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第一部
そばにいるから(5)
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「……っ、アグネス、離れてくれませんか」
「でも、レイモンド……私……」
「早く」
レイモンドが少し強めに言うと、アグネスは渋々離れた。ほっと胸をなで下ろしていたが、アグネスだと思い込んでいたエレノーラに気づいて顔を強ばらせる。いまは正常に姿を認識できるようで、レイモンドは目を見開いて慌てた様子を見せた。
「っ、エレノーラ、これは、そのっ……エレノーラだと思ってっ」
「うん、わかっているわ。……わかっているから、お願い、黙って」
エレノーラは自分で思っていたよりも低い声が出て驚いた。レイモンドは目に見えて落ち込んでしまう。エレノーラもいまのは不可抗力だとわかっているし、そもそも、レイモンドのアグネスへのあの態度はエレノーラだと思い込んでいたからだとわかっている。
それでも、不快なものは不快だった。魔法に疎いレイモンドが幻覚魔法を見抜けるわけがないとはわかっていても、先ほどの光景はあんまりだった。
(……抱きつかれたままだったのはよくないわ)
怒りがふつふつと湧き上がり、行き場のない憤りがぐるぐると頭の中を回る。そこでアグネスがエレノーラを見て顔をしかめたが、エレノーラも顔をしかめたくなった。
「なによ、あんたもいたの?」
「アグネス、エレノーラがあなたを助けたのですよ」
アグネスはレイモンドの言葉に目をしばたたかせた。ぐるりと辺りを見回し、ここが享楽の魔女の隠れ家の一つであったことを思い出したようだ。
「あんたが、こんなところに来るなんて思わなかったけど……その、助かったわ。……ありがとう」
アグネスは顔をしかめ、目をそらしつつも感謝の言葉を口にした。エレノーラのことを大嫌いだと言ってはばからず、ばかと罵り、嫌がらせもしていたが、すなおに感謝している。
(レイモンドのことが絡まなければ、悪い子ではないのよね)
それほどに、恋とは人を狂わせるものなのだろう。いまの自分も狂っていると言えるのかもしれない。
一旦場が落ち着き、アグネスからなにがあったのか話を聞いた。マシューとアグネスは三日掛けて表の扉の封印を解き中を調べてみたところ、享楽の魔女が書いたものだと思われる本をいくつか見つけたそうだ。ここは享楽の魔女の隠れ家だと判断してすぐに通信魔法で連絡を入れたが、一度表に出ようとアグネスが扉の取っ手をつかんだところで、二人はなにかに引っ張られるようにして別々の部屋に引きずり込まれたという。
「アグネスさんは、ほかには魔法をかけられてはいないみたいね」
「その言い方だと、マシューはなにかあったの?」
「眠りの魔法をかけられて、ずっと眠っているわ。……上に戻ったら、解いてあげて」
アグネスはエレノーラに指示されるのは不服という気持ちが全面的に出ていたが、それが最善だということは理解しているようだ。渋々ながらうなずいて立ち上がる。
「アグネスも見つかりましたし、一旦上に戻りましょう」
レイモンドは立ち上がると、アグネスが彼の腕をつかもうとしたが、さっと避ける。エレノーラはそれに少し胸がすいて、嫌なことばかり考えている自分が嫌になった。首を横に振って立ち上がろうとしたが、右足に痛みを覚えて止まる。
「……私、もう一つの扉の解除があるから残るわ」
「エレノーラ?」
「この部屋の魔法はすべて解除できたから、一人でも大丈夫よ」
エレノーラはいま、アグネスからもレイモンドからも離れたく思っていた。
「なら、私も残ります」
しかし、レイモンドはエレノーラから離れようとはしなかった。それに大袈裟に反応したのはアグネスだ。
「レイモンド!」
「アグネス、魔法は解かれていますし、なにも触らなければ問題はないはずです。一人でも大丈夫でしょう」
「でも……」
アグネスはなおも食い下がろうとするが、レイモンドは静かに首を振った。
「私はエレノーラの護衛騎士です。彼女が最優先です」
「……っ」
アグネスはわなわなと唇を震わせながらエレノーラをにらみつけたが、すぐ怒った様子で部屋を出ていく。エレノーラとレイモンドは二人きりになった。
「エレノーラ……」
レイモンドは恐る恐るエレノーラの顔を見る。そのさまが機嫌をうかがっているようで、エレノーラは余計に嫌になった。
「それが、仕事だものね」
レイモンドはエレノーラの言葉に目を伏せた。いまのは意地が悪かったと自覚している。
「……ごめん」
「ごめんって、なにが悪いと思っているの? なんでも謝ればいいってわけじゃないのよ」
またやってしまったとエレノーラは落ち込んだ。先ほどからきついことしか言えなくなっている。このように言い合いたいわけじゃないのに、どうにもうまく振る舞えないでいた。
「エレノーラに、嫌なものを見せた……ごめん」
エレノーラも頭ではわかっている。あれは魔法のせいであって不可抗力だ。魔法に詳しくないレイモンドには見破れず、魔女であるエレノーラもすぐには見破れなかった。
(わかっているけど……あんなの、嫌……)
わかっていても、レイモンドが自分以外の女性を大切に扱って、抱きつかれている姿はエレノーラには本当に嫌なものだった。
「わかっているの……わかっているの。あれは全部、魔法のせいだって。仕方がないって……」
「ああ」
「でも……嫌なの。……すっごく、嫌だったんだからね」
「ごめん」
じわりと視界がにじむ。エレノーラは自分が泣いて駄々をこねる子どものようで嫌になった。すんすんと鼻をすすっていると、レイモンドに抱きしめられる。エレノーラはつい先ほどまでここにアグネスが引っついていたのだと思うと腹立たしくて、その痕跡を消そうと頭をこすりつけた。
「レイモンドったら、アグネスさんに抱きつかれちゃって……されるがままになっていたし」
「避けるか、すぐに引き剥がすべきだった。ごめん……」
腕に抱いていた人物が突然別人になったら頭が追いつかないかもしれない。咄嗟に反応できなくても仕方がない。いままで仕方がないと自分に言い聞かせれば大抵のことは受け入れられたのに、今回のことはもやもやして納得ができずにいた。
「そうよ、ここは私専用なの。ほかに許しちゃ、ダメなんだから」
「ああ」
エレノーラがぎゅうっとくっつくと、レイモンドも彼女を抱きしめる力を強くした。どんな理由があっても、ここは、ここだけはだれにも譲りたくない。
「気をつける」
「まあ、あんな魔法使えるのは享楽の魔女くらいだけれどね……」
気をつけても、見破ることはそう簡単にいかないだろう。エレノーラはそれがわかっているからこそ、こんなことを言っている自分の勝手さが嫌になる。
「でも、抱きつかれた姿を見るのは……もう嫌よ」
「気をつける」
「次許したら、お仕置きするからね」
「おっ、お仕置き……?」
エレノーラの言葉にレイモンドが大袈裟に肩を震わせる。腕の中から見上げると、不安そうな表情をしたレイモンドが見えて、少し意地悪をしたくなった。エレノーラがにんまりと笑うと、レイモンドはさらに肩を竦めて縮こまってしまう。
「一ヶ月くらい、触ってあげないしなめてあげないから」
「……それは嫌だ」
レイモンドは悲痛な顔をして、ぶんぶんと首を振った。エレノーラが小さく笑って顔を埋めると、レイモンドも肩の力が抜けたようだ。
「わがままで、ごめんね」
「いや、そういうことを言ってもらえるのは、……うれしい」
「そう?」
「だって、エレノーラはすぐに仕方がないって済ませるから……」
レイモンドは困ったように眉尻を下げる。エレノーラは彼の言葉に驚いてしまった。
(そんなつもりはなかったけれど、言われてみれば、そうなのかも……)
どんなことでも、これは仕方がないことだと初めから受けいれておけば失望することもない。エレノーラはそう、無意識に思っていたのかもしれない。
「私、もう……レイモンドのことは諦めたくないわ」
けれど、エレノーラはこの場所だけは、だれにも譲りたくなかった。
「でも、レイモンド……私……」
「早く」
レイモンドが少し強めに言うと、アグネスは渋々離れた。ほっと胸をなで下ろしていたが、アグネスだと思い込んでいたエレノーラに気づいて顔を強ばらせる。いまは正常に姿を認識できるようで、レイモンドは目を見開いて慌てた様子を見せた。
「っ、エレノーラ、これは、そのっ……エレノーラだと思ってっ」
「うん、わかっているわ。……わかっているから、お願い、黙って」
エレノーラは自分で思っていたよりも低い声が出て驚いた。レイモンドは目に見えて落ち込んでしまう。エレノーラもいまのは不可抗力だとわかっているし、そもそも、レイモンドのアグネスへのあの態度はエレノーラだと思い込んでいたからだとわかっている。
それでも、不快なものは不快だった。魔法に疎いレイモンドが幻覚魔法を見抜けるわけがないとはわかっていても、先ほどの光景はあんまりだった。
(……抱きつかれたままだったのはよくないわ)
怒りがふつふつと湧き上がり、行き場のない憤りがぐるぐると頭の中を回る。そこでアグネスがエレノーラを見て顔をしかめたが、エレノーラも顔をしかめたくなった。
「なによ、あんたもいたの?」
「アグネス、エレノーラがあなたを助けたのですよ」
アグネスはレイモンドの言葉に目をしばたたかせた。ぐるりと辺りを見回し、ここが享楽の魔女の隠れ家の一つであったことを思い出したようだ。
「あんたが、こんなところに来るなんて思わなかったけど……その、助かったわ。……ありがとう」
アグネスは顔をしかめ、目をそらしつつも感謝の言葉を口にした。エレノーラのことを大嫌いだと言ってはばからず、ばかと罵り、嫌がらせもしていたが、すなおに感謝している。
(レイモンドのことが絡まなければ、悪い子ではないのよね)
それほどに、恋とは人を狂わせるものなのだろう。いまの自分も狂っていると言えるのかもしれない。
一旦場が落ち着き、アグネスからなにがあったのか話を聞いた。マシューとアグネスは三日掛けて表の扉の封印を解き中を調べてみたところ、享楽の魔女が書いたものだと思われる本をいくつか見つけたそうだ。ここは享楽の魔女の隠れ家だと判断してすぐに通信魔法で連絡を入れたが、一度表に出ようとアグネスが扉の取っ手をつかんだところで、二人はなにかに引っ張られるようにして別々の部屋に引きずり込まれたという。
「アグネスさんは、ほかには魔法をかけられてはいないみたいね」
「その言い方だと、マシューはなにかあったの?」
「眠りの魔法をかけられて、ずっと眠っているわ。……上に戻ったら、解いてあげて」
アグネスはエレノーラに指示されるのは不服という気持ちが全面的に出ていたが、それが最善だということは理解しているようだ。渋々ながらうなずいて立ち上がる。
「アグネスも見つかりましたし、一旦上に戻りましょう」
レイモンドは立ち上がると、アグネスが彼の腕をつかもうとしたが、さっと避ける。エレノーラはそれに少し胸がすいて、嫌なことばかり考えている自分が嫌になった。首を横に振って立ち上がろうとしたが、右足に痛みを覚えて止まる。
「……私、もう一つの扉の解除があるから残るわ」
「エレノーラ?」
「この部屋の魔法はすべて解除できたから、一人でも大丈夫よ」
エレノーラはいま、アグネスからもレイモンドからも離れたく思っていた。
「なら、私も残ります」
しかし、レイモンドはエレノーラから離れようとはしなかった。それに大袈裟に反応したのはアグネスだ。
「レイモンド!」
「アグネス、魔法は解かれていますし、なにも触らなければ問題はないはずです。一人でも大丈夫でしょう」
「でも……」
アグネスはなおも食い下がろうとするが、レイモンドは静かに首を振った。
「私はエレノーラの護衛騎士です。彼女が最優先です」
「……っ」
アグネスはわなわなと唇を震わせながらエレノーラをにらみつけたが、すぐ怒った様子で部屋を出ていく。エレノーラとレイモンドは二人きりになった。
「エレノーラ……」
レイモンドは恐る恐るエレノーラの顔を見る。そのさまが機嫌をうかがっているようで、エレノーラは余計に嫌になった。
「それが、仕事だものね」
レイモンドはエレノーラの言葉に目を伏せた。いまのは意地が悪かったと自覚している。
「……ごめん」
「ごめんって、なにが悪いと思っているの? なんでも謝ればいいってわけじゃないのよ」
またやってしまったとエレノーラは落ち込んだ。先ほどからきついことしか言えなくなっている。このように言い合いたいわけじゃないのに、どうにもうまく振る舞えないでいた。
「エレノーラに、嫌なものを見せた……ごめん」
エレノーラも頭ではわかっている。あれは魔法のせいであって不可抗力だ。魔法に詳しくないレイモンドには見破れず、魔女であるエレノーラもすぐには見破れなかった。
(わかっているけど……あんなの、嫌……)
わかっていても、レイモンドが自分以外の女性を大切に扱って、抱きつかれている姿はエレノーラには本当に嫌なものだった。
「わかっているの……わかっているの。あれは全部、魔法のせいだって。仕方がないって……」
「ああ」
「でも……嫌なの。……すっごく、嫌だったんだからね」
「ごめん」
じわりと視界がにじむ。エレノーラは自分が泣いて駄々をこねる子どものようで嫌になった。すんすんと鼻をすすっていると、レイモンドに抱きしめられる。エレノーラはつい先ほどまでここにアグネスが引っついていたのだと思うと腹立たしくて、その痕跡を消そうと頭をこすりつけた。
「レイモンドったら、アグネスさんに抱きつかれちゃって……されるがままになっていたし」
「避けるか、すぐに引き剥がすべきだった。ごめん……」
腕に抱いていた人物が突然別人になったら頭が追いつかないかもしれない。咄嗟に反応できなくても仕方がない。いままで仕方がないと自分に言い聞かせれば大抵のことは受け入れられたのに、今回のことはもやもやして納得ができずにいた。
「そうよ、ここは私専用なの。ほかに許しちゃ、ダメなんだから」
「ああ」
エレノーラがぎゅうっとくっつくと、レイモンドも彼女を抱きしめる力を強くした。どんな理由があっても、ここは、ここだけはだれにも譲りたくない。
「気をつける」
「まあ、あんな魔法使えるのは享楽の魔女くらいだけれどね……」
気をつけても、見破ることはそう簡単にいかないだろう。エレノーラはそれがわかっているからこそ、こんなことを言っている自分の勝手さが嫌になる。
「でも、抱きつかれた姿を見るのは……もう嫌よ」
「気をつける」
「次許したら、お仕置きするからね」
「おっ、お仕置き……?」
エレノーラの言葉にレイモンドが大袈裟に肩を震わせる。腕の中から見上げると、不安そうな表情をしたレイモンドが見えて、少し意地悪をしたくなった。エレノーラがにんまりと笑うと、レイモンドはさらに肩を竦めて縮こまってしまう。
「一ヶ月くらい、触ってあげないしなめてあげないから」
「……それは嫌だ」
レイモンドは悲痛な顔をして、ぶんぶんと首を振った。エレノーラが小さく笑って顔を埋めると、レイモンドも肩の力が抜けたようだ。
「わがままで、ごめんね」
「いや、そういうことを言ってもらえるのは、……うれしい」
「そう?」
「だって、エレノーラはすぐに仕方がないって済ませるから……」
レイモンドは困ったように眉尻を下げる。エレノーラは彼の言葉に驚いてしまった。
(そんなつもりはなかったけれど、言われてみれば、そうなのかも……)
どんなことでも、これは仕方がないことだと初めから受けいれておけば失望することもない。エレノーラはそう、無意識に思っていたのかもしれない。
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