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「この家の防御は完璧です
しかし、触るべからず」
というプレート看板が前に刺さっている家がトレンド入りした
売地とかそういうのが書かれた、地面に刺さっているアレだ
持ち主が刺したものではないらしい
いつからあったのかは分からない
家自体はずっとあった気がするけどそれも定かではない
見た目はどこにでもありそうに見える、ただの家だ
窓がついてて、レンガみたいな見た目に見える外観
カーテンがしっかり閉まっているのか、中はよく見えない
ガレージは無く、インターフォンも見当たらない
人気もないし、音もしない
変な看板が立ってる、という投稿がおそらく始まりだ
家とプレート看板が写っている写真が載っている
噂の出処はよく分からないことが多い
誰々が言ってただの、みんな言ってるだの
「そうらしい」は気づけば「それで間違いない」になっている
インターネットが発達し、元ネタを辿りやすくはなったとはいえ、虚構は突然存在の鎌首をもたげる
そういう話題のものは検証したいという者が現れる
1番最初は小石を窓にぶつけてみたという投稿から始まった
次は壁をノックしてみた、というもの
そして次は窓を何時間も覗いていたというものだった
動画も写真もないので本当にしたのかは分からない
次は行ってみた、という写真をあげ始める者が出てきた
そして次は動画を回しながら色々と家に何かを仕掛けるものが増えた
元ネタと思われる投稿からの変化といえば、プレート看板がどんどん傷んでいる点だろうか
家には1ミクロンも変化はなかった
石が当たっている音も入っているし、ノックの音も入っている
バットで殴ってみるもの、花火を噴射させてみるもの、泥をなげつける者もいた
どんどん家への攻撃はエスカレートしていくが、持ち主からの被害届や抗議などが一切ない
目を当てられないようなことをする者も現れ、看板は無くなった
しかし、何をしても反応がないというのは熱狂を冷ます
いつの間にかトレンドは過ぎ去り、1年がすぎた
「仕返しでは」
という投稿が唐突にトレンド入りした
「窓に石を投げられた」
「家の壁を殴られた」
「なんか部屋を覗かれている気がする」
という投稿がインプレッションを伸ばした
いずれもあの家に関する、仕掛けた攻撃の投稿からきっちり1年経った日にちに上がっている
再び再燃した家だが、家は無くなっていた
存在しなくなった家にトレンドは荒れた
エスカレートした攻撃をしてきたものは執行待ちの囚人の気分だろう
投稿しなかっただけで、黙ってサンドバッグにしていた者もいたに違いない
よく分かる
現在の家の写真が存在していないことも私は知っている
現在の状態と言い張る写真が上がってくることもあるがそれは偽物だ
私が家を木っ端微塵に吹き飛ばしてからもうすぐ1年になる
しかし、触るべからず」
というプレート看板が前に刺さっている家がトレンド入りした
売地とかそういうのが書かれた、地面に刺さっているアレだ
持ち主が刺したものではないらしい
いつからあったのかは分からない
家自体はずっとあった気がするけどそれも定かではない
見た目はどこにでもありそうに見える、ただの家だ
窓がついてて、レンガみたいな見た目に見える外観
カーテンがしっかり閉まっているのか、中はよく見えない
ガレージは無く、インターフォンも見当たらない
人気もないし、音もしない
変な看板が立ってる、という投稿がおそらく始まりだ
家とプレート看板が写っている写真が載っている
噂の出処はよく分からないことが多い
誰々が言ってただの、みんな言ってるだの
「そうらしい」は気づけば「それで間違いない」になっている
インターネットが発達し、元ネタを辿りやすくはなったとはいえ、虚構は突然存在の鎌首をもたげる
そういう話題のものは検証したいという者が現れる
1番最初は小石を窓にぶつけてみたという投稿から始まった
次は壁をノックしてみた、というもの
そして次は窓を何時間も覗いていたというものだった
動画も写真もないので本当にしたのかは分からない
次は行ってみた、という写真をあげ始める者が出てきた
そして次は動画を回しながら色々と家に何かを仕掛けるものが増えた
元ネタと思われる投稿からの変化といえば、プレート看板がどんどん傷んでいる点だろうか
家には1ミクロンも変化はなかった
石が当たっている音も入っているし、ノックの音も入っている
バットで殴ってみるもの、花火を噴射させてみるもの、泥をなげつける者もいた
どんどん家への攻撃はエスカレートしていくが、持ち主からの被害届や抗議などが一切ない
目を当てられないようなことをする者も現れ、看板は無くなった
しかし、何をしても反応がないというのは熱狂を冷ます
いつの間にかトレンドは過ぎ去り、1年がすぎた
「仕返しでは」
という投稿が唐突にトレンド入りした
「窓に石を投げられた」
「家の壁を殴られた」
「なんか部屋を覗かれている気がする」
という投稿がインプレッションを伸ばした
いずれもあの家に関する、仕掛けた攻撃の投稿からきっちり1年経った日にちに上がっている
再び再燃した家だが、家は無くなっていた
存在しなくなった家にトレンドは荒れた
エスカレートした攻撃をしてきたものは執行待ちの囚人の気分だろう
投稿しなかっただけで、黙ってサンドバッグにしていた者もいたに違いない
よく分かる
現在の家の写真が存在していないことも私は知っている
現在の状態と言い張る写真が上がってくることもあるがそれは偽物だ
私が家を木っ端微塵に吹き飛ばしてからもうすぐ1年になる
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