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目を開けた
がその瞬間目を閉じた
凄まじい臭気は目にも毒らしい
涙が出てきた
決してナツに言いたいことが1ミクロンも言えなかったからではない
あの女神(仮)は次会った時は絶対に絶対に懇親の嫌味のひとつでもぶつけてやらねば気が済まない
いや、実際かなりの刺激なんだこの場所は
何か言いたいことがあるやつは下水道に入ってみるといい
いや、おすすめは間違ってもしないけどさ
しかもここは近代のように整った設備でもない
見ないようにしてるが潜んでいるのはネズミなんていう可愛らしいものだけじゃないだろ、あれ絶対
「レオ様、申し訳ありません
もう少しの我慢です」
俺を抱き抱えたエルザがしっかりした足取りで歩いている
「ここを曲がります」
ジルも普通の声で話している
この2人何なの?
いや、俺に耐性がないだけか
この凄まじくかぐわしいフレグランスの中、2人はまるで近所を散歩しているかのようだ
いい
もう何でもいいからこの下水道から出してくれ
なぜ目覚めてしまったのか
いっそ気絶したままなら良かったのに
「どこから情報が漏れたんでしょう」
「分かりません
僕の他にこの場所を知っているのはレイと雇用主だけですから」
「…確かにどちらも裏切り者の可能性はないわね」
「いえ、決めつけは危険です」
「でも…」
「そうですね…
レイは見た目は怪しいヤツですが仕事は絶対にぬかりませんし、契約期間中の違反はないでしょうね
雇用主の方はレオ様を殺すくらいならそもそも僕達はここにいないですよね」
「ええ…」
レイ、というのはもしかしてあの仮面の子供かな
俺の異世界での数少ない顔のレパートリーの中で考える
あの子供はあの家を知っていたし、雇用主っぽくないし、雇用主自ら体も張らないのでは無いかと思うので多分そうだ
後半は思い込みかもしれないけど
そして、雇用主とは
謎多すぎだし、赤ん坊の俺には常に高い壁が立ち塞がっている
謎にボーナスは貰ったが、何も出来ない無力感しかない
「それはそうとして、あなた達はどうしてこの仕事を引き受けたの?」
「それは大事なことですか?」
「いえ…
あなた達の仕事の評判は知ってるわ
裏じゃ有名だし、信用してる
ただ、あなた達にはメリットがとても少ないから…
報酬も高いとは言えないし、下手をしたら国中のお尋ね者よ」
俺何者なの?
国王の落胤とかそういうレベルじゃね?
それか国を転覆させるような大罪人の子供とか?
俺と関わると国中のお尋ね者って何ぞ?
「…傭兵の事情など…知らぬほうが良いです」
「…」
「腐れ縁のようなものですが、レイは信用に足る男です
まぁ…ちょっと…その…色々難はありますけど」
幼児のくせに
男っていうか男の子だろ君たちは
まぁそういう俺はベビーだけどね
「そういうあなたこそ
いくら忠誠心が強いからといって、これは命懸けでしょう?」
「…これはあの方に頂いた命
あの方のために使いたい
それに、私にこんな…こんな幸福が許されて良いのかと…」
エルザが腕に力を込める
抗議したいが、その顔を見たら何も言えなくなった
いかにも泣き出しそうだった
女性の表情なんてモナリザみたいなもので、それがなんの表情か、どんな感情からくるのかなんて大体分からない
その点、ナツは喜怒哀楽がはっきりしていたけど
他の女性にあまり関心がないからだと言われれば否定できないが
とにかく、目の縁に涙が溜まっていたんだ
これは泣きそう
そうだろ?
「…余計な話をしてしまったわ
ジル、あとどれ位で着くの?
そろそろレオ様が限界だと思うの」
その通りだ
もう俺はしばらく鼻がまともに効かないと思う
「もう数分といったところです」
「急ぎましょう」
「はい」
2人は急に走り出した
待ってよ
生身に新幹線のスピードは無理だって
何なのこいつら
ふざけんなよ
がその瞬間目を閉じた
凄まじい臭気は目にも毒らしい
涙が出てきた
決してナツに言いたいことが1ミクロンも言えなかったからではない
あの女神(仮)は次会った時は絶対に絶対に懇親の嫌味のひとつでもぶつけてやらねば気が済まない
いや、実際かなりの刺激なんだこの場所は
何か言いたいことがあるやつは下水道に入ってみるといい
いや、おすすめは間違ってもしないけどさ
しかもここは近代のように整った設備でもない
見ないようにしてるが潜んでいるのはネズミなんていう可愛らしいものだけじゃないだろ、あれ絶対
「レオ様、申し訳ありません
もう少しの我慢です」
俺を抱き抱えたエルザがしっかりした足取りで歩いている
「ここを曲がります」
ジルも普通の声で話している
この2人何なの?
いや、俺に耐性がないだけか
この凄まじくかぐわしいフレグランスの中、2人はまるで近所を散歩しているかのようだ
いい
もう何でもいいからこの下水道から出してくれ
なぜ目覚めてしまったのか
いっそ気絶したままなら良かったのに
「どこから情報が漏れたんでしょう」
「分かりません
僕の他にこの場所を知っているのはレイと雇用主だけですから」
「…確かにどちらも裏切り者の可能性はないわね」
「いえ、決めつけは危険です」
「でも…」
「そうですね…
レイは見た目は怪しいヤツですが仕事は絶対にぬかりませんし、契約期間中の違反はないでしょうね
雇用主の方はレオ様を殺すくらいならそもそも僕達はここにいないですよね」
「ええ…」
レイ、というのはもしかしてあの仮面の子供かな
俺の異世界での数少ない顔のレパートリーの中で考える
あの子供はあの家を知っていたし、雇用主っぽくないし、雇用主自ら体も張らないのでは無いかと思うので多分そうだ
後半は思い込みかもしれないけど
そして、雇用主とは
謎多すぎだし、赤ん坊の俺には常に高い壁が立ち塞がっている
謎にボーナスは貰ったが、何も出来ない無力感しかない
「それはそうとして、あなた達はどうしてこの仕事を引き受けたの?」
「それは大事なことですか?」
「いえ…
あなた達の仕事の評判は知ってるわ
裏じゃ有名だし、信用してる
ただ、あなた達にはメリットがとても少ないから…
報酬も高いとは言えないし、下手をしたら国中のお尋ね者よ」
俺何者なの?
国王の落胤とかそういうレベルじゃね?
それか国を転覆させるような大罪人の子供とか?
俺と関わると国中のお尋ね者って何ぞ?
「…傭兵の事情など…知らぬほうが良いです」
「…」
「腐れ縁のようなものですが、レイは信用に足る男です
まぁ…ちょっと…その…色々難はありますけど」
幼児のくせに
男っていうか男の子だろ君たちは
まぁそういう俺はベビーだけどね
「そういうあなたこそ
いくら忠誠心が強いからといって、これは命懸けでしょう?」
「…これはあの方に頂いた命
あの方のために使いたい
それに、私にこんな…こんな幸福が許されて良いのかと…」
エルザが腕に力を込める
抗議したいが、その顔を見たら何も言えなくなった
いかにも泣き出しそうだった
女性の表情なんてモナリザみたいなもので、それがなんの表情か、どんな感情からくるのかなんて大体分からない
その点、ナツは喜怒哀楽がはっきりしていたけど
他の女性にあまり関心がないからだと言われれば否定できないが
とにかく、目の縁に涙が溜まっていたんだ
これは泣きそう
そうだろ?
「…余計な話をしてしまったわ
ジル、あとどれ位で着くの?
そろそろレオ様が限界だと思うの」
その通りだ
もう俺はしばらく鼻がまともに効かないと思う
「もう数分といったところです」
「急ぎましょう」
「はい」
2人は急に走り出した
待ってよ
生身に新幹線のスピードは無理だって
何なのこいつら
ふざけんなよ
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