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イレイザー最終決戦編
最終話 井の中の蛙、大海を知るべし
しおりを挟むイレイザーを倒してから二年後、思いのほか早くレスタンブルク王がボケ始めた。
本人なりに王の責務とやらのプレッシャーを感じていたらしく、この二年でものすごく老けたのだ。
なのでさっさと俺に王位を継承させて、彼の余生は楽隠居を……という流れになるのは必然だった。
俺にとっては超計算外の出来事だ、後十年はフォルン領主でいる予定だったのに……っ!
王は元から王位を降りたかった雰囲気を醸し出していたし、何ならこのボケも演技なのでは?? という気もしている。
だが……王の周囲の人間は有能で、あれよと言う間に俺への譲位の準備が整ったのだ。
フォルン領も(俺を除いて)大々的に協力したのだった。
各自が持ちうる特技を生かして戴冠式からのパレードを盛り立てている。
セサルが謎技術で王都の空に戴冠式の宣伝をスクリーンみたいに投影するし、セバスチャンは俺が玉座に座るのに不満が言ってる奴を説得(物理)するし。
リズはアトラス=サン自伝をイレイザー編まで書き上げてしまうし。
フォルン領兵士は戴冠式で振る舞うに相応しい味な上に安い酒を、とうとう自分達で造り上げてしまってアトラス酒という銘で広めるし。
まあ自分達で飲みまくっているのでフォルン領の外に出ないのだが、それを戴冠式で限定公開するとかで話題沸騰してしまうし。
とんとん拍子で俺は外堀を埋められてしまい、こちらも王座継承の遅延工作をしたがまるでムダだった。
あいつら変人だけど一部の能力が特化してるせいで、専門分野で力を発揮されると恐ろしい存在だった……。
そして今日ここ、王城の玉座の間で戴冠式が行われている。
大勢の暇人共……貴族たちが集まる中、王が玉座の前で自分が被っていた王冠を脱いで手に取った。
「アトラス公爵、前へ」
「ははっ」
王の命令に従って、俺は王の前まで歩いて片膝をついて頭を下げた。
そして王が持っていた王冠を俺の頭に乗せた。
「では後は任せたぞ。余は楽隠居して毎日贅沢三昧するから」
俺にだけ聞こえるような小声で呟いてくる王。
やっぱりこの爺、ボケたフリしてただろ!?
戴冠式はつつがなく完了してしまって、お披露目に王都でのパレードも行われた。
そして今の俺は全てが終わって玉座に座っている。
それとフォルン領の主要メンバーが勢ぞろいしていた。
「どうしてこうなった……」
「元からこうなる予定だったでしょ」
「俺の計算では十年は先の予定だったんだよ!」
「計算が下手過ぎる」
カーマとラークが俺の横に椅子を置いて座っている。
なお彼女らのお腹は少し大きくなっていた。
そもそもな話である、このレスタンブルク国はおかしいのだ。
なんで王に嫡子がいないのか! そのせいで俺が貧乏くじ引かされたんだぞ!
跡継ぎくらいちゃんと作っておけ! と激怒してたところ、セバスチャンに見られて「アトラス様はいつ作るのですか?」と言われて逃げ場なくなった。
最終的にセバスチャンがカーマたちを捕縛して、俺と同じ部屋に押し込めたからな……。
やることやらないと出られない部屋(物理)を作られてしまったのだった。
そしてその部屋で俺VSカーマ&ラークの戦いが始まって……最終的にセサル謹製の毒ガス媚薬撒いて……という流れだった。
扱いが実験動物に対するソレで、どう考えても主君に対するものではない。
「このセバスチャン、感無量ですぞ! 頑張って骨を折った甲斐がありました!」
「骨を折ったのはお前じゃなくて、敵対した奴らだったのでは……? 骨をへし折ったの間違いでは?」
「細かいとはよいのですぞ!」
被害者と加害者の違うは言うほど細かいのだろうか。
そんなことを考えているとセンダイが酒瓶片手に、床にあぐらをかいていた。
「しかしあの貧乏領地の御仁がまさか王にまで上り詰めるとは。酒の肴の英雄譚としてはよいでござるな。おっと、酒が切れたのでおかわりを」
「お前は徹頭徹尾、最初から本当に変わらんな……」
「拙者、すでに完成された大人でござるからなぁ。酒を飲みまくれる、ひっく」
酒飲めれば大人理論やめろ。
「おめでとうございます、主様」
エフィルンが俺に頭を下げてくる。
ちなみに彼女は俺の妾になった。妾とは二番目の妻で、カーマとラークが正妻ということになる。
正妻が二人いるのおかしくない? などと考えてはいけない。
本来なら姉であるラークを正妻にするべきなのだが……そうすると双子なのにカーマをないがしろにしていると指摘されるのだ。
なので仕方なくこんな措置に……もうすでに王子継承時に荒れる未来が見える……。
絶対にラークの息子派閥とカーマの息子派閥が出てくるよ……まあ正妻をどちらにしたとしても、双子の姫なのだから必ず起こる問題だ。
なので生まれてくる赤ちゃんは片方が男の子で、もう片方は女の子希望である。
最初に育った男の子を王にしてしまうのだ。後は俺は知らん。
なので二人とも男の子だと……どうなるかなぁ。まあその時はその時だ。
今までも何とかなってきたから今度も大丈夫だろう。
「さて……じゃあミーはそろそろお暇させてもらおう」
他の皆が普段通りの服装の中、セサルだけは旅支度でマントを羽織っていた。
こいつはこの戴冠式と共にレスタンブルク国から去るらしい。
「本当にこの国を出るのか? お前にも技術大臣とか押し付けようと思っていたのに」
「ふっ、ここでのミーの祝福は終わった。もうこの地は希望にあふれているのでね、またミーの祝福を求める者のもとに向かうさ。エフィルン、我が妹よ。幸せに暮らすんだよ。それでは……アデュー!」
そう言い残すとセサルは煙となって消えてしまった。
本当に最初から最後まで忙しない奴……。
「ふっふっふ……まさかメルが妃になるとは……これは暗部として勝ち組ですね!」
メルは何故か俺の側室に押し込まれていた。
レスタンブルク王の世継ぎに男がいないという過ちを繰り返さないために、俺は側室二人がノルマだった。
でも変なの嫁にしても困るし……じゃあメルでいいんじゃね? 数合わせで。みたいなノリで決まってしまった。
ちなみに妃は正妻のことなので、彼女に認識は間違っている。
「暗部として考えるなら。元々いたライダン領視点で考えたら、放った暗部が寝取られましたというノリになるが?」
「……はうっ!? そ、それは……いやでも主君を裏切るのは暗部の華というか……」
「どんな華だ。ぽんぽん裏切られてたまるか」
暗部としては完全に敗北してるじゃん、勝ち組どころか負け組だよ。まあメルだからな……。
「あ、ドラゴンからお祝いに尻尾一本届いてますぞ」
「なんかすごく反応に困るお中元だな……まさに身を切る想いというか……」
「彼らからすれば一番安上がりですみますからな」
相変わらずけち臭いドラゴンである。まあそのほうが奴ららしいか。
ちなみにリズはアトラス自伝完成の反動で、今日も寝込んでいるらしい。
そして……今日は特別ゲストがいる。
「おめでとうアトラス」
ミーレが俺の前にやってきて笑いかけた。
いつものようにコンビニチェーン店の制服を着て、とうとう異世界ショップから飛び出してきた。
「まさかお前と異世界ショップ以外で会うとはな……」
「私も考えてなかったんだけど……セバスチャンに誘拐されて……」
「これでアトラス様の戴冠式を神様が訪れて祝福した形になりますな!」
「訪れたんじゃなくて引っ張って来たんだろう……」
「私、自分のことを神様って言ったっけ……合ってるけど」
「細かいことはお気にせず! これでレスタンブルク国とフォルン領は安泰ですぞ!」
最後の最後までゴリ押しセバスチャンである。
まあいいか……それがこいつの長所だからな。
俺は玉座に深く腰掛けて息をはいた。思えば今まですごく大変な事件の連続だった。
今後も国を運営するのは忙しいだろう、だがこれまでみたいな敵対者はいない。
これからは少しは楽になるはずだ。
「ダメだなぁアトラス。君は守りに入ったらダメだよ」
そんなことを考えているとミーレが鼻で笑った。
「いやだってレスタンブルク国はもう安定してるだろ。ベフォメットは従属してるし、ラスペラス国とは強固な同盟を結んでいる。後はゆっくりと腰を押し付けて」
「ダメだよ、君は腰を押し付けたら。君はずっと必死に滝を登り続ける無様な鯉でなくっちゃ」
「例えが酷すぎるだろ! いやだってもう何もないし……」
「この世界の危機はイレイザーだけじゃないよ」
…………は?
「イレイザーのような災厄は、この世界の他の場所にもある。だから君はそれを探し出して対策を取らないと!」
「いきなり新情報を出すな! そもそもまだこの大陸にイレイザー以外の危機が残ってるっていうのか!?」
「いや残ってないよ。だから……別大陸に行かないとね! 大海賊時代の始まりだっ!」
ミーレは楽しそうに活きこんでいる。
だが俺は絶対に嫌である。もう後は玉座に座って漫画とか読み続けるんだ!
なんでそんな自分から冒険に挑まなければならないのだ!
「嫌だ!」
「じゃあ知らないところでイレイザーよりヤバイのが暴れて、世界が滅んじゃうかもなぁー」
「ひ、卑怯だぞ!」
「いや卑怯も何も、私がヤバイのを仕掛けてるわけじゃないしー。そもそも私もこの先の未来は知らないんだよね。だから……これからも頑張れ!」
「ああああああああああああああああああ!!!!!!?????」
畜生! 俺に安寧の日はないのか!
「そもそもアトラス、フォルン領主の時から漫画読みまくってたじゃない」
「仕事中に読む漫画は面白いから……」
「ボクはアイス食べたい」
「ケーキ」
「酒」
結局、俺は頑張り続けなければならないらしい……悲しいね。
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