君を奪った暁へ。

音波 桜咲

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独りぼっち

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家に帰っても誰もいない。
こんなのもう慣れた。
お父さんは知らない女と出てった。
お母さんはとっくの昔に死んだ。
病気なんかじゃない。薬の多量摂取による自殺だ。
「ほんと無責任すぎる」
親がいないなんて、担任に話すのめんどくさいな。
 「再来週三者面談じゃん」
今までの担任は同情とかしてくれた。やめて欲しかった。まるで独りぼっちが可哀想みたいじゃん。ほんとにむかつく。
「あれ、春希から電話だ」
以外だ。ちなみに春希とは、小学校からの付き合いだ。
「もしもしー?春希から電話って以外じゃん。明日の彗星祭り?いいよ暇だし。」
この町は1年に1度、青菱高校で彗星祭りがある。この町独自の祭りだ。祭りなんて何年ぶりだろう。そう思いながら引き出しの奥にあった浴衣を出した。
「白本先生いるのかな」
ぽつりとこぼした言葉は空気に溶けとんでいった。
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