149 / 220
ラスペラスとの決戦編
第143話 捕虜の扱い
しおりを挟む
俺は玉座の間に呼び出され、王から相談を受けていた。
これだけ聞くと俺が超有能で信用された家臣に見えるが、実際は面倒ごとを押し付けられているだけに過ぎない。
「アトラス伯爵、捕虜を何とかして欲しい。このままではレスタンブルクの財政を圧迫する」
「なんか働かせないんですか。こう、謎の石を回すみたいな」
石の周りに木の棒をつけて、奴隷が回す謎のやつのことだ。
昔ネットで調べたら回転炉とか出てきた。ひき臼か何かで小麦粉でも作ってるだと思う。
「仕事がないのだ。鉱山奴隷にするにしても数が多すぎる……何ならフォルン領のドラゴンの甘噛用でもよいぞ」
「いやぁ……うちのドラゴンはグルメなんで」
最近のあいつらの好みは松坂牛だ。贅沢な!
あいつら曰く人間は基本的に骨と皮が多くてマズイらしい。それといろんな物を食べるから、肉にエグ味があるとのこと。
……人間の肉の味なんぞ知りとうなかった。今後も永遠に役に立たない知識であろう。
「このままでは捕虜は全員処刑することになる。そうなれば捕虜を虐殺したと、レスタンブルクの評判は地に落ちる」
「この国の評判って元から天にいましたかね? 地下に埋もれてるイメージなんですが」
「……貧乏なのは否定せぬ。だがまだギリギリ、指一本くらいは地上から浮いてるはずだ」
もうそれ落ちきったほうがよいと思う。
しかし捕虜の使い方とは困るな。ラスペラス国に捕虜引き渡しの打診はしたが、音沙汰がないようだ。
たぶん捕虜が俺達の足手まといになることを分かっていて、わざと返事をしていないのだろう。
殺すと周辺の国から非難を受けるし、奴隷にするにしても反乱を起こされると困る。
「フォルン領で人はいらぬか? そなたの領地ならどうせ間諜入り放題だし、情報漏洩などは気にしないでよかろう?」
「どうせ漏れてるからもっと漏らしたろ理論やめてください。うちだって優秀だったらよかった暗部が発足したんですよ!」
「……優秀な暗部を雇うべきではないか?」
王の呟きに対して無言を貫く。
優秀なの雇っても裏切られたら困るし……メルが百倍くらい優秀だったらよかったのに。
いや無能ではないし求めてる水準はクリアしてるんだ。でも残念臭が漂いすぎてるというか……。
結局、フォルン領でも人の使い方考えてみますと告げておいた。
そうしてフォルン領の屋敷の執務室に戻って、セバスチャンを呼び出す。
「アトラス様、何でしょうか」
俺が呼び出すといつものように、体当たりで扉を粉砕しながらセバスチャンが部屋に駆け込んできた。
……もうこの部屋、扉なくていいんじゃないかな。
「セバスチャン。ラスペラス国の捕虜の使い道を考えている。何かいい案はないか?」
「ありますぞ。実は最近、畑に盗人が入ってくるのです。惨殺……迎撃しておりますが、見回りの人員が足りませぬ」
セバスチャンは俺の問いに対して、意気揚々と答える。
すぐに答えてくるあたり、以前から困っていることらしいな。
「なるほど、捕虜に見回りをさせるのか。畑の物なら見回りでも簡単には盗めないしな」
「いえ、畑に突き刺してカカシにします」
「悪魔かお前」
泥棒が畑に侵入した時、カカシと思ったら地面に突き刺さっていた人間だった。
そしてその人間は悲鳴の叫びをあげる、タスケテタスケテと。
……軽くホラーである。夢に出そう。
「ご安心を、カカシは当番制にしますぞ。一日交代で」
「一日ごとに人間をやめさせるのか……」
流石にセバスチャンの案は却下だな……カカシにされた元人間が気の毒過ぎる。
他の者も呼び出して話を聞いてはみたが、人手は欲しいが敵国の捕虜に振れる仕事はないようだ。
うちの領地、基本的に技術を売りにしていくスタイルだ。
捕虜は雇ってもいつ解放されるかわからないし、解放されて敵国に帰ったら技術流出になってましまう。
なので重要な仕事は任せられない。そして単純労働者は足りているのだ。
結局フォルン領でも仕事はないので、俺は【異世界ショップ】に入店する。
いつものようにレジカウンターに肘をついているミーレ。
「いらっしゃいー。今日は何をお求めかな?」
「今日は買いに来たんじゃない。提案があってな」
「提案?」
「人身売買、始めてみない?」
「はぁ?」
ミーレが俺の言葉にドン引きしている。
少し言い方が悪かったか、もう少し物事は正確に伝えなければ。
「すまん、言い直させてくれ。奴隷を鞭うちこき使うだけの簡単なお仕事を始めてみないか」
「なにひとつ変わってない件について。まあ言いたいことはわかるよ。捕虜の扱いに困ってるから、仕事を与えて欲しいってことでしょ」
ミーレの理解が早いようで何よりだ。
【異世界ショップ】は基本的に何でも買い取ってくれる。
なら労働力も買い取ってくれるのではないか、そんな淡い期待だ。
「うちの店、基本的に人は買い取ってないんだけどなぁ」
「やはり人身売買はダメなのか。生きてる者はダメとかそんなのか?」
「いや動物とかはいいよ。でも人だけはダメだね」
「何でだよ。人だって動物だろ。差別反対」
「だってさ……自分たちのことを霊長類、万物の長なんて呼ぶ痛々しいケダモノ欲しい?」
ミーレの言葉にぐうの音も出ない。
他の動物視点からしたら、俺達人間は中二病の極みなのだろう。
「知ってる? 君たちが飼ってる動物たち。愛くるしく近づいてくる犬も、可愛く近づいてくる猫も、みんな君たちのことを痛々しく傲慢で愚かな生物って見てるよ」
「もう犬や猫のことを愛せない!」
「まあ冗談だけど」
ペロリと舌を出すミーレ。
おのれ、その嘘つきの舌を引っこ抜いてやろうか。
「あ、でも死体は買い取れるよ。捕虜の首を捻ればお金になるよ」
「発想が怖すぎる! それだと捕虜を乱雑に扱ったと、国内外から悪く言われるんだよ」
「面倒だねぇ。じゃあこういうのはどう?」
ミーレが指を鳴らす。
すると超巨大な奴隷御用達のなんか石回すやつ――回転炉が店内に出現した。
「労働力は買えない。でも電気は買えるから、奴隷にこの炉を回してもらいなよ。外にこの炉を用意して回せば、【異世界ショップ】に電力が届くようにするから」
「なるほど……わかった。奴隷たちを三食昼寝つきで働かせよう」
「意外とホワイトだね」
「代わりに給与なしだけどな!」
「ごめん真っ黒だった」
ようはラスペラス国が捕虜を引き取るまで、奴隷たちを食わせられればいいのだ。
回転炉で電気を作って、【異世界ショップ】で買い取ってもらう。
そしてその金全てで買い取れるものが、奴隷たちのごはんになるというわけだ。
「もしあまり稼げなかったら?」
「彼らの食事が海苔一枚になる」
「悪魔だ……」
いや俺優しいから。ちゃんと美味しい海苔調べておくから。
「奴隷たちの稼いだ金をそのまま食事代にする。俺には渡さなくていいぞ、面倒だし」
「わかった。でも金額の確認は毎回してね?」
そんなこんなで回転炉を奴隷たちに回させた結果。
「……マジで? こんなに儲かるの?」
再び【異世界ショップ】店内。
俺はミーレから金貨五十枚の入った袋を受け取っていた。なんとこれ、一日の稼ぎである。
奴隷の数が多いので、人海戦術で稼げてるのもあるがこれは……。
「よかったじゃない。彼らも自分たちが働いた分だけ、美味しいごはんが食べれるって頑張ってたし」
「そうだな。じゃあこの金貨一枚で奴隷たちの食事を頼む」
俺は袋から金貨を一枚取り出すとミーレに手渡す。
彼女はそんな俺をジト目で見てくる。
「残りの四十九枚は?」
「いやさ。これって奴隷派遣だと思うんだ。なら手数料が必要だよな?」
「ブラック企業でもそんな中抜きしないと思うけど」
「奴隷に人権はない!」
だって奴隷五百人くらいで、一日に金貨五十枚だぞ?
普通に毎食豪華な食事が食えるわっ! 奴隷にはもったいない!
何なら昼カップ麺の俺よりも豪華だぞ!? 舐めてんのか!?
「そんなわけで今後の奴隷たちの稼ぎは俺が預かる」
「全額食事代にするって話は?」
「記憶にございませんなぁ!」
いやぁ中抜きで飯がウマい! 今日の晩飯は松坂牛のステーキにしよう!
奴隷たちものり弁くらいは食えるしでWinWinの関係だな!
彼らも三色昼寝つきだし奴隷としては破格の待遇だ。誰一人不幸になっていない!
結局中抜きが奴隷たちにバレて、ボイコットされるだがそれは別の話。
これだけ聞くと俺が超有能で信用された家臣に見えるが、実際は面倒ごとを押し付けられているだけに過ぎない。
「アトラス伯爵、捕虜を何とかして欲しい。このままではレスタンブルクの財政を圧迫する」
「なんか働かせないんですか。こう、謎の石を回すみたいな」
石の周りに木の棒をつけて、奴隷が回す謎のやつのことだ。
昔ネットで調べたら回転炉とか出てきた。ひき臼か何かで小麦粉でも作ってるだと思う。
「仕事がないのだ。鉱山奴隷にするにしても数が多すぎる……何ならフォルン領のドラゴンの甘噛用でもよいぞ」
「いやぁ……うちのドラゴンはグルメなんで」
最近のあいつらの好みは松坂牛だ。贅沢な!
あいつら曰く人間は基本的に骨と皮が多くてマズイらしい。それといろんな物を食べるから、肉にエグ味があるとのこと。
……人間の肉の味なんぞ知りとうなかった。今後も永遠に役に立たない知識であろう。
「このままでは捕虜は全員処刑することになる。そうなれば捕虜を虐殺したと、レスタンブルクの評判は地に落ちる」
「この国の評判って元から天にいましたかね? 地下に埋もれてるイメージなんですが」
「……貧乏なのは否定せぬ。だがまだギリギリ、指一本くらいは地上から浮いてるはずだ」
もうそれ落ちきったほうがよいと思う。
しかし捕虜の使い方とは困るな。ラスペラス国に捕虜引き渡しの打診はしたが、音沙汰がないようだ。
たぶん捕虜が俺達の足手まといになることを分かっていて、わざと返事をしていないのだろう。
殺すと周辺の国から非難を受けるし、奴隷にするにしても反乱を起こされると困る。
「フォルン領で人はいらぬか? そなたの領地ならどうせ間諜入り放題だし、情報漏洩などは気にしないでよかろう?」
「どうせ漏れてるからもっと漏らしたろ理論やめてください。うちだって優秀だったらよかった暗部が発足したんですよ!」
「……優秀な暗部を雇うべきではないか?」
王の呟きに対して無言を貫く。
優秀なの雇っても裏切られたら困るし……メルが百倍くらい優秀だったらよかったのに。
いや無能ではないし求めてる水準はクリアしてるんだ。でも残念臭が漂いすぎてるというか……。
結局、フォルン領でも人の使い方考えてみますと告げておいた。
そうしてフォルン領の屋敷の執務室に戻って、セバスチャンを呼び出す。
「アトラス様、何でしょうか」
俺が呼び出すといつものように、体当たりで扉を粉砕しながらセバスチャンが部屋に駆け込んできた。
……もうこの部屋、扉なくていいんじゃないかな。
「セバスチャン。ラスペラス国の捕虜の使い道を考えている。何かいい案はないか?」
「ありますぞ。実は最近、畑に盗人が入ってくるのです。惨殺……迎撃しておりますが、見回りの人員が足りませぬ」
セバスチャンは俺の問いに対して、意気揚々と答える。
すぐに答えてくるあたり、以前から困っていることらしいな。
「なるほど、捕虜に見回りをさせるのか。畑の物なら見回りでも簡単には盗めないしな」
「いえ、畑に突き刺してカカシにします」
「悪魔かお前」
泥棒が畑に侵入した時、カカシと思ったら地面に突き刺さっていた人間だった。
そしてその人間は悲鳴の叫びをあげる、タスケテタスケテと。
……軽くホラーである。夢に出そう。
「ご安心を、カカシは当番制にしますぞ。一日交代で」
「一日ごとに人間をやめさせるのか……」
流石にセバスチャンの案は却下だな……カカシにされた元人間が気の毒過ぎる。
他の者も呼び出して話を聞いてはみたが、人手は欲しいが敵国の捕虜に振れる仕事はないようだ。
うちの領地、基本的に技術を売りにしていくスタイルだ。
捕虜は雇ってもいつ解放されるかわからないし、解放されて敵国に帰ったら技術流出になってましまう。
なので重要な仕事は任せられない。そして単純労働者は足りているのだ。
結局フォルン領でも仕事はないので、俺は【異世界ショップ】に入店する。
いつものようにレジカウンターに肘をついているミーレ。
「いらっしゃいー。今日は何をお求めかな?」
「今日は買いに来たんじゃない。提案があってな」
「提案?」
「人身売買、始めてみない?」
「はぁ?」
ミーレが俺の言葉にドン引きしている。
少し言い方が悪かったか、もう少し物事は正確に伝えなければ。
「すまん、言い直させてくれ。奴隷を鞭うちこき使うだけの簡単なお仕事を始めてみないか」
「なにひとつ変わってない件について。まあ言いたいことはわかるよ。捕虜の扱いに困ってるから、仕事を与えて欲しいってことでしょ」
ミーレの理解が早いようで何よりだ。
【異世界ショップ】は基本的に何でも買い取ってくれる。
なら労働力も買い取ってくれるのではないか、そんな淡い期待だ。
「うちの店、基本的に人は買い取ってないんだけどなぁ」
「やはり人身売買はダメなのか。生きてる者はダメとかそんなのか?」
「いや動物とかはいいよ。でも人だけはダメだね」
「何でだよ。人だって動物だろ。差別反対」
「だってさ……自分たちのことを霊長類、万物の長なんて呼ぶ痛々しいケダモノ欲しい?」
ミーレの言葉にぐうの音も出ない。
他の動物視点からしたら、俺達人間は中二病の極みなのだろう。
「知ってる? 君たちが飼ってる動物たち。愛くるしく近づいてくる犬も、可愛く近づいてくる猫も、みんな君たちのことを痛々しく傲慢で愚かな生物って見てるよ」
「もう犬や猫のことを愛せない!」
「まあ冗談だけど」
ペロリと舌を出すミーレ。
おのれ、その嘘つきの舌を引っこ抜いてやろうか。
「あ、でも死体は買い取れるよ。捕虜の首を捻ればお金になるよ」
「発想が怖すぎる! それだと捕虜を乱雑に扱ったと、国内外から悪く言われるんだよ」
「面倒だねぇ。じゃあこういうのはどう?」
ミーレが指を鳴らす。
すると超巨大な奴隷御用達のなんか石回すやつ――回転炉が店内に出現した。
「労働力は買えない。でも電気は買えるから、奴隷にこの炉を回してもらいなよ。外にこの炉を用意して回せば、【異世界ショップ】に電力が届くようにするから」
「なるほど……わかった。奴隷たちを三食昼寝つきで働かせよう」
「意外とホワイトだね」
「代わりに給与なしだけどな!」
「ごめん真っ黒だった」
ようはラスペラス国が捕虜を引き取るまで、奴隷たちを食わせられればいいのだ。
回転炉で電気を作って、【異世界ショップ】で買い取ってもらう。
そしてその金全てで買い取れるものが、奴隷たちのごはんになるというわけだ。
「もしあまり稼げなかったら?」
「彼らの食事が海苔一枚になる」
「悪魔だ……」
いや俺優しいから。ちゃんと美味しい海苔調べておくから。
「奴隷たちの稼いだ金をそのまま食事代にする。俺には渡さなくていいぞ、面倒だし」
「わかった。でも金額の確認は毎回してね?」
そんなこんなで回転炉を奴隷たちに回させた結果。
「……マジで? こんなに儲かるの?」
再び【異世界ショップ】店内。
俺はミーレから金貨五十枚の入った袋を受け取っていた。なんとこれ、一日の稼ぎである。
奴隷の数が多いので、人海戦術で稼げてるのもあるがこれは……。
「よかったじゃない。彼らも自分たちが働いた分だけ、美味しいごはんが食べれるって頑張ってたし」
「そうだな。じゃあこの金貨一枚で奴隷たちの食事を頼む」
俺は袋から金貨を一枚取り出すとミーレに手渡す。
彼女はそんな俺をジト目で見てくる。
「残りの四十九枚は?」
「いやさ。これって奴隷派遣だと思うんだ。なら手数料が必要だよな?」
「ブラック企業でもそんな中抜きしないと思うけど」
「奴隷に人権はない!」
だって奴隷五百人くらいで、一日に金貨五十枚だぞ?
普通に毎食豪華な食事が食えるわっ! 奴隷にはもったいない!
何なら昼カップ麺の俺よりも豪華だぞ!? 舐めてんのか!?
「そんなわけで今後の奴隷たちの稼ぎは俺が預かる」
「全額食事代にするって話は?」
「記憶にございませんなぁ!」
いやぁ中抜きで飯がウマい! 今日の晩飯は松坂牛のステーキにしよう!
奴隷たちものり弁くらいは食えるしでWinWinの関係だな!
彼らも三色昼寝つきだし奴隷としては破格の待遇だ。誰一人不幸になっていない!
結局中抜きが奴隷たちにバレて、ボイコットされるだがそれは別の話。
0
あなたにおすすめの小説
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる