聖女に選ばれて婚約者候補から外れた令嬢は皇太子に囚われる

望乃

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ロザリオ様が部屋に入ってきた······
「ティーナ、母上と話して結婚式の準備出来たかい」
「はい」
「良かった···明日ティーナと結婚するのが待ち遠しいな」
「そうですね、ロザリオ様」
「ティーナ、愛してる」
「私もですロザリオ様」
「ロザリオ様今日はだめですよ···明日結婚式ですから」
「そうだな···抱き締めるのはいいか」
「······それなら」
「私はティーナに出会えて幸せだよ」
「私もです、ロザリオ様」
「愛している、ティーナ、長い時を得てようやく手に入れられたんだ」
「···私も愛いています···ロザリオ様」
どちらからともなく私たちは深い口づけをした、今の私はとても幸せだなと改めて思った瞬間だった······
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