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カール領との対決編
第13話 商会の招致
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「そういうわけでうちの領の商人にならないか?」
「魅力的なお話ではあるのですが……カール領と対立しておられるのですよね? フォルン領との行き来にはカール領を通らねば……せめてカール領と関係を改善して頂きたく……」
俺とセバスチャン、センダイは王都に出ていた。
俺はフォルン領についてくれる商会を探しているのだが……うまくいかない。
今の状況が最悪すぎるのだ。フォルン領は東西南が深い森に囲まれていて、北のみが人が行き来できる道であるがカール領と隣接している。
つまりフォルン領にやってくるには、カール領を通る必要がある。
今のフォルン領とカール領は対立しているので、商売相手と対立している領地を通行するのだ。
危険極まりない。無理やり商品を徴収される可能性もあると。
「くっそ……カール領め! 何するにも邪魔しやがって!」
「落ち着きなよ。怒ったってしかたないよ」
王都の宿屋の一室で思わず叫ぶ俺を、カーマが慰めてる。
当然だが彼女と一緒の部屋で寝泊まりしているのではない。勝手についてきて、俺の部屋に遊びに来ているだけだ。
「……フォルン領周囲の森さえなければ、王都まで一直線なのにな」
フォルン領と王都は地図上の距離なら結構近い。
なぜうちがド田舎で王都が遠いかと言うと、フォルン領と王都は巨大な山林地帯を挟んでいる。
カール領から王都に向かうのは、地図上ならかなりの遠回りルートなのだ。
一度北上してから、東西へと降りている。
あの山林地帯――レード山林地帯さえなければなあ……。
「もしお兄さんが強力な魔法使いを集められたら、王都への直通道を作れるかもね」
「……三日で破産しかねん」
レード山林地帯は労働力があれば開拓できる代物ではない。強力な魔物が多数うろついている。
魔物を排除しつつ開拓する必要がある。つまり強力な戦力である魔法使いは必須。
魔法使いは最低ランクでも高額だ。強力な魔法使いを複数雇うなど、かなりの大領地でも難しい。
金額もそうだが、そもそも魔法使いの頭数が少ない。優秀な魔法使いは貴族どもが囲ってるからなぁ……。
「カール領と和解など不可能だし、やはり滅ぼすしか……」
「ちなみにボクも超強力な魔法使いだよ。あがめたまえー」
「すごいなー。あこがれちゃうなー」
カーマを軽くいなしつつ、どうやってフォルン領に力を貸してくれる商会を得るか考える。
レード山林地帯を何とかするのは難しい。やはりカール領が邪魔すぎる。
商会がカール領通行時に絶対に手を出されない保証。それがあればよいのだが。
カール領主とそんな約束を結べるわけもない。向こうは俺を目の敵にしているのだ。
むしろ嬉々として俺の雇った商会の邪魔してくる。
「ボクにいい考えがあるんだけど。おと……王様の勅令をもらえばいいんだよ。それならあのカール領も手が出せないよ。逆らったら王国軍が動くし」
「国王の勅令ね……確かにもらえれば有効だろうが、もらう方法が思いつかないな」
俺は吹けば飛ぶ弱小貴族だ、国王の勅令なんて貰えるわけもない。
ベッドに寝転んで考えてみるが、やはり良い案は思いつかないな。
「無理なものは無理だな。諦めるか」
「お兄さん、結構優しいよね。普通の貴族ならすぐにカール領に攻めると思うよ」
「勝てるかわからないからな」
少なくとも現状では兵士の数は同数。戦えばこちらにも少なくない被害が出る。
カール領は魔法使いを雇ったのでさらに厄介になった。
戦とは確実に勝てる状況で行うべきだ。
「ふぅん……そういうことにしておくよ」
カーマは意味深な視線でこちらを見た。俺の性根を見透かすかのような目だ。
実際のところ、手段を選ばなければカール領を無傷で倒すのは可能。
【異世界ショップ】で毒ガスやミサイルでも買えばいい。それをしないのは俺の純度百パーセントの優しさである。
決して非人道的な攻撃をして、周囲から文句を言われるのを警戒しているわけではない。
周囲の目がなければ即撃ちしているわけではない。
商会の誘致を諦めた瞬間、扉がノックされてセンダイが部屋に入ってくる。
「アトラス殿。兵士を三十人ほど雇ったでござる。どれも皆、弱卒でござる」
「ダメだろそれ」
「然れども安心を。全員が酒豪でござる」
「何一つとして安心できないんだが?」
こいつ、兵士じゃなくて飲み友達を募集したんじゃないだろうな。
センダイは相変わらず酒瓶を口にくわえながら。
「ひっく……半端に強いだけで、頭の悪い兵士は不要。比較的性根のまともな才あるものを選んだでござる。今の実力よりも将来性に期待を」
「将来性ね……」
センダイの言葉も一理ある。多少の腕っぷしがあっても、集団行動ができない兵はいらん。
特に冒険者などは荒くれ者が多い職種。そこから強さだけで選んで行ったら、ろくなことにならない。
性格を優先すべきだろうな。もやしばっかり来たら困るけど。
「ひっく……では拙者は部屋で酒盛りをするでござる。調停者殿、よければ酌をして欲しいでござる」
「調停者にそんなことを頼むな」
「冗談でござるよ。では失敬」
フラフラしながらセンダイは部屋を出て行った。相変わらず掴みどころのない奴である。
そしてセンダイと入れ替わるように、セバスチャンが部屋に滑り込んできた。
「アトラス様! 朗報でございます! うちの御用商人になってくれる方が見つかりました!」
「嘘だろ!? 誰だその奇特な商会は!?」
セバスチャンの息を切らせた報告に、思わず叫んでしまう。
ついさっき商会の誘致は諦めたところだ。どう考えても条件が悪く、まともな商会なら敬遠するはずだ。
……まともな商会なのかも怪しい気がする。
「なあセバスチャン。ひとつきくが、その商会はお前の頭の中だけの物ではないよな?」
「当たり前ですぞ! すでに部屋の前にいらっしゃいます! どうぞおはいりくだされ!」
セバスチャンの言葉に従うように、外套とベールで姿を隠した者が入って来た。
……これ以上ない怪しさである。
「このお方はレスタ商会のラーク様です! 我が領の不幸を見かねて、立ち上がってくださると!」
「よろしく」
ラークと紹介された者は俺に握手を求めてくる。声を聞く限り若い女性のようだ。
……握手を返してよいものだろうか。正直疑わしさしかない、むしろ疑わしさがオーバーフローして逆に疑わしくないんじゃないかと思える。
カーマのほうに視線を向ける。彼女は王都に詳しいようだし、この商会のことも知っているかもしれない。
そんなカーマは、ラークを見て固まっていた。
「…………お、おね…………」
何故か動揺しているカーマの言葉をさえぎるように、ラークは近づいて握手を求める。
「ラーク。初めまして」
ラークは固まっているカーマの手を無理やり握った。
「え、えっ……?」
「初めまして」
「は、はじめまして?」
ラークの圧に押されて返事をするカーマ。……絶対知り合いだろ。
「このお方が物資を格安で売ってくださると! 国とも関わりのある商会で、カール領も迂闊に手が出せませぬぞ!」
「この上なく渡りに船だな……」
本当に怪しすぎてこの上ない。
「ラーク殿。我らを支援するメリットは?」
「アンパン。それと将来性」
……微妙にそれらしい言葉で反応に困る。確かにアンパンは高級品だし王都で人気で購入希望者が多くいると聞く。
定期的に手に入るならばそれなりのメリットだ。問題はフォルン領から王都に運ぶまでに、傷んでしまうことだが。
将来性はもっと判断に困る。俺は【異世界ショップ】があるから、フォルン領を発展させる自信がある。
だが何も知らない他人が、フォルン領の将来性を感じるのだろうか。
「アンパンは売れないぞ。特別な製法で王都では作れない。フォルン領で作っても、王都に持っていくまで傷んでしまう」
「問題ない。保存手段がある」
ラークは声の抑揚なく、俺の言葉に即座に反論してくる。
王都で作れない理由を聞いてくると思ったが……じゃあ何で過去に王都でアンパン売れたんだよって。
王都までアンパンを持って行って売ってくれるなら、俺としてはかなり都合がよい。
「おね……ラークの言ってることは本当だよ。アンパンを腐らせずに、王都まで持って帰れる手段がある」
カーマからも太鼓判が押される。
……カーマは調停者だ。そんな彼女の知り合いならば、詐欺者ということはないか。
怪しさは満点だが他に選択肢もない。フォルン領に来て商品を売ってもらい、アンパンを買ってもらうだけだから騙されても損してもたかが知れている。
俺はレスタ商会とやらと契約を結ぶことに決めた。
「魅力的なお話ではあるのですが……カール領と対立しておられるのですよね? フォルン領との行き来にはカール領を通らねば……せめてカール領と関係を改善して頂きたく……」
俺とセバスチャン、センダイは王都に出ていた。
俺はフォルン領についてくれる商会を探しているのだが……うまくいかない。
今の状況が最悪すぎるのだ。フォルン領は東西南が深い森に囲まれていて、北のみが人が行き来できる道であるがカール領と隣接している。
つまりフォルン領にやってくるには、カール領を通る必要がある。
今のフォルン領とカール領は対立しているので、商売相手と対立している領地を通行するのだ。
危険極まりない。無理やり商品を徴収される可能性もあると。
「くっそ……カール領め! 何するにも邪魔しやがって!」
「落ち着きなよ。怒ったってしかたないよ」
王都の宿屋の一室で思わず叫ぶ俺を、カーマが慰めてる。
当然だが彼女と一緒の部屋で寝泊まりしているのではない。勝手についてきて、俺の部屋に遊びに来ているだけだ。
「……フォルン領周囲の森さえなければ、王都まで一直線なのにな」
フォルン領と王都は地図上の距離なら結構近い。
なぜうちがド田舎で王都が遠いかと言うと、フォルン領と王都は巨大な山林地帯を挟んでいる。
カール領から王都に向かうのは、地図上ならかなりの遠回りルートなのだ。
一度北上してから、東西へと降りている。
あの山林地帯――レード山林地帯さえなければなあ……。
「もしお兄さんが強力な魔法使いを集められたら、王都への直通道を作れるかもね」
「……三日で破産しかねん」
レード山林地帯は労働力があれば開拓できる代物ではない。強力な魔物が多数うろついている。
魔物を排除しつつ開拓する必要がある。つまり強力な戦力である魔法使いは必須。
魔法使いは最低ランクでも高額だ。強力な魔法使いを複数雇うなど、かなりの大領地でも難しい。
金額もそうだが、そもそも魔法使いの頭数が少ない。優秀な魔法使いは貴族どもが囲ってるからなぁ……。
「カール領と和解など不可能だし、やはり滅ぼすしか……」
「ちなみにボクも超強力な魔法使いだよ。あがめたまえー」
「すごいなー。あこがれちゃうなー」
カーマを軽くいなしつつ、どうやってフォルン領に力を貸してくれる商会を得るか考える。
レード山林地帯を何とかするのは難しい。やはりカール領が邪魔すぎる。
商会がカール領通行時に絶対に手を出されない保証。それがあればよいのだが。
カール領主とそんな約束を結べるわけもない。向こうは俺を目の敵にしているのだ。
むしろ嬉々として俺の雇った商会の邪魔してくる。
「ボクにいい考えがあるんだけど。おと……王様の勅令をもらえばいいんだよ。それならあのカール領も手が出せないよ。逆らったら王国軍が動くし」
「国王の勅令ね……確かにもらえれば有効だろうが、もらう方法が思いつかないな」
俺は吹けば飛ぶ弱小貴族だ、国王の勅令なんて貰えるわけもない。
ベッドに寝転んで考えてみるが、やはり良い案は思いつかないな。
「無理なものは無理だな。諦めるか」
「お兄さん、結構優しいよね。普通の貴族ならすぐにカール領に攻めると思うよ」
「勝てるかわからないからな」
少なくとも現状では兵士の数は同数。戦えばこちらにも少なくない被害が出る。
カール領は魔法使いを雇ったのでさらに厄介になった。
戦とは確実に勝てる状況で行うべきだ。
「ふぅん……そういうことにしておくよ」
カーマは意味深な視線でこちらを見た。俺の性根を見透かすかのような目だ。
実際のところ、手段を選ばなければカール領を無傷で倒すのは可能。
【異世界ショップ】で毒ガスやミサイルでも買えばいい。それをしないのは俺の純度百パーセントの優しさである。
決して非人道的な攻撃をして、周囲から文句を言われるのを警戒しているわけではない。
周囲の目がなければ即撃ちしているわけではない。
商会の誘致を諦めた瞬間、扉がノックされてセンダイが部屋に入ってくる。
「アトラス殿。兵士を三十人ほど雇ったでござる。どれも皆、弱卒でござる」
「ダメだろそれ」
「然れども安心を。全員が酒豪でござる」
「何一つとして安心できないんだが?」
こいつ、兵士じゃなくて飲み友達を募集したんじゃないだろうな。
センダイは相変わらず酒瓶を口にくわえながら。
「ひっく……半端に強いだけで、頭の悪い兵士は不要。比較的性根のまともな才あるものを選んだでござる。今の実力よりも将来性に期待を」
「将来性ね……」
センダイの言葉も一理ある。多少の腕っぷしがあっても、集団行動ができない兵はいらん。
特に冒険者などは荒くれ者が多い職種。そこから強さだけで選んで行ったら、ろくなことにならない。
性格を優先すべきだろうな。もやしばっかり来たら困るけど。
「ひっく……では拙者は部屋で酒盛りをするでござる。調停者殿、よければ酌をして欲しいでござる」
「調停者にそんなことを頼むな」
「冗談でござるよ。では失敬」
フラフラしながらセンダイは部屋を出て行った。相変わらず掴みどころのない奴である。
そしてセンダイと入れ替わるように、セバスチャンが部屋に滑り込んできた。
「アトラス様! 朗報でございます! うちの御用商人になってくれる方が見つかりました!」
「嘘だろ!? 誰だその奇特な商会は!?」
セバスチャンの息を切らせた報告に、思わず叫んでしまう。
ついさっき商会の誘致は諦めたところだ。どう考えても条件が悪く、まともな商会なら敬遠するはずだ。
……まともな商会なのかも怪しい気がする。
「なあセバスチャン。ひとつきくが、その商会はお前の頭の中だけの物ではないよな?」
「当たり前ですぞ! すでに部屋の前にいらっしゃいます! どうぞおはいりくだされ!」
セバスチャンの言葉に従うように、外套とベールで姿を隠した者が入って来た。
……これ以上ない怪しさである。
「このお方はレスタ商会のラーク様です! 我が領の不幸を見かねて、立ち上がってくださると!」
「よろしく」
ラークと紹介された者は俺に握手を求めてくる。声を聞く限り若い女性のようだ。
……握手を返してよいものだろうか。正直疑わしさしかない、むしろ疑わしさがオーバーフローして逆に疑わしくないんじゃないかと思える。
カーマのほうに視線を向ける。彼女は王都に詳しいようだし、この商会のことも知っているかもしれない。
そんなカーマは、ラークを見て固まっていた。
「…………お、おね…………」
何故か動揺しているカーマの言葉をさえぎるように、ラークは近づいて握手を求める。
「ラーク。初めまして」
ラークは固まっているカーマの手を無理やり握った。
「え、えっ……?」
「初めまして」
「は、はじめまして?」
ラークの圧に押されて返事をするカーマ。……絶対知り合いだろ。
「このお方が物資を格安で売ってくださると! 国とも関わりのある商会で、カール領も迂闊に手が出せませぬぞ!」
「この上なく渡りに船だな……」
本当に怪しすぎてこの上ない。
「ラーク殿。我らを支援するメリットは?」
「アンパン。それと将来性」
……微妙にそれらしい言葉で反応に困る。確かにアンパンは高級品だし王都で人気で購入希望者が多くいると聞く。
定期的に手に入るならばそれなりのメリットだ。問題はフォルン領から王都に運ぶまでに、傷んでしまうことだが。
将来性はもっと判断に困る。俺は【異世界ショップ】があるから、フォルン領を発展させる自信がある。
だが何も知らない他人が、フォルン領の将来性を感じるのだろうか。
「アンパンは売れないぞ。特別な製法で王都では作れない。フォルン領で作っても、王都に持っていくまで傷んでしまう」
「問題ない。保存手段がある」
ラークは声の抑揚なく、俺の言葉に即座に反論してくる。
王都で作れない理由を聞いてくると思ったが……じゃあ何で過去に王都でアンパン売れたんだよって。
王都までアンパンを持って行って売ってくれるなら、俺としてはかなり都合がよい。
「おね……ラークの言ってることは本当だよ。アンパンを腐らせずに、王都まで持って帰れる手段がある」
カーマからも太鼓判が押される。
……カーマは調停者だ。そんな彼女の知り合いならば、詐欺者ということはないか。
怪しさは満点だが他に選択肢もない。フォルン領に来て商品を売ってもらい、アンパンを買ってもらうだけだから騙されても損してもたかが知れている。
俺はレスタ商会とやらと契約を結ぶことに決めた。
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