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第7章 河畔の宿
5 神主の死
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半月ぶりに五日市へ戻ってくると社務所の書庫の蔵書量は、かつての三分の一ほどになっていた。
開光院や勧能学校、土屋議員の自宅を巡回するかたちで集会の場にすることに決めたので、本は分類してそれぞれの場所に持ち込まれた。
政治関係の書は、中心部からかなり離れた所にある深沢さん宅に保管された。
完成に近づいていた憲法草案は、社務所裏手にある離れで、他の神社関係の書類に紛れ込ませる形で保管されていた。
私はガランとした書庫の中に立った。
深沢さんをはじめとした講談会の面々は、取り立てて何を言うわけではない。
菊池さんが寡黙であることも以前と変わりなかった。
だが暗黙の了解で、政治関係の議題は上がらなくなった。
帰ってきてしばらくの間、私は辰蔵と同郷であることで肩身が狭かった。
納得のいく草案を作った満足感はどこかへ吹き飛んでしまった。
警察が乗り込んできたらどうするか、そればかりが頭を巡った。
恐らく代表者が収監されるに違いない。
自分か、あるいは深沢さん……権八……菊池さん……想像するだけで胃が絞られる感がした。
辰蔵を恨んだ。
こんなに情けない思いをしているのに当人は柳家の修理をしていると思うと、余計はらわたが煮えくり返った。
数日が過ぎて、ようやく私は辰蔵の裏切りをさておき、事の理不尽さを考えられるようになった。
この国では今、無届けの政治集会を開いただけで罰金をとられ、収監される。
それを定めた法律は三権分立の制度の下で作られたわけではない。
それらの法律が、一日も早く専制政治の遺物だと思えるようにしたい。
そのために、今まで積み上げてきた。
恥じる必要はない。
身体はこの世から無くなっても、心意気を残す意義はある。
鍛冶橋監獄で同房だった成田や、沼間社長の顔が浮かんだ。
十日ほど経った明け方、私は菊池さんの叫び声で目を覚ました。
「おいっ! はよう逃げんかっ! 火事じゃ!」
飛び起きると菊池さんの姿は既になく、一階から階段伝いに煙が上がってきていた。
ころげるようにして下へ降りると、書庫奥の勝手口あたりから炎が吹き出し、書庫や集会室の壁や天井を嘗めはじめていた。
私は裸足のまま外へ飛び出した。辺りはもう焦げ臭いにおいで充満している。
「菊池さーん!」
叫んだが返事はなく、振り返ると社務所一階の窓すべてから黒い煙が出ており、橙色の火が中で揺れていた。
勢いを得た炎は、隣接する離れの建物をも焦がし始めた。
「滝さん!」
大声を張り上げながら裏手へ回ると、滝さんがいた。風呂の焚口横で顎をガクガクと振るわせたまましゃがみ込んでいる。
私は滝さんを背負うと、境内を走り抜けた。
鳥居を出て草地に滝さんを降ろした頃には半鐘が響き始め、近所の人が集まりだした。
走って戻ったが社務所は既に全体が火に包まれ、黒煙がもうもうと空へ上がっていた。
火の粉が巻き上がっては、左右に踊りながら降り注いでいる。
見ているだけで熱さで頬がつっぱっていく感じがした。
「拝殿に水かけるぞ!」
誰かの叫び声で、我に返った。
いつの間にか井戸と小川、二手から人の列ができて水入りの桶が手渡しされている。
私もすぐに走り寄って、しゃにむに井戸から水を汲み上げた。
しばらくすると「せーの!」という火消し人達の声が聞こえて来た。
離れのほうを引き倒すらしい。
私はハッとして号令をかけている火消しの元へ駆け寄った。
「待ってください。菊池さんが、神主さんの姿が見えないんです!」
「大丈夫だ! 誰もいない。確認してある!」
何度か掛け声がした後で黒焦げの柱が、めりめりと大音響をたてながら崩れていった。
炭化した木端が、火の粉と共に舞い上がった。
火は、拝殿の一部を焦がしたところで勢いが衰えた。
鎮火の兆しが見えた頃、私は菊池さんを捜すため水汲みの列を離れて境内を回ったが、姿がない。
延焼を避けるため持ち出された神物や神輿が置かれた空き地にも、やはりいなかった。
境内に戻ってきた時、私は異様な声を聞いた。
「菊池さん! 菊池さんっ!」
土屋議員だった。
声は本殿の裏あたりからで人混みを分けて駆け寄ると、菊池さんが仰向けに倒れていた。
私は呆然と立ち尽くした。
菊池さんの神主装束は前側が酷く汚れ、下から大量の血が滲んでいた。
背中を鋭利な刃物で一突きされ、うつ伏せに倒れたところを引きずられたようだった。
体の上に草や枝が敷かれていたので気づきにくかったという。
「こりゃいったい、どうしたことでぃ! 誰がやった! 誰がやったんだよお!」
私のすぐ後で駆けつけてきた深沢さんが、菊池さんに覆い被さるようにして泣き崩れた。
権八も顔面蒼白で立ち尽くしている。
菊池さんは指から爪にかけても出血しており、倒れたあとも手の力だけで前へ進もうとしたようだった。
胸元から血の滲んだ書類が覗いている。
それは権八がつけていた講談会記録だった。
そして、その下に私が綴っていた憲法草案の下書きもあった。
蹄の音がして見上げると、馬から降りてきたのはなんと辰蔵だった。馬は朧月である。
髪と髭はさらに伸びマタギのような恰好で現れた辰蔵は、菊池さんを取り囲む輪に入ってきて遺体の前で佇んだ。
そして、がっくりと膝を落とすと菊池さんの手をとった。
指は曲がったままで、石のようなものを掴んでいた。
腹の上で合掌の形に組ませようと、指を開かせた辰蔵の目の色が突然変わった。
私は呆気にとられて何も言葉が出ずにいたが、深沢さんがむっくりと立ち上がって辰蔵を突き飛ばしてきた。
「おうおうおうおう、速水さんよお! あんた、知ってんじゃないのかい? 菊池さんをこんなにしちまった奴をさあ!」
「お父さん! やめて下さいよ! 今はそんな事を言ってる時じゃ……」
権八が後ろから深沢さんの両腕を掴んだ。
詰め寄られた辰蔵は俯き加減のままだったが、思い切ったように顔を上げると再び深々と頭を下げた。
そして取り巻きをかき分け、外に向かって走り出した。
私は必死で後を追った。
「辰蔵! 待てっ、何考えてんだ?」
辰蔵は小和田橋近くまで走り続けると、一旦止まって自分の手元を見た。
「どうするつもりだ?」
追いついて息を沈めていると、辰蔵は手を突き出して菊池さんが掴んでいた石を見せてきた。
「これが……これが何を意味するかわかるか!」
模様が彫り込まれ、紐が付いている。
石の正体は根付だった。
煙草入れ等に付けられる装飾品である。
菊池さん自身の物でないことはわかった。
私が茫然と立ち尽くしていると、辰蔵は「くそーっ!」という怒号とともに、川べりの石に力の限り根付を打ち付けた。
複数の破片となった根付の一部は、水の中へと沈んでいった。
振り返った辰蔵の赤い目の縁が際立って見えた。
「迷惑かけて……すまんな。全部俺のせいだ。俺が決着をつける」
辰蔵はそう言うと、歩き始めた。
「おい! どこ行く気だ? 理久さんは?」
「柳家の修繕はだいぶ進んだ。秋には客もとれるだろう。あとは頼む」
「何言ってんだ? 辰蔵! おい、辰蔵!」
何度叫んでも辰蔵は振り返らなかった。
川べりに下りて根付が割れたところを捜し、ほどなく破片を見つけた。
菱形の一部のようで、中に手斧を模したような柄が彫ってある。
辰蔵はこの根付から、何かを確信したに違いなかった。
小和田橋に上がって辺りを見回したが、もうどこにも辰蔵の姿は見えなかった。
菊池さんの葬儀にやってきた理久から、火事当日の辰蔵の動きを聞いた。
辰蔵は前日の朝、かつて同僚であった警官が遠くからいろは堂を窺っているのを見かけた。
すぐ平左衛門に事を伝え警戒していたが、深夜に店の一部を焼くボヤ騒ぎがあった。
胸騒ぎがした辰蔵は五日市に向かうと言って、すぐ朧月に乗ったらしい。
理久は大叔父の死に衝撃を受けたようだったが、一層弱々しくなった滝さんを見て武原村へ連れていくと言い出した。
後片付けをし、社務所と拝殿の再建は地元有力者の合議に委ねた。
そして一週間後には恐がる滝さんを朧月に乗せ、武原村へと帰って行った。
私は檜原街道沿いの鎌田屋という宿に移ることになった。
焼失したといっても私物はわずかな衣類のみだったが、各方面からの見舞いを受けた結果、以前よりもかえって衣装持ちになった。
私は新しい下宿に他の講談会員がつけていた備忘録や専門書を持ち込み、憲法草案の書き直しにとりかかった。
辰蔵は火事以来、姿を現さなかった。
開光院や勧能学校、土屋議員の自宅を巡回するかたちで集会の場にすることに決めたので、本は分類してそれぞれの場所に持ち込まれた。
政治関係の書は、中心部からかなり離れた所にある深沢さん宅に保管された。
完成に近づいていた憲法草案は、社務所裏手にある離れで、他の神社関係の書類に紛れ込ませる形で保管されていた。
私はガランとした書庫の中に立った。
深沢さんをはじめとした講談会の面々は、取り立てて何を言うわけではない。
菊池さんが寡黙であることも以前と変わりなかった。
だが暗黙の了解で、政治関係の議題は上がらなくなった。
帰ってきてしばらくの間、私は辰蔵と同郷であることで肩身が狭かった。
納得のいく草案を作った満足感はどこかへ吹き飛んでしまった。
警察が乗り込んできたらどうするか、そればかりが頭を巡った。
恐らく代表者が収監されるに違いない。
自分か、あるいは深沢さん……権八……菊池さん……想像するだけで胃が絞られる感がした。
辰蔵を恨んだ。
こんなに情けない思いをしているのに当人は柳家の修理をしていると思うと、余計はらわたが煮えくり返った。
数日が過ぎて、ようやく私は辰蔵の裏切りをさておき、事の理不尽さを考えられるようになった。
この国では今、無届けの政治集会を開いただけで罰金をとられ、収監される。
それを定めた法律は三権分立の制度の下で作られたわけではない。
それらの法律が、一日も早く専制政治の遺物だと思えるようにしたい。
そのために、今まで積み上げてきた。
恥じる必要はない。
身体はこの世から無くなっても、心意気を残す意義はある。
鍛冶橋監獄で同房だった成田や、沼間社長の顔が浮かんだ。
十日ほど経った明け方、私は菊池さんの叫び声で目を覚ました。
「おいっ! はよう逃げんかっ! 火事じゃ!」
飛び起きると菊池さんの姿は既になく、一階から階段伝いに煙が上がってきていた。
ころげるようにして下へ降りると、書庫奥の勝手口あたりから炎が吹き出し、書庫や集会室の壁や天井を嘗めはじめていた。
私は裸足のまま外へ飛び出した。辺りはもう焦げ臭いにおいで充満している。
「菊池さーん!」
叫んだが返事はなく、振り返ると社務所一階の窓すべてから黒い煙が出ており、橙色の火が中で揺れていた。
勢いを得た炎は、隣接する離れの建物をも焦がし始めた。
「滝さん!」
大声を張り上げながら裏手へ回ると、滝さんがいた。風呂の焚口横で顎をガクガクと振るわせたまましゃがみ込んでいる。
私は滝さんを背負うと、境内を走り抜けた。
鳥居を出て草地に滝さんを降ろした頃には半鐘が響き始め、近所の人が集まりだした。
走って戻ったが社務所は既に全体が火に包まれ、黒煙がもうもうと空へ上がっていた。
火の粉が巻き上がっては、左右に踊りながら降り注いでいる。
見ているだけで熱さで頬がつっぱっていく感じがした。
「拝殿に水かけるぞ!」
誰かの叫び声で、我に返った。
いつの間にか井戸と小川、二手から人の列ができて水入りの桶が手渡しされている。
私もすぐに走り寄って、しゃにむに井戸から水を汲み上げた。
しばらくすると「せーの!」という火消し人達の声が聞こえて来た。
離れのほうを引き倒すらしい。
私はハッとして号令をかけている火消しの元へ駆け寄った。
「待ってください。菊池さんが、神主さんの姿が見えないんです!」
「大丈夫だ! 誰もいない。確認してある!」
何度か掛け声がした後で黒焦げの柱が、めりめりと大音響をたてながら崩れていった。
炭化した木端が、火の粉と共に舞い上がった。
火は、拝殿の一部を焦がしたところで勢いが衰えた。
鎮火の兆しが見えた頃、私は菊池さんを捜すため水汲みの列を離れて境内を回ったが、姿がない。
延焼を避けるため持ち出された神物や神輿が置かれた空き地にも、やはりいなかった。
境内に戻ってきた時、私は異様な声を聞いた。
「菊池さん! 菊池さんっ!」
土屋議員だった。
声は本殿の裏あたりからで人混みを分けて駆け寄ると、菊池さんが仰向けに倒れていた。
私は呆然と立ち尽くした。
菊池さんの神主装束は前側が酷く汚れ、下から大量の血が滲んでいた。
背中を鋭利な刃物で一突きされ、うつ伏せに倒れたところを引きずられたようだった。
体の上に草や枝が敷かれていたので気づきにくかったという。
「こりゃいったい、どうしたことでぃ! 誰がやった! 誰がやったんだよお!」
私のすぐ後で駆けつけてきた深沢さんが、菊池さんに覆い被さるようにして泣き崩れた。
権八も顔面蒼白で立ち尽くしている。
菊池さんは指から爪にかけても出血しており、倒れたあとも手の力だけで前へ進もうとしたようだった。
胸元から血の滲んだ書類が覗いている。
それは権八がつけていた講談会記録だった。
そして、その下に私が綴っていた憲法草案の下書きもあった。
蹄の音がして見上げると、馬から降りてきたのはなんと辰蔵だった。馬は朧月である。
髪と髭はさらに伸びマタギのような恰好で現れた辰蔵は、菊池さんを取り囲む輪に入ってきて遺体の前で佇んだ。
そして、がっくりと膝を落とすと菊池さんの手をとった。
指は曲がったままで、石のようなものを掴んでいた。
腹の上で合掌の形に組ませようと、指を開かせた辰蔵の目の色が突然変わった。
私は呆気にとられて何も言葉が出ずにいたが、深沢さんがむっくりと立ち上がって辰蔵を突き飛ばしてきた。
「おうおうおうおう、速水さんよお! あんた、知ってんじゃないのかい? 菊池さんをこんなにしちまった奴をさあ!」
「お父さん! やめて下さいよ! 今はそんな事を言ってる時じゃ……」
権八が後ろから深沢さんの両腕を掴んだ。
詰め寄られた辰蔵は俯き加減のままだったが、思い切ったように顔を上げると再び深々と頭を下げた。
そして取り巻きをかき分け、外に向かって走り出した。
私は必死で後を追った。
「辰蔵! 待てっ、何考えてんだ?」
辰蔵は小和田橋近くまで走り続けると、一旦止まって自分の手元を見た。
「どうするつもりだ?」
追いついて息を沈めていると、辰蔵は手を突き出して菊池さんが掴んでいた石を見せてきた。
「これが……これが何を意味するかわかるか!」
模様が彫り込まれ、紐が付いている。
石の正体は根付だった。
煙草入れ等に付けられる装飾品である。
菊池さん自身の物でないことはわかった。
私が茫然と立ち尽くしていると、辰蔵は「くそーっ!」という怒号とともに、川べりの石に力の限り根付を打ち付けた。
複数の破片となった根付の一部は、水の中へと沈んでいった。
振り返った辰蔵の赤い目の縁が際立って見えた。
「迷惑かけて……すまんな。全部俺のせいだ。俺が決着をつける」
辰蔵はそう言うと、歩き始めた。
「おい! どこ行く気だ? 理久さんは?」
「柳家の修繕はだいぶ進んだ。秋には客もとれるだろう。あとは頼む」
「何言ってんだ? 辰蔵! おい、辰蔵!」
何度叫んでも辰蔵は振り返らなかった。
川べりに下りて根付が割れたところを捜し、ほどなく破片を見つけた。
菱形の一部のようで、中に手斧を模したような柄が彫ってある。
辰蔵はこの根付から、何かを確信したに違いなかった。
小和田橋に上がって辺りを見回したが、もうどこにも辰蔵の姿は見えなかった。
菊池さんの葬儀にやってきた理久から、火事当日の辰蔵の動きを聞いた。
辰蔵は前日の朝、かつて同僚であった警官が遠くからいろは堂を窺っているのを見かけた。
すぐ平左衛門に事を伝え警戒していたが、深夜に店の一部を焼くボヤ騒ぎがあった。
胸騒ぎがした辰蔵は五日市に向かうと言って、すぐ朧月に乗ったらしい。
理久は大叔父の死に衝撃を受けたようだったが、一層弱々しくなった滝さんを見て武原村へ連れていくと言い出した。
後片付けをし、社務所と拝殿の再建は地元有力者の合議に委ねた。
そして一週間後には恐がる滝さんを朧月に乗せ、武原村へと帰って行った。
私は檜原街道沿いの鎌田屋という宿に移ることになった。
焼失したといっても私物はわずかな衣類のみだったが、各方面からの見舞いを受けた結果、以前よりもかえって衣装持ちになった。
私は新しい下宿に他の講談会員がつけていた備忘録や専門書を持ち込み、憲法草案の書き直しにとりかかった。
辰蔵は火事以来、姿を現さなかった。
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