blood†cross

ルアマリー・ローズウェル

文字の大きさ
12 / 13
9話目

久しぶり

しおりを挟む
ーーカランコロンーー

?「いらっしゃいませ~」

冬「こ、こんにちは…」
(うぅ~やっぱりここは恥ずかしい)

メ1「あら、冬弥くんじゃない!雅魅?ちょっとまっててね~」

冬「あっ、えっと、はい。」

メ1「雅魅~!可愛いお客様よ!」

雅「ん?だ~れ?」

冬「お、お久しぶりです。雅魅さん。」

雅「冬弥~!!あんた最近全然店に顔出さないから心配したでしょ!?もう!何も無かった?」

冬「はい、だ、大丈夫です!心配かけてすいません。あっ!これお土産の紅茶です。雅魅さん好きだって言ってたので」

雅「えぇ~!全然いいのに!でも、ありがとう。有難く頂くわ。」

冬「はい!」

雅「今日はすぐ帰るの?」

冬「いえ、ご飯食べて適当にフラフラしようかと」

雅「なら、せっかくだし少しお話しましょ!」

冬「はい!」

雅「ならまず、ご飯ね!何頼む?萌え萌えオムライス?萌え萌えハヤシ?萌え萌え…………」

冬「も、も、萌え萌えオムライスで!」
(この名前恥ずかしいんだよな……)

雅「ふふ、萌え萌えオムライスね!少し待っててね~」

冬「はい……」


ーー15分後ーー

雅「はい!お待たせしました。めしあがれ♡」

冬「ありがとうございます、いただきます!」

雅「私が作ったんだけど味は大丈夫?」

冬「はい!美味しいです!」
(朔さんにも食べさせたいなぁ……)

雅「どうしたの?」

冬「あっ、今一緒に暮らしてる人が居るんですけどその人にも食べさせてあげたいなって。」

雅「同居人?どんな人なの?」

冬「えーっと、優しくて、料理が上手で、かっこよくて、頼りになって、たまに怖いです。」

雅「何か面白そうね!今度連れてきなさいな」

冬「はい!!」

雅「そろそろ暗くなってきたわね、1人で帰れる?」

冬「雅魅さん、僕もう子供じゃないですよ?大丈夫です!」

雅「あら、そう?気をつけて帰ってね」

冬「はい!」

雅「今日は来てくれてありがとう、またいつでも来てね」

冬「ありがとうございました!」

?「すいません、」

雅「はぁーい、どなた?」

朔「冬弥を迎えに来ました。」

雅「えーっと?あなたは?」

冬「えっ!朔さん?どうしてここに?」

朔「冬弥、用事が早く終わったから迎えに来たんだ。」

冬「そうだったんですね!あっ、雅魅さん、この人が一緒に暮らしてる朔さんです」

雅「あぁ、貴方がね。はじめまして武尊と冬弥から聞いてるわ、碧雅魅よ。よろしくね」

朔「こちらこそ、赤城朔です。よろしくお願いします」

雅「さて、暗くなったし気をつけて帰るのよ?朔さん、冬弥をお願いね?」

朔「はい。じゃぁ、帰ろっか冬弥。」

冬「はい!それじゃ雅魅さんまた!」

雅「えぇ、またね冬弥。」


ーー帰宅路ーー


朔「冬弥、何の話をしてたのかな?」

冬「雅魅さんとですか?」

朔「そう」

冬「そうですね……学校の事とか生活の事、後は朔さんの話もしました!」

朔「俺の話?」

冬「はい!優しくて頼りになってお料理が美味しい事とか!」

朔「…………!」
(全く冬弥はいつも驚くことを言う)

冬「朔さん?顔赤いですよ?体調悪いですか?」

朔「いいや、大丈夫だよ冬弥。ありがとう。」

冬(朔さん本当に大丈夫かな?心配だ……)


ーー帰宅ーー


冬「ただいま~」

朔「おかえり」

冬「朔さんもおかえりなさい!」

朔「ただいま冬弥。」

冬「お風呂どうしますか?」

朔「そうだね、冬弥先に入ってきな。俺は少しやる事があるから。」

冬「分かりました!それではお先に入らせてもらいます。」

朔「うん、どーぞ。」


ーー朔寝室ーー


朔「さてと、やるか……」

ーカタカタカタ、カチャン、カタカタ、タンッーー

朔「うん、こんなもんかな。」

冬「朔さーーん?お風呂上がりましたーー」

朔「おっ、冬弥が呼んでるな。」
    「今行くよ~」


ーーお風呂場ーー


朔「ふぅ、後はあいつがちゃんと仕事をしてくれればカタがつく。何とかして早く終わらせないと………」


ーーリビングーー


冬「さっぱりした~」
    (なんか今日はいっぱい話したな、少し疲れた……)

朔「ん?冬弥ー?」

冬「…………」

朔「あれ?寝てる、おーい。冬弥ー?」

冬「……さ……ん……」

朔「起きないな……夢でも見てるのかな?」
   (とりあえずベットに運ぼう)

朔「よいしょっと、ふぅ。」
    (よっぽど疲れてたんだな……)

朔「おやすみ冬弥……」(チュッ)

朔「さてと、俺も寝よう。」





しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 全8話 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

執着

紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

君に望むは僕の弔辞

爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。 全9話 匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意 表紙はあいえだ様!! 小説家になろうにも投稿

サラリーマン二人、酔いどれ同伴

BL
久しぶりの飲み会! 楽しむ佐万里(さまり)は後輩の迅蛇(じんだ)と翌朝ベッドの上で出会う。 「……え、やった?」 「やりましたね」 「あれ、俺は受け?攻め?」 「受けでしたね」 絶望する佐万里! しかし今週末も仕事終わりには飲み会だ! こうして佐万里は同じ過ちを繰り返すのだった……。

処理中です...