滅霊の空を想う

ゆずぽん

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本当の死とは

絡みつく掟

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「今……なんて?」

 僕は巻島さんが何を言っているのか分からなかった。だって僕は命を狙われるような心当たりは無かったからだ。多分……無いよね?

「ですから、貴方は命を狙われていると申しております」

 あれ……いつもと雰囲気が違う……?
 さっきまでのおちゃらけた感じが一切しない。

「なんで俺が狙われてるんですか?
 狙われる理由なんてないはずですが?」

 僕は立ち上がり言った。だが、隣にいた源さんに引っ張られ無理やり座らされた。

「黙って聞いとれ」

 彼はそう言うと腕を組み直した。この有無を言わせない雰囲気は流石ヤクザだと思う。僕は小さくはいと言うと縮こまった。
 すると、それを黙って見ていた巻島さんはまた話し始めた。

「まず、狙われている理由としましては、私共天鬼家の掟だからです」

「掟?」

「はい、掟に付きましては話の流れでご説明します。
 私共の家系は女性だけだと言う事は既にご存知ですね?」

 僕は頷いた。

「では、天鬼家に伝わる呪いの事も以前私からお伝えしたと思いますが、覚えておられますか?」

 確か、天鬼の女性が掟を破り男と結ばれたらなんらかの代償があるだったかな。

「はい、どんな代償があるかは教えてもらってないですが」

 すると、巻島さんは少し目を伏せるとまた僕の方を見た。

「はい、あの時は空様の手前、呪いの代償につきましては控えさせていただきました」

「空の手前……?」

「はい、それにつきましては後ほどご説明します。
 まずは、天鬼の呪いにつきまして、簡単に言えば、天鬼家の女性が男性に好意の言葉を口にするとそれがトリガーとなり発動します」

「好意……あっ……」

 そういえば屋上で、空に告られたんだ。その後におかしくなったのだとしたら合点がいく。

「そして、その呪いはどのようなものかと言いますと、一切の感情を無くしてしまうのです。
 喜怒哀楽全てを奪われた人間はどうなると思いますか?」

 どうなるか、何も感じなくなるって事だよな?
 僕らからしたらとても辛い事のように思うが、本人からしたらそんな感情すら無いのだろう。
 え、それって……。

「そうです真田様。
 それは生きながらに死んでいるのと同じです」

 さらっと心を読まれた。
 そうか……あの時感じた空の無機質な感じはそう言う事だったのか。

「あーなるほど……だからかぁ」

 そう言うと愛ちゃんは手を打ち頷いた。

「気づいたでござるか。
 拙者も今合点がいったでござるよ」

 師匠と愛ちゃんは目を合わせ頷き合っている。一体何を分かったと言うのか。

「お二人の今思われている事は概ね合っております。
 私の主人であり、空様のお婆様である天鬼紗代子様は、呪いを受けた一人です」

「そうなの!?」

 会わせてもらったことが一度もなかったから知らなかった。
 て事は、空のお婆ちゃんに会えば呪いを解くヒントがわかるかも!

「真田様、今は紗代子様にお会いにならないようにしてください」

 また考えを読まれた。周りのみんなは何事もなかったようにしているが、みんな彼女が心を読める事を知っているのだろうか?

「なんでですか?」

「はい、その理由としましては、真田様の命を狙った黒幕は、紗代子様ですので」

「…………!?」

 驚きで声が出なかった。ただただ目を見開き固まってしまった。
 みんなも同じようで、一様に驚きの表情を浮かべている。だが、マスターと源さんは相変わらずだった。恐らく知っていたのだろう。

「ちょっと待ってよ!!
 先輩を狙ったのが、天鬼紗代子だって言うの!?
 もし本当だとしたら、先輩を殺してなんのメリットがあるの?」

 咲ちゃんは巻島さんに走り寄ると胸ぐらを掴んだ。だが、彼女は一切表情を変えず一言だけ言った。

「お座りください」

 すると咲ちゃんは彼女の胸ぐらから手を離すと一歩二歩と後退り、尻餅をついた。
 彼女の肩が少し震えている。

「お、おい咲ちゃん……?」

「輝ァ、手ェ貸したれ。
 この嬢ちゃん、やられたみたいやわ」

 やられた?
 よく分からなかったが、僕は彼女のそばに駆け寄り肩を貸した。顔を見ると酷く怯え汗をかいていた。これがやられると言う事なのかな?
 僕は咲ちゃんを元の座布団に戻すと自分の場所に戻り座った。

「まず、真田様が狙われた原因は『天鬼の女を惑わす男、これを処すべし』と言う古くから伝わる天鬼家の掟のせいです」

 また掟かよ。処すって事は……殺すって事だろな。でも何で男を殺さないといけないんだろう。

「そして先程、その子がおっしゃっていたメリットにつきましては、天鬼家の歴史からお教えしなければなりません」

 そういうと彼女は遠い目をした。

「天鬼家は、時の権力者に呪いを受けた後も、人間の自然な感情である恋心を捨て去る事は出来ませんでした。多くの人々が悲恋を味わいました。
 そして、それに心を痛めた天鬼うた様、つまり私の母上は、呪いから家族を守るため、子孫たちを絶縁という形で各地へと散りばめました。
 それが七つの滅霊士の一族の始まりです」

 そうか、子孫にまで自分と同じ辛さを味わって欲しくなかったんだな。
 すると愛ちゃんが手をあげた。

「質問いいです?
 なんでわざわざ絶縁したんですか?」

「それは、この呪いは天鬼家にしか効力がないと分かったからなのです」

 すると愛ちゃんは首を傾げた。

「でも、名前を変えるだけで呪いを避けられるものなの?
 血の繋がりがあるかぎり無理なんじゃない?」

 愛ちゃんが言う事も最もだ。名前を変えたぐらいじゃ呪いを避けられるとは思えない。

「おっしゃる通り、名前を変えただけじゃダメです。
 だからうた様の実子は私のみ、後は全て養子です。数多いた私の兄弟達は自ら命を断ちました。
 男兄弟は全て時の権力者により処されました。

 それに絶望したうた様は、自分と血縁のない子らを養子にとり、滅霊の技を教えて、この仕事が無くならないように名前を変えさせ全国に散りばめたのです。
 そうする事により、他の滅霊の一族は呪いを回避することが出来ました。
 それと同時に天鬼家独特の掟である養子による家の存続が始まったのです」

 天鬼家の養子の起源はそこなのか。だが、僕にはまだ疑問があった。

「その話だとおかしいじゃないですか?
 空は全く血縁がないのに何で呪いを受けてるんですか?」

「はい、ごもっともです。
 それには理由がありまして、天鬼家を継ぐと決意した際に、ある儀式をします」

「儀式?」

「はい、それは継承者に純血の血縁者の血を分け与えると言うものです。
 そうする事により、天鬼の特殊な霊力を扱えるようになるのです。
 鬼神以上に対応するには、天鬼の血は不可欠なのです」

「ちょっと待ってください!
 純潔の血縁者なんてもう誰もいないじゃないですか?」

 僕がそう言うと巻島さんはゆっくりと僕をみて胸に手を当てた。

「ここに、おります」

 僕は思わずハッとした。
 そうか……天鬼うた、そして宗麟の娘である巻島さんはただ一人の純血。

「そして空様はすでに儀式を終えております。
 通常は抜刀術を身につけてから儀式を行うのですが、空様は大変急いでおられましたので」
 
「……何で空は急いでたんですか?」

 すると今度は僕の胸を指差した。

「山仲亮様が亡くなり、自分の無力さに絶望されたからです。
 空様は早く強くならねばと焦っておられました。
 それが儀式を急いだ原因でございます」

 僕はそれを聞いてとても胸が締め付けられた。
 いや、僕じゃないな……これは亮だ。
 自分のせいで空に辛い決断をさせてしまった事を憂いているのだ。
 
「まあそれはもう済んだ事です。
 話を戻しますね」

 巻島さんはみんなの顔を確認するように見回した。そして、僕で視線を止めた。

「天鬼家の女を惑わした男を殺す理由は実はもう一つあるのです。
 それは天鬼抜刀術を完成させる為です」

「?……抜刀術の……完成?」

「はい、四代目当主の如月様が、最初に天鬼家の抜刀術を完成させたのですが、彼女が抜刀術を極めるに至ったのは心を無くしたからなのです」

 心を無くしたから!?
 そんな事で完成するものなのか?

「抜刀術とは無の境地、一切の邪念を打ち払い、ただ、相手を斬ることのみを目的とする。
 その太刀筋は一切の迷いなく、相手は死んだ事すら気づかない、神速の抜刀術へと昇華するのです。
 それに至る為に最も簡単な方法が、心をなくす事なのです。人間はいくら鍛錬しても、雑念の一切を取り切る事は不可能です。
 だけど呪いを利用すれば、すぐにでもその領域に至れるのです。
 そうなったものに、斬れないものはないとさえ言われております。
 そしてそこには至ったのは歴代で如月様と紗代子様のみです」

 呪いを利用するか、確かに鍛錬するよりは簡単かも知れない。僕も同じ立場ならそうするかも。

「そして極めた奥義を揺るぎないものにする為、つがいの男を殺すと定めたのです。
 少しでも呪いが解ける可能性を消す為に。
 そして如月様はわざと、『男と交わる事を禁ずる』と重めの掟を作ったのです」

 ん? おかしくないか。何で奥義を極めてそれを伝えたい本人が、呪いが掛からないように男と交わるななんて掟を作るんだ?

「真田様、人間と言う生き物はやるなと言われればやりたくなる生き物なのです。
 それと同時に奥義を極めるような人物は、律儀に掟を守る、『型』にハマるような人ではダメなのです。
 これは、奥義を極められる人物がどうかを選び抜く為の掟なのです」

 凄く周りくどい事をするんだな。そして天鬼家のがんじがらめの掟の原因は、如月と言う人のせいだったのか。
 そして、僕が狙われる原因もこいつのせいって訳だ。なんか腹立ってきたな。

「これで真田様が狙われた理由が分かりましたね。
 つまり紗代子様は空様の抜刀術の完成の為、貴方を殺そうとしたのです。
 そして私が貴方を襲った理由も、紗代子様のご命令だからです」

「そうだったんですか。
 あっ……でもなんで俺を殺さなかったんですか?」

「それは……」

 彼女は言いかけた言葉を一旦飲み込み、目を伏せた。言葉を選んでいるのだろう。
 そして、視線を上げ僕をみていった。

「貴方は、私の父上、宗麟様によく似ております」

 瞬間、まるで糸を張り詰めたような空気になった。皆険しい顔で巻島さんを見ている。あの優しいマスターですら顔を歪めさせるほど、天鬼宗麟という存在はこの業界に置いて憎悪の対処なのだろう。
 そしてそんな奴とにていると言われ、僕はとても複雑な心境になった。

「お気を悪くされたのなら申し訳ありません。
 優しく、純粋で、人の為に力を尽くせる。父上も生前はそのような方でした。
 あの強大な力も、愛する母上を守れなかった絶望と悲しみが長い年月を経て歪んでしまわれたのです。
 私は以前より貴方と父上を重ねて見ていたのかも知れない……。
 まあ長々とお話しましたが、要は私の気まぐれでございます」

 そう言った彼女の表情は全く変わっていなかったが、なぜか優しく笑っているように感じた。

「気まぐれ……」

 そんな曖昧な理由で助けてくれたのか。巻島さんに出会って初めて良かったと思った。

「でも、そんな事して空のお婆さんに咎められなかったんですか?」

 その言葉を聞き、愛ちゃんも口を開いた。

「そうだよ。
 紗代子さんが許すはずないよ!
 あの人は四代目当主の生き写しで、強さを極限まで追い求めるタイプだからね」

「はい、おっしゃる通りでございます」

 巻島さんは頷いた。

「なら……どうやって?」

「はい、ですので一度貴方には死んでもらいました。
 いえ、正確には仮死状態になって貰い紗代子様にお見せしました」

 そういうことか!!
 だから僕をあそこまで痛めつける必要があったのか!

「ちょっと……待ってください……」

 咲ちゃんが震えながら手をあげ話し始めた。

「おや、動けるのですか?
 貴女の精神力は驚くべきものですね」

 巻島さんは珍しく驚いているようだった。そして隣にいる源さんも、こいつまじかと言うような顔をしている。
 そんなに凄い事なのかな?

「そんな事はどうだっていいの!
 先輩をここまで痛めつける必要があるの?
 先輩の身を隠して、殺した事にすればいい話じゃなかったの!?」

 咲ちゃんは苦しそうに叫んだ。凄い汗だ、相当無理しているに違いない。

「それでは私の主人は納得しません。
 寧ろ目の前で首を切るまで信用しない人なので」

 まじかよ……。
 僕は自分の首筋をなぞり、斬られていないか確かめた。そして何事もないのを確認すると小さくため息をついた。

「じゃあどうやって誤魔化したの?」

「それは半ば無理やりですね。これはご先祖様特権です」

 彼女はそう言うと胸を張った。
 ご先祖特権ってなんだろう。僕も死んだら使えるのかな?

「そして、だからこそ真田様をここで匿っているのです。
 まぁ、気づかれるのは時間の問題ですが」

 そう言い終わった瞬間、僕以外の全員が身構えた。それと同時に、屋敷が揺れるほどの爆破音が響き渡った。

「あら、噂をすれば……」

「え? 何、何があったの?」

 動揺する僕を尻目に、源さんは冷静に僕と咲ちゃんの手を掴むと半ば無理やり立たせた。

「おい、いくぞ」

「お待ちください!
 最後に……」

 巻島さんの言葉に源さんは足を止めた。

「空様の感情を取り戻したいのでしたら、父上にお会いください。
 これを!!」

 そう言って渡してきたのは一本のかんざしだった。

「それを持ち、目を閉じて父上に会いたいと願えば辿り着けます」

 彼女はそう言うと、次の瞬間にはもう目の前にいなかった。

「宗麟に会えだって……」

 僕はその言葉だけで、全身が恐怖に包まれた。一度会っただけ、ただそれだけなのに、僕に恐怖を植え付けるには十分な存在だった。なのにそれに会えなんて……。
 すると愛ちゃんが僕の手を取り叫んだ。

「何してんの!!
 いくよ!?」

「拙者のりゅうこちゃんに乗るでござる」

 師匠はそう言うと、お札の様なものをバシンと地面に貼り付けた。すると、僕らの足元に大きな魔法陣の様なものが現れた。
 
「あれ……これってまさか……?」

 その瞬間、足元から大きく開かれた口が現れ、僕らを包む様に口を閉じた。
 そう、簡単に言えば食われたのだ。
 
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