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本当の死とは
宗麟の娘
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「……っうわあああ……ってあれ?」
目が覚めると、僕は見知らぬ部屋にいた。何もない、ただ畳が敷いてあるだけの簡素な部屋だ。
僕は一通り辺りを見回すと、自分の腹部に目を落とした。腹には包帯が巻かれており、それを見た瞬間、徐々に記憶が思い出されてきた。
「そうか……俺、殺されたんだったけ?
ん? いや、死んでないのか!?」
まだ頭がぼやけているようだ。自分が何を言っているのか分からなくなった。
だが、ひとつだけ確かな事は、どうやら僕はまだ生きているようだ。
すると、ガタガタと音がして襖が開いた。僕は驚き思わず体をびくつかせた。
「……お目覚めですか?
真田様」
そこに立っていたのは、僕を殺した……いや正確には殺そうとした巻島さんだった。
僕はすかさず立ち上がり、身構えた。
「なんで……俺を助けた……?」
すると、彼女はその場に正座すると、深々と頭を下げた。
「この度は、大変申し訳ありませんでした。
ご説明させていただきますので、ご用意させていただきましたお召し物がありますので、どうぞお着替えいただき、広間へとお越し下さい」
そう言うと彼女は頭を上げだ。
「な、なんだよ。いきなり殺そうとしたと思ったら、謝って……もう訳わかんねぇよ」
混乱する僕をよそ目に、彼女はいつも通り表情を崩さず見つめてきた。どうやらここで話すつもりは無いようだ。
「はぁ……分かりましたよ……」
僕は観念し、枕元にある着替えを手に取った。だが、巻島さんは動こうとしなかった。
「……あの……着替えるんですが?」
すると彼女は、わざとらしく首を傾げた。
「私はお気になさらず、どうぞお召し替えください」
なんで僕の周りはこうも着替えを見たがるのか……。清志とか……清志とか……たまに咲ちゃんとか……。
まあ、いつもの冗談だろうが。
「いえ、純粋に男性の逸物に興味が……」
僕は彼女が言い終わるのを待たずに襖を力強くしめた。
てか、やっぱあの人心読んでるよね?
怖すぎるんだけど!!
すると、襖の向こうから彼女の声がした。どうやらまだいるようだ。
「ええ、私最近、世界読心術協会奥多摩支部より、師範の称号を賜りましたので、生き物である限り、私に読めないものは皆無であります」
世界読心術協会!?
奥多摩にそんな秘密結社的なもんが存在すんのかよ!?
しかも生き物である限りという事は、猫とか犬も行けるのか?
「はい、ビッグフットからミジンコまでありとあらゆる生物にマルチにご対応させていただきます」
UMAまで行けんのかよ……。
「んん?……てか襖の向こうだから今読心術使うの無理だよね!?
それもう超能力のレベルじゃん!!」
そう突っ込んだ頃には、巻島さんは笑いながら廊下を駆けていった。
僕は遠ざかる笑い声に、言い知れぬ脱力感を覚えた。
やっぱあの人だけは絶対に関わってはいけないタイプの人だ。
僕は気を取り直し、枕元に用意してあった着替えを手に取った。
「ん? 随分薄いな……?
しかもなんだこの黒いの……?」
僕はTシャツの上に置いてある黒い布を広げた。それは、よくみると男用のTバックだった。
「……嘘だろ!?
これにTシャツって…………」
僕はそれを握りしめると大きく振りかぶった。
「ただの変態じゃねぇか!!!!」
そういうと思いっきり壁にぶち当てた。あの人はふざけてんのか、それとも本気でやってるのかさっぱり分からない。
すると、少し襖が開いて目が覗き込んできた。
「お気に召しませんでしたか……」
露骨に残念そうな声だが、表情は全くの無だった。
「お気に召す訳ないでしょ!?
男のTバックって……どんな性癖だ!?」
「真田様、それは偏見です。
男性のTバックは、その解放感と背徳感から愛用者が世界中に増えているのです。
かのハリウッド俳優の、えっと……あの人やあの人も、解放感と共に色々と放っていらっしゃるのです」
色々と放ってるて何をだよ!?
誰のことは分からないがあまり想像したくは無いな。
「まぁ……そうかもしれないですが……。
てか、何さらっと覗いてんすか!?」
僕は再度襖を閉め直した。それからこのやり取りがあと三回続いた。
空は毎日こんな事をされているのかと思うと、とても居た堪れない気持ちになった。
そして僕は結局、Tシャツしか着替えなかった。
胸元に英語文で何かプリントされていたが、学がない僕は恥ずかしながら読めなかった。
僕は襖をそっと開けて廊下を覗くと、巻島さんが正座をして待っていた。
「……ぶっ……申し訳ありません。
広間へとご案内いたします……ふふっ」
表情をはまるで人形のように変わらないが、所々に悪意のある笑いを感じる。だが、長くなると感じた僕はあえて突っ込まなかった。
「……お願いします」
すると、彼女は背を向け歩き出した。
肩が小刻みに揺れている。恐らく笑いを堪えているのだろう。こいつ、僕に何がしやがったな!?
しばらく、薄暗い廊下を歩き続けると、一室だけ光が漏れている部屋が見えてきた。
すると案の定、巻島さんはその部屋の前で止まって振り返った。
そして、膝を折り立ち膝をすると、襖を開けた。
「さぁ、どうぞお入り下さい。
皆様お待ちです」
「え? 皆様?」
誰かいるのかな。僕は促されるまま中に入ると、そこは宴会場のような場所だった。
そして、左右に座布団が並べられ、既に数名ががそこに座っていた。
僕が部屋に入るなり、みんな一斉に僕を見た。そしてそのうちの一人が手を振って僕を座るように促した。
「おーい! 輝氏!!
遅かったでごさるな!」
「えぇっ!? 師匠……?
なんでここに?」
よく見ると、そこにいる人々は皆僕が知っている人々だった。
咲ちゃん、愛ちゃん、師匠、マスター。そして僕が一番驚いたのは、そこにヤクザの若頭にして僕のボクシングのコーチ、源さんの姿があった事だった。
そして僕に気づいた咲ちゃんは、脇目も振らず走り寄ると僕に抱きついて来た。
「さ、咲ちゃん!?」
僕は彼女を離そうと、彼女の肩に手を乗せたが、少し震えてる事に気がついた。
「……泣いてるの?」
僕がそう言うと、彼女はガバッと顔を上げた。彼女の顔は涙と鼻水でびしょびしょに濡れていた。鼻と目が真っ赤だ。恐らく僕が来る前から泣いていたのだろう。
「う……よがっだよぉ~
ぜんばいがいぎでだぁ~」
泣きながらだから何言ってるか聞き取りにくいが、恐らくとても心配してくれてたのだろう。
僕は彼女の頭を撫でてあげた。これくらいなら……浮気にならない……よね?
すると、今度は涙に濡れた顔のまま、まるで幼い子供のように、無邪気笑った。
これが彼女の本来の姿なのだろう。純粋で真っ直ぐで子供っぽい。恐らく日頃、無理して自分を取り繕っていたのだろう。
すると、いつの間にか僕の側まで近づいて来た愛ちゃんが、耳元でボソッと呟いた。
「み~ちゃった~!!
この浮気者~!!」
そう言って悪戯に笑った。
しまった!! よりによって一番空に近い人に現場を押さえられてしまった!!
「ち、ちが……!!
これはそのそう言うと事じゃなくて……!!」
僕が男らしくない言い訳をしようとした時、物凄い殺気を自分の胸元から感じた。
「そう言う事じゃないって、どう言う事です?」
僕は恐る恐る彼女を見ると、額に血管を浮かべながら僕を見上げていた。
「あ、いや……だから、あの……」
男ってどうしてこういう時、自分に何もやましい事が無いのにどもってしまうのだろう。
彼女の迫力に気圧されてるというのもあると思うが……流石元レディース……相手を視線で殺す術を身につけている。
そんな僕等の様子を見て、愛ちゃんは腹を抱えながらゲラゲラと笑っている。
「おい輝ァ!!」
その時、ドスの効いた声が室内に響き渡った。さっきまでの騒がしさが嘘のように静かになった。
僕は源さんに目をやると、僕を見て手招きしている。
そして目で自分の隣の座布団を見て、再度僕に視線を戻した。
どうやら座れと言いたいのだろう。僕は小走りで彼の隣に行くと、ちょこんと座った。
「あの、源さん……。
なんでここに……?」
すると彼は僕に一瞥もせず、前を向いたまま答えた。
「それはこっちの台詞じゃ。
まあ、それは後で聞いたるわ。
今は、あの女の話を聞かにゃ始まらん」
そう言うと、いつの間にか部屋の中央にいる巻島さんに目をやった。
そしてみんなも雰囲気に気づいたのか、そそくさと自分の座っていた座布団へと戻っていった。
巻島さんは、みんなが座った事を確認するとゆっくりと高座に座った。
この座り方って言うのかな? 座布団の位置?
どこかで見たことあるな……。
うーん…………そうだっ!!
時代劇の殿様と家来がこの位置で座って話してるのを見たことある。
すると、巻島さんはおもむろに話し始めた。
「この度は、お集まりいただきありがとうございます。
本日この場を取り仕切らせていただきます。巻島改め……二代目天鬼家元当主、天鬼刹那でございます」
そう言うと彼女は深々と頭を下げた。すると僕以外のみんなが、彼女に向かい頭を下げた。
取り残された僕は、困惑しながら一足遅く頭を下げた。
ていうか……えっ!? 二代目当主だって?
そう言えば前に、天鬼宗麟の娘だとか言ってたな。だとしたら納得……なのかな……。
だとしてもこの状況は……?
混乱する僕を尻目に巻島さん……もとい天鬼刹那は話し始めた。
「単刀直入に申し上げます。
真田様は……命を狙われております」
「え……?」
目が覚めると、僕は見知らぬ部屋にいた。何もない、ただ畳が敷いてあるだけの簡素な部屋だ。
僕は一通り辺りを見回すと、自分の腹部に目を落とした。腹には包帯が巻かれており、それを見た瞬間、徐々に記憶が思い出されてきた。
「そうか……俺、殺されたんだったけ?
ん? いや、死んでないのか!?」
まだ頭がぼやけているようだ。自分が何を言っているのか分からなくなった。
だが、ひとつだけ確かな事は、どうやら僕はまだ生きているようだ。
すると、ガタガタと音がして襖が開いた。僕は驚き思わず体をびくつかせた。
「……お目覚めですか?
真田様」
そこに立っていたのは、僕を殺した……いや正確には殺そうとした巻島さんだった。
僕はすかさず立ち上がり、身構えた。
「なんで……俺を助けた……?」
すると、彼女はその場に正座すると、深々と頭を下げた。
「この度は、大変申し訳ありませんでした。
ご説明させていただきますので、ご用意させていただきましたお召し物がありますので、どうぞお着替えいただき、広間へとお越し下さい」
そう言うと彼女は頭を上げだ。
「な、なんだよ。いきなり殺そうとしたと思ったら、謝って……もう訳わかんねぇよ」
混乱する僕をよそ目に、彼女はいつも通り表情を崩さず見つめてきた。どうやらここで話すつもりは無いようだ。
「はぁ……分かりましたよ……」
僕は観念し、枕元にある着替えを手に取った。だが、巻島さんは動こうとしなかった。
「……あの……着替えるんですが?」
すると彼女は、わざとらしく首を傾げた。
「私はお気になさらず、どうぞお召し替えください」
なんで僕の周りはこうも着替えを見たがるのか……。清志とか……清志とか……たまに咲ちゃんとか……。
まあ、いつもの冗談だろうが。
「いえ、純粋に男性の逸物に興味が……」
僕は彼女が言い終わるのを待たずに襖を力強くしめた。
てか、やっぱあの人心読んでるよね?
怖すぎるんだけど!!
すると、襖の向こうから彼女の声がした。どうやらまだいるようだ。
「ええ、私最近、世界読心術協会奥多摩支部より、師範の称号を賜りましたので、生き物である限り、私に読めないものは皆無であります」
世界読心術協会!?
奥多摩にそんな秘密結社的なもんが存在すんのかよ!?
しかも生き物である限りという事は、猫とか犬も行けるのか?
「はい、ビッグフットからミジンコまでありとあらゆる生物にマルチにご対応させていただきます」
UMAまで行けんのかよ……。
「んん?……てか襖の向こうだから今読心術使うの無理だよね!?
それもう超能力のレベルじゃん!!」
そう突っ込んだ頃には、巻島さんは笑いながら廊下を駆けていった。
僕は遠ざかる笑い声に、言い知れぬ脱力感を覚えた。
やっぱあの人だけは絶対に関わってはいけないタイプの人だ。
僕は気を取り直し、枕元に用意してあった着替えを手に取った。
「ん? 随分薄いな……?
しかもなんだこの黒いの……?」
僕はTシャツの上に置いてある黒い布を広げた。それは、よくみると男用のTバックだった。
「……嘘だろ!?
これにTシャツって…………」
僕はそれを握りしめると大きく振りかぶった。
「ただの変態じゃねぇか!!!!」
そういうと思いっきり壁にぶち当てた。あの人はふざけてんのか、それとも本気でやってるのかさっぱり分からない。
すると、少し襖が開いて目が覗き込んできた。
「お気に召しませんでしたか……」
露骨に残念そうな声だが、表情は全くの無だった。
「お気に召す訳ないでしょ!?
男のTバックって……どんな性癖だ!?」
「真田様、それは偏見です。
男性のTバックは、その解放感と背徳感から愛用者が世界中に増えているのです。
かのハリウッド俳優の、えっと……あの人やあの人も、解放感と共に色々と放っていらっしゃるのです」
色々と放ってるて何をだよ!?
誰のことは分からないがあまり想像したくは無いな。
「まぁ……そうかもしれないですが……。
てか、何さらっと覗いてんすか!?」
僕は再度襖を閉め直した。それからこのやり取りがあと三回続いた。
空は毎日こんな事をされているのかと思うと、とても居た堪れない気持ちになった。
そして僕は結局、Tシャツしか着替えなかった。
胸元に英語文で何かプリントされていたが、学がない僕は恥ずかしながら読めなかった。
僕は襖をそっと開けて廊下を覗くと、巻島さんが正座をして待っていた。
「……ぶっ……申し訳ありません。
広間へとご案内いたします……ふふっ」
表情をはまるで人形のように変わらないが、所々に悪意のある笑いを感じる。だが、長くなると感じた僕はあえて突っ込まなかった。
「……お願いします」
すると、彼女は背を向け歩き出した。
肩が小刻みに揺れている。恐らく笑いを堪えているのだろう。こいつ、僕に何がしやがったな!?
しばらく、薄暗い廊下を歩き続けると、一室だけ光が漏れている部屋が見えてきた。
すると案の定、巻島さんはその部屋の前で止まって振り返った。
そして、膝を折り立ち膝をすると、襖を開けた。
「さぁ、どうぞお入り下さい。
皆様お待ちです」
「え? 皆様?」
誰かいるのかな。僕は促されるまま中に入ると、そこは宴会場のような場所だった。
そして、左右に座布団が並べられ、既に数名ががそこに座っていた。
僕が部屋に入るなり、みんな一斉に僕を見た。そしてそのうちの一人が手を振って僕を座るように促した。
「おーい! 輝氏!!
遅かったでごさるな!」
「えぇっ!? 師匠……?
なんでここに?」
よく見ると、そこにいる人々は皆僕が知っている人々だった。
咲ちゃん、愛ちゃん、師匠、マスター。そして僕が一番驚いたのは、そこにヤクザの若頭にして僕のボクシングのコーチ、源さんの姿があった事だった。
そして僕に気づいた咲ちゃんは、脇目も振らず走り寄ると僕に抱きついて来た。
「さ、咲ちゃん!?」
僕は彼女を離そうと、彼女の肩に手を乗せたが、少し震えてる事に気がついた。
「……泣いてるの?」
僕がそう言うと、彼女はガバッと顔を上げた。彼女の顔は涙と鼻水でびしょびしょに濡れていた。鼻と目が真っ赤だ。恐らく僕が来る前から泣いていたのだろう。
「う……よがっだよぉ~
ぜんばいがいぎでだぁ~」
泣きながらだから何言ってるか聞き取りにくいが、恐らくとても心配してくれてたのだろう。
僕は彼女の頭を撫でてあげた。これくらいなら……浮気にならない……よね?
すると、今度は涙に濡れた顔のまま、まるで幼い子供のように、無邪気笑った。
これが彼女の本来の姿なのだろう。純粋で真っ直ぐで子供っぽい。恐らく日頃、無理して自分を取り繕っていたのだろう。
すると、いつの間にか僕の側まで近づいて来た愛ちゃんが、耳元でボソッと呟いた。
「み~ちゃった~!!
この浮気者~!!」
そう言って悪戯に笑った。
しまった!! よりによって一番空に近い人に現場を押さえられてしまった!!
「ち、ちが……!!
これはそのそう言うと事じゃなくて……!!」
僕が男らしくない言い訳をしようとした時、物凄い殺気を自分の胸元から感じた。
「そう言う事じゃないって、どう言う事です?」
僕は恐る恐る彼女を見ると、額に血管を浮かべながら僕を見上げていた。
「あ、いや……だから、あの……」
男ってどうしてこういう時、自分に何もやましい事が無いのにどもってしまうのだろう。
彼女の迫力に気圧されてるというのもあると思うが……流石元レディース……相手を視線で殺す術を身につけている。
そんな僕等の様子を見て、愛ちゃんは腹を抱えながらゲラゲラと笑っている。
「おい輝ァ!!」
その時、ドスの効いた声が室内に響き渡った。さっきまでの騒がしさが嘘のように静かになった。
僕は源さんに目をやると、僕を見て手招きしている。
そして目で自分の隣の座布団を見て、再度僕に視線を戻した。
どうやら座れと言いたいのだろう。僕は小走りで彼の隣に行くと、ちょこんと座った。
「あの、源さん……。
なんでここに……?」
すると彼は僕に一瞥もせず、前を向いたまま答えた。
「それはこっちの台詞じゃ。
まあ、それは後で聞いたるわ。
今は、あの女の話を聞かにゃ始まらん」
そう言うと、いつの間にか部屋の中央にいる巻島さんに目をやった。
そしてみんなも雰囲気に気づいたのか、そそくさと自分の座っていた座布団へと戻っていった。
巻島さんは、みんなが座った事を確認するとゆっくりと高座に座った。
この座り方って言うのかな? 座布団の位置?
どこかで見たことあるな……。
うーん…………そうだっ!!
時代劇の殿様と家来がこの位置で座って話してるのを見たことある。
すると、巻島さんはおもむろに話し始めた。
「この度は、お集まりいただきありがとうございます。
本日この場を取り仕切らせていただきます。巻島改め……二代目天鬼家元当主、天鬼刹那でございます」
そう言うと彼女は深々と頭を下げた。すると僕以外のみんなが、彼女に向かい頭を下げた。
取り残された僕は、困惑しながら一足遅く頭を下げた。
ていうか……えっ!? 二代目当主だって?
そう言えば前に、天鬼宗麟の娘だとか言ってたな。だとしたら納得……なのかな……。
だとしてもこの状況は……?
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「え……?」
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