聖女に選ばれて婚約者候補から外れた令嬢は皇太子に囚われる

望乃

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この国の侯爵令嬢であった私ティーナは光の魔力を使えるようになり十二歳の時に聖女に選ばれてからは侯爵家の屋敷ではなく神殿で暮らしている、聖女というのはやることが大変なものだ祈ったり、人々を癒したりたまに公務に出されたり、でも学園には通わせてもらっている、学園の皆は私のことを名前で読んではくれない、ほとんどの人が聖女様と私のことを呼ぶ、読んでくれるのは友達ぐらいだ。そして学園では皇太子殿下とも顔を合わせる、もう19歳になり、今年で学園を卒業する年なのにまだ婚約者はいない、まあ政治的な意味あいもあるんだろうなと思う
友達である伯爵令嬢のリアと話している
「ねえ、ティーナあなたは卒業しても聖女として生きるのよね」
「そうね、リア私はずっと聖女として生きるかしかないわ」
「聖女って生涯独身でいなきゃいけないだよね」「…そうね」
「何で聖女って独身でいなきゃいけないのかな」
「わからないけど、独身でいなきゃいけないらしいの」
「聖女って大変ね」
「そうね、リアの結婚式にはいくね」
「聖女様が来てくださるのなら光栄ね」
「聖女様か…聖女になっても私は私だよ」
「そうね」
「皇太子殿下はいつ婚約者を決めるのかしら」
「さあ、政治的な意味あいもあるんじゃない」
「実は好きな人がいるとか」
「まさか、そんなわけ」
「そうともかぎらないじゃない」
「そうかな」
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