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・25-2.天才なんかじゃない②
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病室でフレッドと共に時間を過ごしたクロエだったが、病院の外に出ると深いため息をついた。
フレッドの温もりに触れてしまったからこそ、離れた時の冷たさが身に染みる。
その冷たさにクロエが現実に引き戻された。
現状、フレッドの病気に対してまだ有効な研究結果が出せていない。
その現実がクロエの心に重くのしかかり、自然と重い足取りになってしまう。
思わずベンチに座り、空を見上げた。
時間は刻一刻と過ぎ去っていく。
先日までは焼けるような日差しだったが、今はその強さは和らぎ、蒼天の空は秋特有の色を呈していた。
「お兄様の顔、病変が進んでたわ……」
病室で見たフレッドの手を思い出す。
病はじわじわと、だが確実にフレッドの体を蝕んでいることは見て明らかだ。
前回の時戻りでは、クレープス病を発症する変異細胞を死滅させる薬が開発できた。
今回もその知識を活かしてその薬を開発し、フレッドに投与しているのだが、変異細胞を死滅させても、次々に発生してしまい、焼け石に水な状態なのだ。
加えてフレッドの病状を見る限り、変異細胞の死滅速度よりも、増殖速度の方が早く、進行が進んでいるようだった。
あと一歩のところまで来ていると思う。
だがこれ以上どう対処していいのか暗中模索の状態な上、フレッドの病状を見るとあまり悠長なことも言っていられない。
視線を落とし、クロエは思わず目を固く瞑ってしまった。
そうしないと泣いてしまいそうだったからだ。
(このままじゃ、お兄様を助けられないかもしれない……)
そんな不安が頭の中を占めていく。
「クロエ……本を忘れたよ」
声を掛けられて顔を上げると、数歩先にフレッドが立っていた。
「お兄様……どうして」
「!」
病室にいるはずのフレッドが、どうしてこんなところにいるのか。
それを問おうとしたクロエを見たフレッドが、息を呑むのが分かった。
目を大きく開けて衝撃を受けている様子が伝わってきた。
「泣いていたのか……」
その言葉に慌てて顔を背け、涙を拭こうとしたのだが、フレッドの力強い手が引き留める。
この状況で泣いてないなどいう否定の言葉は無意味だ。
ただ、クロエは涙を見られまいとして顔を背けたまま俯いた。
「俺のせいだな」
フレッドの口から、ポツリとそんな言葉がこぼれ出た。
そんなことない、と言えば良かったのだ。
だが、クロエがその言葉を口にする前に、フレッドに引き寄せられ、気づいたら彼の胸に抱き込まれていた。
「……お兄様のせいじゃないわ」
「嘘だな。どれだけ一緒にいたと思ってるんだ。お前の強がりなどもう知っているさ」
そうだ。
フレッドとは幼い頃からずっと傍にいたのだ。
クロエの不安などとうに気づいているはずだ。
それがクレープス病の研究が上手くいっていないからだということも。
「クロエ、俺はお前が苦しんでいる時や悲しんでいる時、お前の支えになりたいんだ。それとも、俺には話せないほど頼りないか? その程度の存在なのか?」
「そんなことありません」
「じゃあ話してごらん。俺を助けるためにクロエが苦しんでいるのは見たくない。どんなことを聞いても大丈夫だから」
そう言ってフレッドがクロエをきつく抱きしめた。
本当は弱音なんて吐くべきではない。
そう思っているのに、布越しに伝わる体温が、不安で冷え固まったクロエの心を溶かすようで、思わず言葉が漏れてしまった。
「私は天才なんかじゃなかった。時戻りを繰り返して、今までの人生で蓄積した知識があったに過ぎないの」
だから、今までの成果はこれまでの時戻りの成果であって、現在の成果ではないのだ。
加えて以前の時戻りで得た知識以上のものを、今のクロエは持ち合わせていない。
だからクレープス病の新たな治療法という未知のものに対して、どうしたら正解にたどり着くのか、今のクロエには分からないのだ。
正解がなく、何をすればいいのか分からない。
迷路に迷い込んだような気持ちになる。
「研究を重ねて、努力をしても、結果が出ない現状で、これまでしてきたことが全て無駄なんじゃないかって思ってしまう……」
もしかして、フレッドを治すことができないかもしれない。
そんな不安が心の中で渦巻いて、絶望的な気持ちになる。
クロエは泣きながらそんな思いを吐露した。
こんなことを言ったらフレッドを不安にしてしまうだけだというのは頭では分かっている。
だけど、一度吐露してしまった思いは止まらず、同時に涙が堰を切ったように溢れてきた。
そんなクロエの背中をフレッドは優しく撫でながら、はっきりとした口調でクロエに言い聞かせるように言った。
「俺は研究の事は分からない。だけど、一つ言えるのは何事も成果を得るためには、一歩一歩順を追って進んでいくしかないんだ。俺も、ラルドビアとの国交については、早くまとめないとクロエが誰かと結婚してしまうのではないかと焦る思いがあった。
だけど人を動かす以上思うようにいかないこともたくさんあって、もう国交樹立なんて不可能だと思うこともあった。だけど、順を追って人を説得し、その信頼を積み重ねていくしか方法はなかったんだ」
形は違えどフレッドもクロエとの結婚について焦りを抱いていたのが分かる。
あの時のフレッドは疲労の色が顔に如実に表れていたし、関係各所に働きかけるのに奔走していたこともジェレミーから聞いている。
その結果、あれほど頑なに他国との交流を避けていたラルドビアが留学生を受け入れることに合意したのだ。
並大抵の努力では成し得なかったことだろう。
「クロエは今、自分の知識を整理して研究を積み重ねている。だから今の努力は決して無駄にはならない。道は間違ってないはずだよ。時戻りをしてここまでの結果を出してきたんだ。もっと自分を信じるといい」
「……もし答えが見つからなかったら?」
「クロエが時戻りを繰り返して救おうとした『誰か』は俺かもしれない。だけど、クロエの研究は俺以外の『誰か』を救うはずだ。それで俺は十分だよ」
慰めの言葉を言われても、クロエはそれに素直に納得することができない。
フレッドを救うために時戻りをしているのに、そのフレッドを救えないなら意味がないのだ。
『誰か』を救いたいのではなくて、フレッドを救いたいのだ。
その思いが伝わったのだろうか。
フレッドはクロエを抱いた手を離すと、今度はクロエの顔を覗き込んだ。
スカイブルーの瞳がクロエを捕らえる。
「それに、俺はクロエを信じている。だから俺が信じるクロエを信じてくれないか? それとも、俺の言うことは信じられない?」
クロエは首を振った。
自分の事は信じられないが、ずっと傍にいて見守ってくれているフレッドのことは信じられる。
(そう、今は泣き言を言って落ち込んでいる場合では無いわ。少しでも早く治療法を確立するのよ)
クロエはそう思い直すと、涙をぐいっと拭ってフレッドを見つめ返した。
「はい。フレッドお兄様を信じます。絶対に、お兄様を助けますね。どんなことがあっても」
クロエの力強い眼差しを見たフレッドは、また穏やかに笑った。
「それでこそ、俺が好きになったクロエだよ」
もう迷わない。
ひたすらに自分の進む道を信じて、突き進むだけだ。
クロエは今度は自分からフレッドに抱き着くと、その身体を力を込めて抱きしめた。
自分の決意が伝わるように。
この温もりを再び失わないと誓うように。
病室でフレッドと共に時間を過ごしたクロエだったが、病院の外に出ると深いため息をついた。
フレッドの温もりに触れてしまったからこそ、離れた時の冷たさが身に染みる。
その冷たさにクロエが現実に引き戻された。
現状、フレッドの病気に対してまだ有効な研究結果が出せていない。
その現実がクロエの心に重くのしかかり、自然と重い足取りになってしまう。
思わずベンチに座り、空を見上げた。
時間は刻一刻と過ぎ去っていく。
先日までは焼けるような日差しだったが、今はその強さは和らぎ、蒼天の空は秋特有の色を呈していた。
「お兄様の顔、病変が進んでたわ……」
病室で見たフレッドの手を思い出す。
病はじわじわと、だが確実にフレッドの体を蝕んでいることは見て明らかだ。
前回の時戻りでは、クレープス病を発症する変異細胞を死滅させる薬が開発できた。
今回もその知識を活かしてその薬を開発し、フレッドに投与しているのだが、変異細胞を死滅させても、次々に発生してしまい、焼け石に水な状態なのだ。
加えてフレッドの病状を見る限り、変異細胞の死滅速度よりも、増殖速度の方が早く、進行が進んでいるようだった。
あと一歩のところまで来ていると思う。
だがこれ以上どう対処していいのか暗中模索の状態な上、フレッドの病状を見るとあまり悠長なことも言っていられない。
視線を落とし、クロエは思わず目を固く瞑ってしまった。
そうしないと泣いてしまいそうだったからだ。
(このままじゃ、お兄様を助けられないかもしれない……)
そんな不安が頭の中を占めていく。
「クロエ……本を忘れたよ」
声を掛けられて顔を上げると、数歩先にフレッドが立っていた。
「お兄様……どうして」
「!」
病室にいるはずのフレッドが、どうしてこんなところにいるのか。
それを問おうとしたクロエを見たフレッドが、息を呑むのが分かった。
目を大きく開けて衝撃を受けている様子が伝わってきた。
「泣いていたのか……」
その言葉に慌てて顔を背け、涙を拭こうとしたのだが、フレッドの力強い手が引き留める。
この状況で泣いてないなどいう否定の言葉は無意味だ。
ただ、クロエは涙を見られまいとして顔を背けたまま俯いた。
「俺のせいだな」
フレッドの口から、ポツリとそんな言葉がこぼれ出た。
そんなことない、と言えば良かったのだ。
だが、クロエがその言葉を口にする前に、フレッドに引き寄せられ、気づいたら彼の胸に抱き込まれていた。
「……お兄様のせいじゃないわ」
「嘘だな。どれだけ一緒にいたと思ってるんだ。お前の強がりなどもう知っているさ」
そうだ。
フレッドとは幼い頃からずっと傍にいたのだ。
クロエの不安などとうに気づいているはずだ。
それがクレープス病の研究が上手くいっていないからだということも。
「クロエ、俺はお前が苦しんでいる時や悲しんでいる時、お前の支えになりたいんだ。それとも、俺には話せないほど頼りないか? その程度の存在なのか?」
「そんなことありません」
「じゃあ話してごらん。俺を助けるためにクロエが苦しんでいるのは見たくない。どんなことを聞いても大丈夫だから」
そう言ってフレッドがクロエをきつく抱きしめた。
本当は弱音なんて吐くべきではない。
そう思っているのに、布越しに伝わる体温が、不安で冷え固まったクロエの心を溶かすようで、思わず言葉が漏れてしまった。
「私は天才なんかじゃなかった。時戻りを繰り返して、今までの人生で蓄積した知識があったに過ぎないの」
だから、今までの成果はこれまでの時戻りの成果であって、現在の成果ではないのだ。
加えて以前の時戻りで得た知識以上のものを、今のクロエは持ち合わせていない。
だからクレープス病の新たな治療法という未知のものに対して、どうしたら正解にたどり着くのか、今のクロエには分からないのだ。
正解がなく、何をすればいいのか分からない。
迷路に迷い込んだような気持ちになる。
「研究を重ねて、努力をしても、結果が出ない現状で、これまでしてきたことが全て無駄なんじゃないかって思ってしまう……」
もしかして、フレッドを治すことができないかもしれない。
そんな不安が心の中で渦巻いて、絶望的な気持ちになる。
クロエは泣きながらそんな思いを吐露した。
こんなことを言ったらフレッドを不安にしてしまうだけだというのは頭では分かっている。
だけど、一度吐露してしまった思いは止まらず、同時に涙が堰を切ったように溢れてきた。
そんなクロエの背中をフレッドは優しく撫でながら、はっきりとした口調でクロエに言い聞かせるように言った。
「俺は研究の事は分からない。だけど、一つ言えるのは何事も成果を得るためには、一歩一歩順を追って進んでいくしかないんだ。俺も、ラルドビアとの国交については、早くまとめないとクロエが誰かと結婚してしまうのではないかと焦る思いがあった。
だけど人を動かす以上思うようにいかないこともたくさんあって、もう国交樹立なんて不可能だと思うこともあった。だけど、順を追って人を説得し、その信頼を積み重ねていくしか方法はなかったんだ」
形は違えどフレッドもクロエとの結婚について焦りを抱いていたのが分かる。
あの時のフレッドは疲労の色が顔に如実に表れていたし、関係各所に働きかけるのに奔走していたこともジェレミーから聞いている。
その結果、あれほど頑なに他国との交流を避けていたラルドビアが留学生を受け入れることに合意したのだ。
並大抵の努力では成し得なかったことだろう。
「クロエは今、自分の知識を整理して研究を積み重ねている。だから今の努力は決して無駄にはならない。道は間違ってないはずだよ。時戻りをしてここまでの結果を出してきたんだ。もっと自分を信じるといい」
「……もし答えが見つからなかったら?」
「クロエが時戻りを繰り返して救おうとした『誰か』は俺かもしれない。だけど、クロエの研究は俺以外の『誰か』を救うはずだ。それで俺は十分だよ」
慰めの言葉を言われても、クロエはそれに素直に納得することができない。
フレッドを救うために時戻りをしているのに、そのフレッドを救えないなら意味がないのだ。
『誰か』を救いたいのではなくて、フレッドを救いたいのだ。
その思いが伝わったのだろうか。
フレッドはクロエを抱いた手を離すと、今度はクロエの顔を覗き込んだ。
スカイブルーの瞳がクロエを捕らえる。
「それに、俺はクロエを信じている。だから俺が信じるクロエを信じてくれないか? それとも、俺の言うことは信じられない?」
クロエは首を振った。
自分の事は信じられないが、ずっと傍にいて見守ってくれているフレッドのことは信じられる。
(そう、今は泣き言を言って落ち込んでいる場合では無いわ。少しでも早く治療法を確立するのよ)
クロエはそう思い直すと、涙をぐいっと拭ってフレッドを見つめ返した。
「はい。フレッドお兄様を信じます。絶対に、お兄様を助けますね。どんなことがあっても」
クロエの力強い眼差しを見たフレッドは、また穏やかに笑った。
「それでこそ、俺が好きになったクロエだよ」
もう迷わない。
ひたすらに自分の進む道を信じて、突き進むだけだ。
クロエは今度は自分からフレッドに抱き着くと、その身体を力を込めて抱きしめた。
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