霊能者のお仕事

津嶋朋靖(つしまともやす)

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嫌悪の魔神

本日の死亡予報のお時間です

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「それで神森かみもりしきみさん。私に……じゃなくて、先輩にどのようなご用でしょうか?」

 すると樒は、僕を指さした。

「用があるのは、私じゃなくてこの子よ。何かロックさんに質問したいそうだけど」
「そうですか」

 シーちゃんはスマホ……のような物を取り出して操作した。

「あなたはやしろ優樹まさきでしたね」
「そうですけど……シーちゃん、そのスマホみたいなのは何?」
「ああ、気にしないで下さい。ただの霊子閻魔帳ですから」

 やっぱし! ということは、あれに僕の寿命とか載っているのか!

「もちろん、人間さんには、これをお見せする事はできません」
「それは分かるけど……それって、僕の寿命が載っているのですよね?」
「んん……厳密に言うと、寿命とはちょっと違うのです。死亡確率が、これに載っているのですよ」
「死亡確率?」
「一応、本日の死亡確率だけなら、教えてもいいのですが、知りたいですか?」

 僕はコクッと頷いた。

「社優樹さんの、本日の死亡確率は〇・〇〇五六三〇七一パーセントになります」
「それって、ほとんど死なないって事?」
「ええ。でも、だからといって『わーい! 僕は、今日は何をやっても死なないのだ』とか、はしゃいでビルから飛び降りたりしたら死にますから」
「いや……そんなバカなことしませんから」
「たまにいるのですよ。低い死亡確率を聞いた後、そういうバカな事をしちゃう人が」
「うんうん。コトワザにもあるわね。『バカは死ななきゃ治らない』って」
「樒。それって、コトワザだったっけ?」
「あれ? 違ったかな? まあいいか。で、シーちゃん。私の死亡確率は?」
「神森樒さんの、本日の死亡確率は〇・〇〇五六四一〇一四七七一パーセントになります」
「低いけど、けっして〇にはならないのね」

 人間にはいつでも、死ぬ可能性はあるのだな。

 気をつけないと……は! いかん! 本日の死亡予報を聞いている場合ではなかった。

「シーちゃん。本題に戻るけど……」

 僕は今日あった経緯を、シーちゃんに話した。
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