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おやすみ
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「キウス、そろそろ城に戻るとしよう」
ベッドの上で甘酒を飲み終えると、すぐさまニロの声がひびいた。
(もう帰るの? 来たばかりなのに)
いつも長居するのに、珍しい。
「ふむ。風邪を引いたお前に休んで欲しいのだ」
(え……まさか甘酒を届けにわざわざ来てくれたの?)
「ふむ。甘酒は風邪に効くから。これでお前もすぐ治るであろう」
あ、そうか。
ニロは私のためにわざわざ甘酒を作ってきてくれたんだ……。
じわじわと胸が暖かくなって、瞳でその気持ちを伝えた。
(ありがとう、ニロ。とても嬉しいよ)
「気にするな。フェーリ。そもそもお前が攫われたのは余の責任でもある。微々たるものだが、余はできることをしたまでだ」
(そんな、ニロは全然悪くないよ!)
慌ててフォーロを入れると、ニロはセルンにチラリと視線を動かしてため息を吐いた。そしてセルンに聞こえないように、私の耳元へ口を寄せてきたのだ。
「あの者の忠告に、耳をかたむけなかった余に責任がないとは言えない」
あ、そうか。
ニロはセルンに申し訳ないと思っているのか……。
気まずそうにしているのはセルンのことが嫌いだからじゃないんだ……。
ああ、なんだか少し嬉しいわ……!
「王子、馬車の用意ができました」
内心でそう喜んだところ、戻ってきたキウスの声が聞こえてきた。
するとセルンはぱあっと顔を輝かせて、
「さあさあ、ニロ様。こちらへどうぞ!」
とご機嫌な様子で案内をはじめたのだ。
そんなセルンに、ニロは眩しそうに目を細めて睨みつけた。
うふふ。
ニロったら、セルンと仲良くなりたいのに、素直に認められないんだ。
恥ずかしがらなくてもいいのに~。
「見送りは不要だ、フェーリ」
まだベッドから降りてもいないのにそう止められた。
(ニロの甘酒を飲んですっかり元気になったから、大丈夫だよ)
目を見てそう伝えれば、なぜかニロに困った顔をされた。
「否、たしかに悪いと思っているが、余は別にあやつと仲良くなど……」
ニロは何かを呟いたが、その声がだんだんと小さくなっていって、最後の言葉を聞き取れなかった。
ニロは別になんだろう? と小首をひねった私をみて、ニロは諦めたように首を横にふった。
「……いや、よいのだ。そしてもう一度いうが見送りは不要だ。病人は大人しく寝たまえ」
そう言って、ニロがスタスタと歩き出したのだ。
あれ、なんだかニロが怒ってる……?
その後ろ姿を見送ったところ、ふと不安になり、遅れて二人の後を追ったのだ。
まだ私に気づかないニロとセルンは歩をすすめながら、なにやら会話をはじめた。
「よいか、セルン。いまの行為は騙しとは言えない。余は正々堂々とフェーリに甘酒を飲ませた」
「……なんの話でしょうか。ニロ様」
「すなわち余は卑怯者ではなく、単に其方が望んでもできなかったことを成し遂げた。それだけの話だ。わかるか?」
「……お言葉ですが、ニロ様を卑怯者だなんて誰が思うのでしょう?」
「ふん。それは自分の胸に聞きたまえ」
「……はて。なんのことでしょう?」
なにを話しているのだろう?
頭がぼーっとしてよく聞き取れないけれど、セルンがニコニコと笑っているのがみえる。ニロは始終真顔だけどね……。
ふらつく足で屋敷の前にでると、馬車のまえで2人は再び言葉を交わした。
「……あのな、セルン。叶わないものだと自覚しているのであれば、素直に諦めてはどうだ?」
「諦める? ……さて。なにをでしょうか? ニロ様」
「それも自分の胸に聞きたまえ」
なんだろう。2人とも笑顔なのに、なぜだか怖い。
その雰囲気に気圧され思わず立ち止まった。
茫然と二人をみていると、ふわりと頭の上になにかが当たった。驚いて仰ぎみると、
「……キウス、様?」
「はい。キウスですよ」
笑顔でうなずくと、キウスは私の頭を撫でつづけた。
いつからここにいたんだ。
頭がふわふわしているからか、全然キウスの気配に気づかなかった。
あ、そういえば、助けてくれたお礼をまだちゃんと伝えてなかったね。
言葉を紡ぎだそうとすると、唇が固くなるのはいつものこと。だから、できるだけ短めに礼をつたえたのだ。
「……昨日は、ありがとう」
「ふふっ。いいえ」
そう呟くと、キウスは私の前にしゃがみ、それは嬉しそうに顔を綻ばせた。
「今度はちゃんと自分で自分を守ってくださいね?」
こくこくうなずくとキウスはグローブを外して、ふわっと私の頬に手をかけて、その顔をどんどん近寄せてきたのだ。
なに、私の顔に何かついているのかな?
なんだか気分が悪くなってきて、ぼんやりしていると、頬に柔らかい感触が伝わってきた。
少し生暖かい。いまのは、なんだろう……?
頭がクラクラして、よく分からないでいると、
「あっ、キウスお前、なに堂々とそんなことしてんだよ!」
と私たちに気付いたセルンはさっと駆け寄ってきて、キウスの首に腕を回した。
「話が決まったからって、儀式の前から自由に触れるな、ってか、ずるいぞ、お前!」
「……ずるい? なにがですか?」
「なにって、くぅ…っ」
「?」
私をそっち退けで仲のいい二人は何やら戯れあいはじめたのだ。
また熱が上がってきたのか、視界が少し歪んでみえた。
頑張って意識を保とうとしていると、
「フェーリ。大丈夫か?」
傍にきたニロが心配してくれた。
(……大丈夫。ありがとう……)
「無理するな」
と目眩でぐらぐらする私をニロが支えてくれたのだ。
迷惑をかけるつもりはないのに……。
(……ごめん。なんだか、ニロが怒っていたみたい、だから……)
「ふむ、そうだな。お前がこれ以上無理をするなら余は本気で怒るぞ」
そう言ってニロは眉を寄せた。うぅ、ぼやけて見えるけど、やはり顔が怖い。
(ごめん……)
「もうよい」
と数秒ほどの間を置き、ニロは小さく息をついたのがわかった。なにを真剣に悩んだの?
「セルン。フェーリを部屋に連れて行きたまえ」
「……はぇ?」
「……ふむ。余の気が変わる前に、はやく」
「え? あ、はい……」
とセルンの怪訝な声と同時に、サッと抱き上げられた。
急に耳鳴りがなりはじめたと思いきや、一気に頭がずしっと重く感じた。
ちょっと無理しちゃったかな……?
部屋にいた時は元気だったけど……。
「こらお嬢、歩き回るとまた熱がでるだろ?」
気づけば自分のベッドに下ろされていた。
あれ……。
「……ニロ、は?」
震えた声でそう問えば、セルンは「ハアー」と呆れたように息を漏らした。そして私に毛布をかけて、
「もう帰ったよ……」
と困ったように答えたのだ。
そうか。ちゃんとニロと別れの挨拶を言えなかった……。
見送りは不要だと言われたのに、聞かないでついて行ったからニロを怒らせてしまったかも。
はやく風邪を治してニロに謝らないと……。
そんな思いに駆られていると、横からセルンの声がひびいた。
「ほら、まだなにを考えてんだい、お嬢?」
と分厚い手のひらで私の目を覆ってきたのだ。
なに? と聞きたかったが、つらくて声がでない。
「……眠るまで手を離さないから、大人しく寝なさい」
セルンの乾いた声が聞こえて、仕方なく瞼を閉じた。
セルンまで怒らせたらいけないからね。
そうしているとすぐさま睡魔がやってきて、意識が朦朧としはじめたのだ。なんだか頬を優しく撫でられているようで、心地いい。
「……ずるいよ」
ふと耳に声が流れ込んできた。
「立場も、血筋もちがうのは、オレだけ……」
これは……セルンの声?
「なんでよりによってコンラッドなんだよ。……普通の令嬢なら、オレにだって、幸せにできるのに……」
なにを言っているのかしら……? 頭がふわふわして、聞き取れない。
そうして沈んでゆく意識の中、額に暖かいものがゆっくりと押し当てられたのだ。
よくわからないけれど、妙な安らぎを覚える。
「……おやすみ、お嬢」
耳元で囁かれた甘い甘い声に反応することなく、私はそのまま深い眠りに入ったのだ。
ベッドの上で甘酒を飲み終えると、すぐさまニロの声がひびいた。
(もう帰るの? 来たばかりなのに)
いつも長居するのに、珍しい。
「ふむ。風邪を引いたお前に休んで欲しいのだ」
(え……まさか甘酒を届けにわざわざ来てくれたの?)
「ふむ。甘酒は風邪に効くから。これでお前もすぐ治るであろう」
あ、そうか。
ニロは私のためにわざわざ甘酒を作ってきてくれたんだ……。
じわじわと胸が暖かくなって、瞳でその気持ちを伝えた。
(ありがとう、ニロ。とても嬉しいよ)
「気にするな。フェーリ。そもそもお前が攫われたのは余の責任でもある。微々たるものだが、余はできることをしたまでだ」
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慌ててフォーロを入れると、ニロはセルンにチラリと視線を動かしてため息を吐いた。そしてセルンに聞こえないように、私の耳元へ口を寄せてきたのだ。
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あ、そうか。
ニロはセルンに申し訳ないと思っているのか……。
気まずそうにしているのはセルンのことが嫌いだからじゃないんだ……。
ああ、なんだか少し嬉しいわ……!
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内心でそう喜んだところ、戻ってきたキウスの声が聞こえてきた。
するとセルンはぱあっと顔を輝かせて、
「さあさあ、ニロ様。こちらへどうぞ!」
とご機嫌な様子で案内をはじめたのだ。
そんなセルンに、ニロは眩しそうに目を細めて睨みつけた。
うふふ。
ニロったら、セルンと仲良くなりたいのに、素直に認められないんだ。
恥ずかしがらなくてもいいのに~。
「見送りは不要だ、フェーリ」
まだベッドから降りてもいないのにそう止められた。
(ニロの甘酒を飲んですっかり元気になったから、大丈夫だよ)
目を見てそう伝えれば、なぜかニロに困った顔をされた。
「否、たしかに悪いと思っているが、余は別にあやつと仲良くなど……」
ニロは何かを呟いたが、その声がだんだんと小さくなっていって、最後の言葉を聞き取れなかった。
ニロは別になんだろう? と小首をひねった私をみて、ニロは諦めたように首を横にふった。
「……いや、よいのだ。そしてもう一度いうが見送りは不要だ。病人は大人しく寝たまえ」
そう言って、ニロがスタスタと歩き出したのだ。
あれ、なんだかニロが怒ってる……?
その後ろ姿を見送ったところ、ふと不安になり、遅れて二人の後を追ったのだ。
まだ私に気づかないニロとセルンは歩をすすめながら、なにやら会話をはじめた。
「よいか、セルン。いまの行為は騙しとは言えない。余は正々堂々とフェーリに甘酒を飲ませた」
「……なんの話でしょうか。ニロ様」
「すなわち余は卑怯者ではなく、単に其方が望んでもできなかったことを成し遂げた。それだけの話だ。わかるか?」
「……お言葉ですが、ニロ様を卑怯者だなんて誰が思うのでしょう?」
「ふん。それは自分の胸に聞きたまえ」
「……はて。なんのことでしょう?」
なにを話しているのだろう?
頭がぼーっとしてよく聞き取れないけれど、セルンがニコニコと笑っているのがみえる。ニロは始終真顔だけどね……。
ふらつく足で屋敷の前にでると、馬車のまえで2人は再び言葉を交わした。
「……あのな、セルン。叶わないものだと自覚しているのであれば、素直に諦めてはどうだ?」
「諦める? ……さて。なにをでしょうか? ニロ様」
「それも自分の胸に聞きたまえ」
なんだろう。2人とも笑顔なのに、なぜだか怖い。
その雰囲気に気圧され思わず立ち止まった。
茫然と二人をみていると、ふわりと頭の上になにかが当たった。驚いて仰ぎみると、
「……キウス、様?」
「はい。キウスですよ」
笑顔でうなずくと、キウスは私の頭を撫でつづけた。
いつからここにいたんだ。
頭がふわふわしているからか、全然キウスの気配に気づかなかった。
あ、そういえば、助けてくれたお礼をまだちゃんと伝えてなかったね。
言葉を紡ぎだそうとすると、唇が固くなるのはいつものこと。だから、できるだけ短めに礼をつたえたのだ。
「……昨日は、ありがとう」
「ふふっ。いいえ」
そう呟くと、キウスは私の前にしゃがみ、それは嬉しそうに顔を綻ばせた。
「今度はちゃんと自分で自分を守ってくださいね?」
こくこくうなずくとキウスはグローブを外して、ふわっと私の頬に手をかけて、その顔をどんどん近寄せてきたのだ。
なに、私の顔に何かついているのかな?
なんだか気分が悪くなってきて、ぼんやりしていると、頬に柔らかい感触が伝わってきた。
少し生暖かい。いまのは、なんだろう……?
頭がクラクラして、よく分からないでいると、
「あっ、キウスお前、なに堂々とそんなことしてんだよ!」
と私たちに気付いたセルンはさっと駆け寄ってきて、キウスの首に腕を回した。
「話が決まったからって、儀式の前から自由に触れるな、ってか、ずるいぞ、お前!」
「……ずるい? なにがですか?」
「なにって、くぅ…っ」
「?」
私をそっち退けで仲のいい二人は何やら戯れあいはじめたのだ。
また熱が上がってきたのか、視界が少し歪んでみえた。
頑張って意識を保とうとしていると、
「フェーリ。大丈夫か?」
傍にきたニロが心配してくれた。
(……大丈夫。ありがとう……)
「無理するな」
と目眩でぐらぐらする私をニロが支えてくれたのだ。
迷惑をかけるつもりはないのに……。
(……ごめん。なんだか、ニロが怒っていたみたい、だから……)
「ふむ、そうだな。お前がこれ以上無理をするなら余は本気で怒るぞ」
そう言ってニロは眉を寄せた。うぅ、ぼやけて見えるけど、やはり顔が怖い。
(ごめん……)
「もうよい」
と数秒ほどの間を置き、ニロは小さく息をついたのがわかった。なにを真剣に悩んだの?
「セルン。フェーリを部屋に連れて行きたまえ」
「……はぇ?」
「……ふむ。余の気が変わる前に、はやく」
「え? あ、はい……」
とセルンの怪訝な声と同時に、サッと抱き上げられた。
急に耳鳴りがなりはじめたと思いきや、一気に頭がずしっと重く感じた。
ちょっと無理しちゃったかな……?
部屋にいた時は元気だったけど……。
「こらお嬢、歩き回るとまた熱がでるだろ?」
気づけば自分のベッドに下ろされていた。
あれ……。
「……ニロ、は?」
震えた声でそう問えば、セルンは「ハアー」と呆れたように息を漏らした。そして私に毛布をかけて、
「もう帰ったよ……」
と困ったように答えたのだ。
そうか。ちゃんとニロと別れの挨拶を言えなかった……。
見送りは不要だと言われたのに、聞かないでついて行ったからニロを怒らせてしまったかも。
はやく風邪を治してニロに謝らないと……。
そんな思いに駆られていると、横からセルンの声がひびいた。
「ほら、まだなにを考えてんだい、お嬢?」
と分厚い手のひらで私の目を覆ってきたのだ。
なに? と聞きたかったが、つらくて声がでない。
「……眠るまで手を離さないから、大人しく寝なさい」
セルンの乾いた声が聞こえて、仕方なく瞼を閉じた。
セルンまで怒らせたらいけないからね。
そうしているとすぐさま睡魔がやってきて、意識が朦朧としはじめたのだ。なんだか頬を優しく撫でられているようで、心地いい。
「……ずるいよ」
ふと耳に声が流れ込んできた。
「立場も、血筋もちがうのは、オレだけ……」
これは……セルンの声?
「なんでよりによってコンラッドなんだよ。……普通の令嬢なら、オレにだって、幸せにできるのに……」
なにを言っているのかしら……? 頭がふわふわして、聞き取れない。
そうして沈んでゆく意識の中、額に暖かいものがゆっくりと押し当てられたのだ。
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