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Season2
ドS大佐はVチューバー㉑後編
しおりを挟む「あれ、藤堂じゃね?」
自動ドアのチャイムが消えかけた時、背後から低く通る声がした。
律が名前を呼ばれて振り返る。
そこには、十一月の夜にはいささか薄手に見える最高級のスーツを、頭のてっぺんから爪先まで隙なく着こなした男性が立っていた。
二十代後半だろうか。ゆるやかなパーマの隙間から覗く額が、店舗の蛍光灯の下で大人の色気を鮮やかに引き立てている。
「……佐々木さん!?」
「久しぶり~。二年ぶりくらいか」
「お久しぶりです!お元気でしたか? ……てか、何してるんすか。偶然がすぎません?ストーカー
っすか?」
「ダルいダルい。なんなんだよ、その絡み方。お前こそ何してんの? ……デート?」
佐々木は律の後ろに半身隠れるようにして立つ真琴に、興味深そうな視線を送った。
「兼、買い出しっす」
「そうなんだ。はじめまして、佐々木秀平です。彼女さん、こんばんは~」
佐々木は余裕のある笑顔で、ひらひらと真琴に手を振ってみせた。
「こ、こんばんは……。こ、小林、真琴です……」
あまりに突然の展開に、真琴の脳内では人見知りがフル稼働を始める。
もしこれが仕事中なら「接客用の仮面」を即座に装着できたはずだ。
けれど今の彼女は、律との甘い時間に全身全霊を委ねきった「チルタイム」の真っ最中。
完全にオフになった心に、外の世界の住人が踏み込んできた衝撃はあまりに大きく、咄嗟に笑顔を作る余裕なんてどこにも残っていなかった。
「あ、佐々木さんって薫さんの同期でしたよね。彼女、薫さんの妹さんです」
「マジか!?あいつ、こんな可愛い妹いんのかよ」
佐々木の率直な感嘆に、真琴は「滅相もない!」とばかりにぶんぶんと激しく首を横に振る。
緊張のあまり『正解』を探してオロオロする真琴。
その、借りてきた猫のように浅い呼吸を繰り返す真琴のSOSを、律は即座に察知した。
「ちょっと佐々木さん、あんま圧かけないでよ。真琴さん、フリーズしちゃうから」
律はさりげなく歩を進め、佐々木の視線から隠すようにして真琴の前に立つ。
「はははっ、全然かけてねぇじゃん。……なんだよ、過保護全開かよ。てか、少し話せねぇ?」
「あー……真琴さん、いい?」
振り返った律の瞳は、先ほどまでと変わらない柔らかな温度を保っている。
「あ、うん。全然いいよ」
その穏やかな声に、真琴の強張っていた肩が少しだけ緩んだ。
「外、寒いから。真琴さんはもっかい店入って」
「なら、イートインスペースで話したら?私はお店の中見てるから」
律は一瞬、真琴の申し出に迷う素振りを見せたが、彼女の無理のない気遣いを尊重することにした。
「じゃあ、そうするわ。……真琴さん、ヘルパーTがなんか言ってきても、これ以上なにも買わない
でね。おでん、もう袋入ってるから」
「はいはーいっ」
真琴は律の過保護な忠告を軽く笑い飛ばすと、今度は佐々木に、丁寧な会釈を送った。
そのままパタパタと小走りで、温かな出汁の匂いが充満する店内の奥へと消えていく。
(だから返事、軽いんだって……)
真琴の背中が商品棚の陰に見えなくなるのを確認し、律は小さく息を吐いて、ふっと「恋人」の仮面を脱いだ。
律の瞳から微塵も揺らがなかったはずの甘い熱が、音もなく霧散した。
代わりに宿ったのは、隙のない鋭い光。
そこには佐々木の知る「優秀な後輩」――感情を排したビジネス仕様の、藤堂律の顔があった。
「へぇ、彼女優しいな。そして、仲良し。普通にうらやま」
「まぁ、優しさが服着て歩いてるような人なんで」
「なんだそれ。……ところでさ、小林薫はどうしてる?元気?」
「元気っすよ。毎日元気に人を撃ち殺してます」
「は? ……なに、ゲームの話?」
「そっす」
律は薫の話題に声を弾ませて応じた。佐々木の言葉を軽快に拾い上げるその口調には、二年の空白を一瞬で飛び越えるような、確かな信頼関係が息づいている。
ひとたび言葉を交わせば、積み重なった時間は瞬く間に溶け、二人の間にはかつての心地よい熱量が戻っていた。
「今度、飲み行こうっつっといてよ。あいつにメッセージ送っても普通に未読スルーされるんだけ
ど。もしかして俺、嫌われてる?」
「薫さんはだいたい未読無視っすよ。たぶん、面倒くさいんだと思う。電話したほうが早いっすね」
「相変わらずダルいわ~そういうとこ。てか、藤堂はまだ酒、無理なまま?」
「無理っすねぇ~」
「でも、ちょっと見ない間に大人っぽくなったな?」
「まじすか!?そういうのもっとください」
「なんだそれ!欲しがるなよ」
そんな男二人の小気味よいやり取りを、真琴はスナック菓子の棚の陰から、そっと息を潜めて見守っていた。店の奥から漏れ聞こえる二人の声は、冷蔵庫の低い唸り音に混じって、どこか遠い世界の出来事のように響く。
(……へぇ、先輩とはそんな風に話すんだね)
おでんのカップを抱える手に、無意識に少し力がこもる。
自分といる時の、あの甘くて、少し強引で、でもどこまでも優しい「藤堂さん」。
それとは違う、気心の知れた先輩と軽口を叩き合いながら適当にいなし、時に図々しく懐に入るような、等身大の青年の顔。
自分の知らない彼を盗み見ている背徳感と、彼の世界を一つ分かち合えたような高揚感が、胸の奥をチリリと焦がした。
その様子があまりに新鮮で、もっと見ていたい、もっと知りたいという衝動に突き動かされるように、真琴はつい棚の陰から首を長く伸ばしてしまう。
「あ、彼女待ってんじゃね?さっきから、チラ見すげぇ。ミーアキャットみたいだな」
「ぶふっ!ミーアキャット……確かに。まぁ、可愛いが服着て歩いてるような人なんで」
「……は?いやいや、さっきからなんなのよ?お前、マジでギャップ怖い。ハイスペックの権化はど
こいった?」
「なんすか?『ハイスペックの権化』って」
律は、佐々木のツッコミを涼しい顔で受け流しながらも、無意識にポケットの中のスマホ——。
先ほど記録した、幸せそうな真琴の連写データに指先で触れた。
「いや、今そこじゃねぇわ。まさか、藤堂の口から惚気を聞く日が来るとは思わなかったわ。ほん
と、ご馳走様。てか、彼女いくつよ?」
「俺より三つ上」
「まじ?見えないな。付き合って長いの?」
「やー……、五月からなんで……六ヶ月くらいっすね」
「へぇ。そんな付き合ってんなら、そこそこ関係も進展してるか。なに、もうヤッた?」
その瞬間、律の眉間に、先ほどまでの笑みを塗りつぶすような深い皺が寄った。
「……ゲスい聞き方しないでくださいよ」
瞳から一瞬で温度が消え、佐々木を射抜くような鋭さが宿る。
その豹変ぶりに、佐々木は慌てて両手を上げた。
「わりわりっ、そうだよな。すまん。藤堂があんまりだらしない顔してるから、そういうことはまだ
なのかと思ってさ」
「……」
律は視線を落とし、店内の明かりに照らされた自分の靴先を見つめた。
店内に流れる陽気なBGMの音だけが、気まずい沈黙の隙間を埋めていく。
わずかな間を置いて、彼は声を低め、ポツリと本音をこぼした。
「まぁ……三ヶ月待ちましたけど」
「……はぁ!?おまっ、それ正気かよ!?えっ、なに?聖人なのお前」
佐々木が素で驚愕の声を上げる。仕事も遊びも効率重視で最短ルートをこなす優秀な後輩が、そんな悠長な時間をかけたという事実に脳が追いつかないらしい。
「そんないじります?だって、無理強いして怖がらせたくなかったっつーか、……お互いが納得す
るまで待ちたかったんすよ! ……でもま、最終的には俺の我慢の限界が勝った感があるけど」
律は伏せた睫毛の隙間を赤く染めながら、少しだけ投げやり気味に言い放った。
『真琴』という存在をどれだけ丁寧に、壊れ物を扱うように大切にしているか。
その一言に、彼のすべての愛が詰まっていた。
「……はぁー、藤堂でもそういうこと言うんだな。どおりで俺のスマホの電池が1%減るわけだわ」
佐々木はおどけて笑い、熱を帯びた空気を霧散させた。
律もそれに合わせるように肩の力を抜き、わざとらしく呆れた溜息を吐き出す。
「は?なにそれ。佐々木さんて例え、分かりづらいっすよね」
「うるへー。てか、俺にも誰か紹介してくれよ」
「ははっ、無理っすよ。女の子の知り合い、そんないないんで。佐々木さんの方が顔広いし、そもそ
もモテるでしょ」
「お前に言われると嫌味に聞こえんだけど」
「いやいや、俺のセリフ。てか、まじでもう行きます。彼女、冷えちゃうんで」
律はゆっくり立ち上がると、未だに棚の向こうでキョロキョロしている「ミーアキャット」へ視線を送った。その目は、先ほど佐々木を睨んだものとは似ても似つかない、形無しと言っていいほどに甘く、ふやけた色を湛えていた。
「呼び止めて悪かったな。久しぶりに話せて良かったわ。それじゃあ、またな」
「全然。俺も楽しかったです。また話しましょうよ」
「おうっ、小林によろしくな~」
佐々木がひらひらと手を振り、夜の街の喧騒へと消えていく。
その後ろ姿を見送ると、律は一つ大きな深呼吸をして、肺の中の空気を入れ替えた。
さっきまで身にまとっていた「優秀な後輩」のスイッチを切り、凝り固まった表情を真琴だけに見せる柔らかなものへと作り直す。
律が店内に視線を戻すと、スナック菓子の棚の影から、ぴょこっと顔を出していた真琴と目が合った。
「あ、終わった?」
真琴がパタパタと小走りで駆け寄ってくる。
その手には、律との約束通り、追加の商品は何ひとつ握られていない。
「お待たせ。……真琴さん、ずっとこっち見てたでしょ」
「えっ、あ、う、うん。……なんか、すごく楽しそうに話してたから」
気まずそうに視線を泳がせる真琴を、律は愛おしさを隠そうともせずに見つめた。
「佐々木さん、真琴さんのことミーアキャットみたいだって言ってたよ」
「ミーアキャット!?なにそれ、どういう意味……?私、そんなに背筋伸びてた?」
真琴が不思議そうに首を傾げると、律はわざと真顔を作って、甘く囁いた。
「『可愛いが服着て歩いてる』って意味」
「……えっ。ますます、わからんのだが?」
混乱して眉を寄せる真琴の純粋さに、律は噴き出しそうになるのを必死に堪えた。
「ほら、もう帰ろ」
律は真琴の肩を抱き寄せ、彼女の温もりを逃さないように自分の方へと強く引き寄せた。
再び踏み出した夜の空気は、先ほどよりもさらに鋭さを増している。
けれど、抱き寄せた肩から伝わる確かな鼓動と、手元で揺れるおでんの温かな匂いが、夜の静寂を二人だけの熱で満たし、迫りくる冬の気配を優しく、甘い多幸感で塗り替えていた。
「……先輩?でいいんだよね、さっきの人」
肩を抱かれ、律の歩調に合わせて歩きながら、真琴がふと尋ねた。
「正確には、元先輩かな。あと、俺の元教育係。出世して今は本社にいる人だから」
「そうなんだ。すごい人なんだね」
あのコンビニの照明の下でも放っていた、圧倒的な「仕事ができる大人」のオーラ。
真琴が感心したように呟くと、律は少しだけ茶目っ気のある表情で肩をすくめた。
「まぁ……、仕事のキレだけで言えば、薫さんといい勝負かも」
「えっ、なんでそこで、兄さんが出てくるの?」
予想だにしない名前に、真琴が素っ頓狂な声を上げる。
律は彼女の反応を見越していたのか、可笑しそうに目を細めた。
「薫さん、あー見えて超優秀だから。あの人、本気出せば余裕で出世コースのトップを走れると思う
よ。……出さないだろうけど。面倒くせぇっつって」
「うそ!?信じらんないっ」
真琴の中で、家でゲームばかりしている兄の姿と、律の語る「超優秀な男」の像が激しく衝突する。数秒の沈黙の後、彼女の口から漏れたのは感嘆ではなく、苦々しい一言だった。
「……なんか、ムカつくな」
「なんでだよ!普通に褒めてあげてよ」
不憫な薫への同情と、彼女のあまりに素直な言葉がツボに入ったのか、律は喉を震わせて声を上げて笑った。その楽しげな熱に当てられて、真琴の口元もふいにつられて緩んでしまう。
「……だって、私は必死こいて『接客モード』作ってるのに、兄さんは本気出さないで優秀とか。普
通に不公平でしょ」
「あはは、確かに。でも、真琴さんのその『必死こいてるとこ』が、俺は世界一可愛いと思うけ
ど?」
「そういうのは、いいから!」
真琴は律の甘い言葉を、「はいはい」と冷ややかなジト目で受け流した。
けれど、律の眼差しはどこまでも真剣で、揺るぎない。「本気なんだけどな」とでも言いたげに、彼は空いていた方の手で、真琴の柔らかな指先を隙間なく絡め取った。
夜風にさらされているはずの手のひらは、ちっとも冷える気配がなかった。
二人は繋ぎ直した手のひらの熱を確かめ合うように、マンションへと続く街路樹の隙間から覗く秋の夜空を見上げながら、ゆっくりと歩を進める。
「私、藤堂さんが職場の人と話してるの見るの、好きかも」
「そうなの?俺、そんな面白いことしてた?」
「そうじゃなくて!大人っぽいというか……話し方が、好き」
「なんか……照れんだけど」
律が少し面映ゆげに視線を彷徨わせた。
「あと、スーツ姿も好きっ!」
「ん?なんか途中で話、変わったな」
「あとね、『〇〇っす!』みたいなのも好きっ!」
その潔いほど真っ直ぐな「好きの猛攻」をまともに食らうたび、律は一歩踏み出す足元がわずかにおぼつかなくなる。
まるで、彼女の言葉の一つひとつが甘い重石になって、彼の理性を揺らしているようだった。
「分かった、分かったから。もういい。……普通に反応に困ってきた」
頬を赤らめ、律は逃げるように真琴から目を逸らした。
けれど、街灯のオレンジ色の光が、彼の耳の付け根まで真っ赤に染まっているのを残酷なほど鮮明に映し出している。
真琴はおでんのカップを揺らしながら、その逃げる影を追いかけるように、屈み込んで律の顔を覗き込んだ。
「あ、照れてる!なんか、可愛い……」
「……は?それ、ガキっぽいってことじゃねぇの?」
律はムッと眉を顰めると、繋いでいない方の手で乱暴に前髪をかき上げた。
「あのさ、俺、一応これでも真琴さんのこと、ちゃんと男としてリードしてるつもりなんだけど。
……なのに可愛いとか、言わないでよ。まじで萎える」
「普通に褒めてるんだから、素直に受け取ってよ」
「全然褒められてる気がしねぇ。俺は可愛いより、カッコいいって言われたいんだけど」
「いやいや、もうすでにその発言が可愛いからね?いいじゃんどっちでも!私の中では意味一緒なん
だから」
「全っ然違ぇじゃん!意味一緒っていうなら、カッコいいって言ってよ!」
必死に抗弁する律の姿が可笑しくて、真琴はクスクスと喉を鳴らして笑う。
律はぐっと反論を飲み込み、納得のいかない感情を白いため息に変えて、夜の闇に紛れ込ませた。
(……なんだよ。たった三つしか違わねぇのに。すぐ、年下扱いする)
律はぷいっと子供のように顔を背けた。
その拗ねた空気すら愛おしくて、真琴は繋いだ手を握り直し、先ほどよりも少しだけ力を込める。
「他には?何話したの」
「……」
「ねぇ、なーんーてー?」
「……スマホは電池の減りが早いとか、よく分かんないこと。あと、真琴さんが年上に見えないって
驚いてた」
「おおぅ……。それ、普通に傷つくやつなんだけど。幼く見えるってこと?」
律は、自分が「三ヶ月待った聖人」扱いされたことは墓場まで持っていく決意を固め、ふと足を止めた。
そして、真琴の顔を正面から覗き込む。
「あのさ、真琴さん……。俺、やっぱりバックアップ、三重くらいにしとくわ」
「は?なんの話?」
「今日の真琴さんの『好きのフルコース』も、エモいツーショも、一生忘れたくないから」
真琴の顔が、十一月の冷気さえ追いつけないほどの速度で熱を帯びる。
そのあまりに真っ直ぐな愛情表現に、彼女はたじろいだ。
「いやいや、忘れようよ! ……藤堂さん、今日ずっとテンションおかしいよ。ひょっとして……
今、溺愛期にでも入っちゃった、とか?」
真琴が投げた、照れ隠しの冗談。
けれど律は夜空を仰ぎ、その言葉をゆっくりと咀嚼するように沈黙した。
「溺愛期……。それ、いつもの俺とどう違うの?」
ストレートに打ち返された、迷いのない問い。
街灯の逆光に照らされた律の横顔は、暗がりに沈んで表情が読み取れない。
けれど、繋いだ手のひらから伝わってくる脈拍は、冬の気配を孕んだ夜気の中でも驚くほど熱く、そして速かった。
真琴は不意に、彼が「兄の友人」でも「年下の可愛い彼氏」でもなく、自分を心底欲しているひとりの「男」であることを突きつけられた衝撃に、呼吸を忘れて言葉を失ってしまう。
繋いだ手から伝わる心地よい熱が、まるで彼の独占欲そのもののように感じられて、胸の奥がひどく騒がしかった。
夜の静寂の中に、二人の足音と、コンビニ袋がカサリと鳴る音だけが響く。
南の低い空に秋のひとつ星がぽつりと瞬き、袋の中の「おでん」が、二人の歩調に合わせてコトコトと幸せな音を立てていた。
マンションのエントランスが見えてくる頃には、真琴の頬も、律の熱い脈拍に当てられたように、冷めない微熱を帯びて鮮やかな赤に染まっていた。
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この作品は感想を受け付けておりません。
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