君を奪った暁へ。

音波 桜咲

文字の大きさ
上 下
10 / 10
9

けんか

しおりを挟む
何でだろ、どうしてこんなことになったんだろ。
「なに、してんの?」
目の前の光景は凄いことになってた。
「永絆!」
何故か口元が切れてる春希が駆け寄ってくる。
「ね、ねぇ、どうしたの」
「いや、色々あって」
「本当のことを話したらどうですかぁ~?」
そこにクラスでもいじめっ子ということで有名な断花 蓮が意味不明なことを言った。
「本当の事ってなに、ねぇ、なに?」
胸騒ぎがした。
「あいつが、断花が永絆のこと言うから」
「私のことって?」
「お前ってなんで両親いねぇのってこと」
断花は黙れ。いつもの私なら笑って流したはずだけど、今回は駄目かもしれない。
「死ねよ!お前なんて一生性格歪んでろ!」
あーあ。またやってしまった。
「何してるんですか?」
いっくんが来てくれて助かったよ。左の頬が腫れてて痛いけど。
殴られたんだ。
「断花、ちょっとこっち来い」
断花が連行されて私はみんなの視線が涼しかった。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...