょ?っていう話」
「はいはい。ちょけてないで、さっさと店入るよ」
律は面倒な理屈をこねる真琴に苦笑しながら、その背中を優しく促すように押した。
さっきまでの夕闇の中の切なさは嘘だったかのように、二人の間には、いつもの軽やかで温かな空気感が戻っていた。
素朴な木製のドアを開けると、カウベルの優しい音がカランと店内に響き渡った。
中は想像していたよりもずっとコンパクトで、琥珀色の柔らかな照明が、使い込まれて磨かれた木目のテーブルと赤いチェックのクロスを、家庭的な温もりで照らし出している。
「……雰囲気ヤバッ。俺、ここめっちゃ好みかも」
食欲をそそるハーブとバター、それに香ばしく焼けた肉の香りがふわりと二人の鼻腔をくすぐった。
案内された奥の席に腰を下ろすと、真琴は慣れない横文字の並ぶメニューを前に、律の左手の袖口をちょいちょいと引いた。
「ねぇねぇ、アラカルトメニューって……何?」
「一品一品を単品で注文するやつのこと。前菜からメイン、デザートまで、自分の好みに合わせて自
由に組み合わせられるんですよ」
律はメニューを真琴の方へ寄せ、指でなぞりながら的確に、かつ簡潔に説明してくれる。
「へぇ。藤堂さん詳しいね。こういうお店、よく来るの?」
「や、さっきググった」
スマホの検索画面を自慢げに見せてくる律に、真琴は声を抑えるように口元に手を添え、噴き出すように笑った。
「なにそれ、なんでそこでドヤってるの」
注文を終え、真琴は改めて店内を見渡した。
かしこまった空気は一切なく、誰もが肩の力を抜いて、目の前の皿と会話を楽しんでいる。ここなら、他人の気配に怯える必要なんてない。真琴の心に、心地よい安らぎが満ちていった。
「藤堂さん」
「んー?」
律はスマホの画面を伏せながら返事をした。
「……ありがと」
ふいに送られた心からの言葉に、律は少しだけ照れたように眉を動かし、顔を上げた。
「早い早い。まだ何も食ってなくね?」
そう言って笑う律に、真琴はテーブルに両肘をつき、可愛らしく頬杖をついて優しく微笑み返した。
その笑顔は、店内に響く家族連れの笑い声や友人たちの賑やかな話し声の中に、幸せな彩りのひとつとして溶けていく。
二人は、初めての外食と二人だけの特別な金曜日を、心ゆくまで満喫した。
「……てか、俺が誘ったんだから。金、払わせてくれてもよかったのに」
帰り道、真琴の強い希望で結局、会計をきっちり半分に割ったことに、律は隠そうともせず不服そうな声を漏らした。
「や、金の切れ目が縁の切れ目ですからっ!」
「え?なに、真琴さん武士なの?」
その絶妙にズレたツッコミがツボにハマり、真琴は「ふっ」と吹き出した。
「彼氏なんだから、たまには払わせてよ」
律は立ち止まると、後頭部をガシガシと掻きながら、子供のような不満を漏らし続ける。
「気持ちは嬉しいけど、人に何かしてもらうの苦手なの。自分でできる事は自分でやりたい」
真琴は歩み寄り、ご機嫌斜めな律の左手にそっと自分の指を絡めた。
彼が無自覚に示す「守り、養う側」という枠ではなく、対等なパートナーとして隣にいたい。
それは、彼女なりの誠実な愛の形だった。
「……そういうもの?」
律の尖っていた空気が、絡められた指先の温度にほだされて、少しずつ凪いでいく。
「他の人は分かんないけど……少なくとも私はそうかな」
真琴が上目遣いで覗き込むと、律は負けを認めるように溜息をついた。
「……とりあえず、分かった」
多少の不満は残るものの、律は彼女の譲れないこだわりを、尊重という形で受け入れた。
真琴はホッとしたように、律の肩にコテリと頭を寄せる。
寄り添うようにして目を閉じる彼女を、律は壊れ物を扱うような、この上なく愛おしそうな眼差しで見つめ、再びゆっくりと歩き出した。
月明かりの下、アスファルトの上に伸びた二つの影が、歩調を合わせるようにして一つに重なって動いていく。
見上げれば、群青の夜空に夏の星々が散らばり、二人を静かに見守るように瞬いていた。
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