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第一部
いまだからできること(5)
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二人がしばらく馬車に揺られて着いたのは、レイモンドが以前に一度、一人で来たことのある宝石店だ。レイモンドの手を取って馬車から降りたエレノーラは、その目を大きく見開いて店の外観を眺めている。
「エレノーラ、中に入ろう」
レイモンドが中に入ろうと勧めると、エレノーラは目を見開いたまま従う。二人が店内に入ると、初老の男性店員が彼らに近づいた。
「ウェルシュさま」
以前、レイモンドが一人やってきた時に対応していた店員だ。エレノーラは店員とレイモンドの顔を目を見開いたまま交互に見つめる。
「こちらの方が、以前お話しくださった方ですね」
「ああ」
レイモンドは店員の言葉にうなずき、エレノーラに目を向ける。エレノーラはやはり目を見開いたまま、レイモンドの顔をじっと見つめていた。
「その……エレノーラ」
レイモンドはそろそろ話をするべきだとわかっていたが、気恥ずかしさでなかなか言葉にならなかった。エレノーラはじっと、ただレイモンドだけを見つめて目で問いかけている。レイモンドが話すまで、エレノーラはそのままじっと見つめているのだろう。
「私たちの婚姻は、紙面だけで済まされる。だから……その代わり、と言っていいかわからないけれど……」
「けれど?」
「婚姻の記念に……っ、エレノーラに、装飾品を贈りたくて」
レイモンドは店員に相談に乗ってもらったものの、こういったことに疎く、なにを贈るか決められなかった。むりに選ぶこともできたが、贈っても気に入ってもらえなかったとなるよりは選んでもらった方がいいのではないかと考えたレイモンドは、エレノーラを街に連れ出し、連れてこようと考えていた。
エレノーラはさらに目を大きく見開き、顔を強ばらせる。思っていた反応と違って、レイモンドは少し慌てた。
「どうしたんだ、エレノーラ……気に入らなかったか?」
レイモンドが不安になりながら問えば、エレノーラは大きく首を振った。しかし、その表情はとても堅い。よろこばせたかったのにうまくいかなかったと少し凹むと、エレノーラは慌てたようにまた首を振った。
「ちっ、違うの、うれしすぎてっ……泣きそうだけれど、泣いたらおめかししたのに崩れちゃうから……がまんしているの!」
ふるふると肩を震わせ、必死に涙をこらえているエレノーラは涙声だった。エレノーラはハンカチを取り出して目元を拭い、ぎゅっと目をつむり、両腕を広げる。レイモンドがなんだろうかと不思議に思っていると、エレノーラは涙声で声を上げた。
「レイモンド! ぎゅっとして!」
「えっ」
レイモンドはうろたえ、辺りを見回した。近くにほかの客はいないものの、店員がいる。レイモンドはどうしようと思わず店員を見たが、彼はほほ笑ましそうに笑っているだけだった。
「エレノーラ……」
店員の目が気になりつつも、エレノーラの体を抱き寄せる。エレノーラはレイモンドの背に腕を回し、胸に顔を埋めてこらえるように息を吐いた。
「私、こんなにしあわせでいいのかしら」
「……エレノーラ」
どこか不安げにつぶやいたエレノーラの心を示すように、彼女の手が胸のシャツをつかむ。レイモンドはすがるように手に手を重ね、安心させるように反対の腕で細い体を抱き締めた。
「ありがとう、レイモンド。……すっごく、大好きよ」
顔を上げ、おだやかに笑うエレノーラを、レイモンドはとてもきれいだと思った。
「じゃあお言葉に甘えるわ」
笑顔を浮かべたエレノーラは色々と見せてほしいと店員に声をかける。いくつかの首飾りや腕輪、指輪など、さまざまな装飾品と宝石の見本が並べられ、エレノーラはうんうんとうなりながらそれを眺めた。
「普段使いができる、いつも身につけていられるものがいいわね」
エレノーラは少し悩んだ後、首飾りを選んだ。うっとりと眺めたあと、なにかを思いついたように顔を上げてレイモンドを見つめる。
「ねえ、レイモンドもおそろいを持ちましょうよ」
「おそろい……まあ、おそろいなら」
「うんうん! できるかしら?」
エレノーラは店員に確認しながら、見本からチェーンを選びはじめる。エレノーラは男のレイモンドでも不自然にならないものをと悩んでいたが、正直、さっぱり違いがわからなかった。ただ、わからなくてもそれを口にしてはいけない、それだけはわかっていた。
「ペンダントトップの形はこれがいいかな……あ、宝石は青いものがいいわ」
「青? エレノーラは、赤が好きなんじゃないのか?」
「私は、青が一番好きなの」
エレノーラは並べられた青系統の宝石の中から一つ、今日の彼女のスカートと色合いに似ている淡い青のものを選ぶ。エレノーラは店員に声をかけ、許可を得てそれを布で包んで手に取った。
「エレノーラ?」
エレノーラはレイモンドの顔の真横にまで持ってくると、いたずらっぽく笑って鏡を見せてきた。
「ほら、私の一番好きな色でしょう?」
鏡に映ったそれは、並んだレイモンドの目の色とよく似ていた。エレノーラが一番好きだと言った言葉の意味が見えて、赤面してしまう。
「え、エレノーラ……」
「ふふっ」
レイモンドはしあわせそうに笑っているエレノーラを、世界で一番きれいだと思った。
(考えることは一緒なのか)
レイモンドが店員に目を向けると、彼はもちろんですともといった顔で一つ、布で包んだ宝石を差し出した。それは前回、レイモンドが気に入って見ていた宝石だ。
「……こっちも、使わないか」
エレノーラは目を見開き、口元に手を当てる。エレノーラは目をうるませながら、レイモンドに抱きついた。
「っ、レイモンド……私のこと、好きね!」
その宝石はエレノーラの目の色と同じ、アンバーだった。
◆
エレノーラはペンダントトップを宝石が二つ入るものに選び直し、とても満足そうだ。完成が楽しみだと大よろこびで、レイモンドの腕に抱きつき頭をすりつける。帰りの馬車の中でも腕にぴったりとくっついたまま離れようとせず、ずっと機嫌が良さそうに笑っていた。
「レイモンド」
「ん?」
「最高のデートだわ。ありがとう」
「よろこんでもらえたなら、良かった」
「よろこぶどころじゃない……感激よ、もう……」
エレノーラはレイモンドの頬にキスをする。レイモンドはレノーラの頬に手を添えると、彼女は心得たように瞼を閉じた。
「ん……」
唇が触れるだけのキスを一度だけ。エレノーラの目が開かれ、鼻が触れるか触れないかの距離でアンバーの目がじっとレイモンドを見つめる。薄く開かれた唇から小さな吐息がもれ、求めるような目に応えて、レイモンドはもう一度唇を重ねた。
エレノーラは腕をレイモンドの背に回して彼の体を引き寄せる。舌先で探り合い、レイモンドが開かれた唇から深く舌を交わらせるとエレノーラは鼻を鳴らす。一度唇を離すと熱い吐息をもらしたエレノーラはもっととねだった。
舌を交える甘さと唾液が絡む音、エレノーラが時折もらす甘えるような声にレイモンドはくらくらした。二人は何度も息を奪うように口づけ合い、おたがいの呼吸が荒くなる。
「っ、エレノーラ……」
レイモンドは下半身に熱が集中し、すでに股間は張り詰めていた。口づけだけでは足りないと名を呼びながら、桃色の唇に目が向く。
(このままエレノーラに咥えられ……じゃない、押し倒したい……!)
「ここじゃ、だーめ」
その視線に気づいているであろうエレノーラはいたずらっぽく笑い、レイモンドの唇に細い指を当て、そのまま唇をなでた。レイモンドがその指の動きにぞくぞくとして息を吐くと、エレノーラが反対の手で股間に伸ばす。
「っは、……っ」
包み込むようにエレノーラの手が重ねられ、レイモンドは息を呑んだ。このままいつものように触って、なめてもらえるだろうかとレイモンドは期待した、が。
「いい子だから……部屋までがまんよ?」
期待に反して、エレノーラはここではそれ以上はしなかった。がまんだと言うのに、エレノーラはなでる手を止めない。レイモンドが不満げに見ると、エレノーラは再びいたずらっぽく笑った。エレノーラは啄むようにレイモンドの唇に口づけ、それでは足りないと不満げに唇をとがらせる。
「部屋に戻ってから、ね? もちろん、デートの最後は、たくさん楽しみましょう?」
「……っ」
とても焦らされている。やはりエレノーラは魔女だと、レイモンドは心底思った。
「エレノーラ、中に入ろう」
レイモンドが中に入ろうと勧めると、エレノーラは目を見開いたまま従う。二人が店内に入ると、初老の男性店員が彼らに近づいた。
「ウェルシュさま」
以前、レイモンドが一人やってきた時に対応していた店員だ。エレノーラは店員とレイモンドの顔を目を見開いたまま交互に見つめる。
「こちらの方が、以前お話しくださった方ですね」
「ああ」
レイモンドは店員の言葉にうなずき、エレノーラに目を向ける。エレノーラはやはり目を見開いたまま、レイモンドの顔をじっと見つめていた。
「その……エレノーラ」
レイモンドはそろそろ話をするべきだとわかっていたが、気恥ずかしさでなかなか言葉にならなかった。エレノーラはじっと、ただレイモンドだけを見つめて目で問いかけている。レイモンドが話すまで、エレノーラはそのままじっと見つめているのだろう。
「私たちの婚姻は、紙面だけで済まされる。だから……その代わり、と言っていいかわからないけれど……」
「けれど?」
「婚姻の記念に……っ、エレノーラに、装飾品を贈りたくて」
レイモンドは店員に相談に乗ってもらったものの、こういったことに疎く、なにを贈るか決められなかった。むりに選ぶこともできたが、贈っても気に入ってもらえなかったとなるよりは選んでもらった方がいいのではないかと考えたレイモンドは、エレノーラを街に連れ出し、連れてこようと考えていた。
エレノーラはさらに目を大きく見開き、顔を強ばらせる。思っていた反応と違って、レイモンドは少し慌てた。
「どうしたんだ、エレノーラ……気に入らなかったか?」
レイモンドが不安になりながら問えば、エレノーラは大きく首を振った。しかし、その表情はとても堅い。よろこばせたかったのにうまくいかなかったと少し凹むと、エレノーラは慌てたようにまた首を振った。
「ちっ、違うの、うれしすぎてっ……泣きそうだけれど、泣いたらおめかししたのに崩れちゃうから……がまんしているの!」
ふるふると肩を震わせ、必死に涙をこらえているエレノーラは涙声だった。エレノーラはハンカチを取り出して目元を拭い、ぎゅっと目をつむり、両腕を広げる。レイモンドがなんだろうかと不思議に思っていると、エレノーラは涙声で声を上げた。
「レイモンド! ぎゅっとして!」
「えっ」
レイモンドはうろたえ、辺りを見回した。近くにほかの客はいないものの、店員がいる。レイモンドはどうしようと思わず店員を見たが、彼はほほ笑ましそうに笑っているだけだった。
「エレノーラ……」
店員の目が気になりつつも、エレノーラの体を抱き寄せる。エレノーラはレイモンドの背に腕を回し、胸に顔を埋めてこらえるように息を吐いた。
「私、こんなにしあわせでいいのかしら」
「……エレノーラ」
どこか不安げにつぶやいたエレノーラの心を示すように、彼女の手が胸のシャツをつかむ。レイモンドはすがるように手に手を重ね、安心させるように反対の腕で細い体を抱き締めた。
「ありがとう、レイモンド。……すっごく、大好きよ」
顔を上げ、おだやかに笑うエレノーラを、レイモンドはとてもきれいだと思った。
「じゃあお言葉に甘えるわ」
笑顔を浮かべたエレノーラは色々と見せてほしいと店員に声をかける。いくつかの首飾りや腕輪、指輪など、さまざまな装飾品と宝石の見本が並べられ、エレノーラはうんうんとうなりながらそれを眺めた。
「普段使いができる、いつも身につけていられるものがいいわね」
エレノーラは少し悩んだ後、首飾りを選んだ。うっとりと眺めたあと、なにかを思いついたように顔を上げてレイモンドを見つめる。
「ねえ、レイモンドもおそろいを持ちましょうよ」
「おそろい……まあ、おそろいなら」
「うんうん! できるかしら?」
エレノーラは店員に確認しながら、見本からチェーンを選びはじめる。エレノーラは男のレイモンドでも不自然にならないものをと悩んでいたが、正直、さっぱり違いがわからなかった。ただ、わからなくてもそれを口にしてはいけない、それだけはわかっていた。
「ペンダントトップの形はこれがいいかな……あ、宝石は青いものがいいわ」
「青? エレノーラは、赤が好きなんじゃないのか?」
「私は、青が一番好きなの」
エレノーラは並べられた青系統の宝石の中から一つ、今日の彼女のスカートと色合いに似ている淡い青のものを選ぶ。エレノーラは店員に声をかけ、許可を得てそれを布で包んで手に取った。
「エレノーラ?」
エレノーラはレイモンドの顔の真横にまで持ってくると、いたずらっぽく笑って鏡を見せてきた。
「ほら、私の一番好きな色でしょう?」
鏡に映ったそれは、並んだレイモンドの目の色とよく似ていた。エレノーラが一番好きだと言った言葉の意味が見えて、赤面してしまう。
「え、エレノーラ……」
「ふふっ」
レイモンドはしあわせそうに笑っているエレノーラを、世界で一番きれいだと思った。
(考えることは一緒なのか)
レイモンドが店員に目を向けると、彼はもちろんですともといった顔で一つ、布で包んだ宝石を差し出した。それは前回、レイモンドが気に入って見ていた宝石だ。
「……こっちも、使わないか」
エレノーラは目を見開き、口元に手を当てる。エレノーラは目をうるませながら、レイモンドに抱きついた。
「っ、レイモンド……私のこと、好きね!」
その宝石はエレノーラの目の色と同じ、アンバーだった。
◆
エレノーラはペンダントトップを宝石が二つ入るものに選び直し、とても満足そうだ。完成が楽しみだと大よろこびで、レイモンドの腕に抱きつき頭をすりつける。帰りの馬車の中でも腕にぴったりとくっついたまま離れようとせず、ずっと機嫌が良さそうに笑っていた。
「レイモンド」
「ん?」
「最高のデートだわ。ありがとう」
「よろこんでもらえたなら、良かった」
「よろこぶどころじゃない……感激よ、もう……」
エレノーラはレイモンドの頬にキスをする。レイモンドはレノーラの頬に手を添えると、彼女は心得たように瞼を閉じた。
「ん……」
唇が触れるだけのキスを一度だけ。エレノーラの目が開かれ、鼻が触れるか触れないかの距離でアンバーの目がじっとレイモンドを見つめる。薄く開かれた唇から小さな吐息がもれ、求めるような目に応えて、レイモンドはもう一度唇を重ねた。
エレノーラは腕をレイモンドの背に回して彼の体を引き寄せる。舌先で探り合い、レイモンドが開かれた唇から深く舌を交わらせるとエレノーラは鼻を鳴らす。一度唇を離すと熱い吐息をもらしたエレノーラはもっととねだった。
舌を交える甘さと唾液が絡む音、エレノーラが時折もらす甘えるような声にレイモンドはくらくらした。二人は何度も息を奪うように口づけ合い、おたがいの呼吸が荒くなる。
「っ、エレノーラ……」
レイモンドは下半身に熱が集中し、すでに股間は張り詰めていた。口づけだけでは足りないと名を呼びながら、桃色の唇に目が向く。
(このままエレノーラに咥えられ……じゃない、押し倒したい……!)
「ここじゃ、だーめ」
その視線に気づいているであろうエレノーラはいたずらっぽく笑い、レイモンドの唇に細い指を当て、そのまま唇をなでた。レイモンドがその指の動きにぞくぞくとして息を吐くと、エレノーラが反対の手で股間に伸ばす。
「っは、……っ」
包み込むようにエレノーラの手が重ねられ、レイモンドは息を呑んだ。このままいつものように触って、なめてもらえるだろうかとレイモンドは期待した、が。
「いい子だから……部屋までがまんよ?」
期待に反して、エレノーラはここではそれ以上はしなかった。がまんだと言うのに、エレノーラはなでる手を止めない。レイモンドが不満げに見ると、エレノーラは再びいたずらっぽく笑った。エレノーラは啄むようにレイモンドの唇に口づけ、それでは足りないと不満げに唇をとがらせる。
「部屋に戻ってから、ね? もちろん、デートの最後は、たくさん楽しみましょう?」
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