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18 フレデリク、自分を責める
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話が一段落した所で、レティシアには退出してもらい、空き教室にはフレデリクとローサだけが残った。
「フレデリク殿下は今でもローサフェミリア公爵令嬢が好きですか?」
「……ん? ああ、今でも私にはローサだけだ」
ローサの質問に違和感を感じたのか、フレデリクは一瞬止まった後に返事をした。
「では、フレデリク殿下を信じて本当の事をお話ししますね」
「本当の事?」
「ローサフェミリア・オブライト公爵令嬢は亡くなりました」
「何を馬鹿な事を言っているのだ! 冗談でもそのような事を言うなと言ったはずだが」
フレデリクはローサを鋭い目付きで見た。
「いいえ。冗談ではございません。ローサちゃんは、フレデリク殿下に婚約破棄をされた数時間後にこの世を去っています。私は別の世界で死に、黄泉で悪魔に出会いました。悪魔と契約をして、亡くなったばかりのローサちゃんの中に私の意識……と言うか中身を入れて貰いました」
「……その話を信じろと?」
「ええ。どう言ったら信じてもらえるのでしょうかね。えー、最近の私は性格が変わったと思いませんか?」
「まあ、昔よりも活発になったとは思うが」
「それは別の人間だからです」
ローサはにっこりと笑った。
「だか、私はローサが亡くなったとは信じたくない」
「ローサちゃんは、婚約破棄をされた後に、左頬に傷がある男の子に、婚約破棄をされるなんて死んだ方がましだ。と、言われて……その人が言った通りに亡くなっています。町で薬を買っていっきに飲み、その日は公爵家の屋敷に戻り、自分の部屋で亡くなりました」
「本当に……今の話は本当の事か?」
「ええ。全て事実です」
「そんな、私のせいで彼女が……ローサが亡くなったなんて……」
フレデリクは両手で顔を覆った。
「私にはローサちゃんの記憶を見る事が出来ます。ローサちゃんは、殿下と過ごされた時間がとても幸せそうでした」
「……そうか。すまないローサ。私が君を……君を殺してしまったんだ。婚約破棄さえしなければ、くそッッ!」
フレデリクは両手を握りしめて俯いた。
「えっと……フレデリク殿下。たぶんローサちゃんが自殺をした原因は、左頬に傷がある男のせいだと思います」
「いや、私のせいだ。私がローサを傷つけた。だから、自殺をしたんだ」
フレデリクは両手で顔を覆い。私が殺した。ローサを。すまない。ローサ。ローサ。と、ぶつぶつ言っている。
「しっかりなさい!」
急に大きな声を出したローサに驚き、フレデリクは顔を上げた。
「ローサちゃんは自殺をしました。ですが、不可解な部分があります。それは、殿下もレティシアの証言もそうです。私はローサちゃんが殺されたのではないかと考えています。ローサちゃんが亡くなったきっかけは殿下ですが、自殺をするように促したのは、左頬に傷がある男の子です。私は彼が何かを知っているのではないかと考えています」
「……どう言う事だ?」
ローサは自分の推測をフレデリクに話していった。
「フレデリク殿下は今でもローサフェミリア公爵令嬢が好きですか?」
「……ん? ああ、今でも私にはローサだけだ」
ローサの質問に違和感を感じたのか、フレデリクは一瞬止まった後に返事をした。
「では、フレデリク殿下を信じて本当の事をお話ししますね」
「本当の事?」
「ローサフェミリア・オブライト公爵令嬢は亡くなりました」
「何を馬鹿な事を言っているのだ! 冗談でもそのような事を言うなと言ったはずだが」
フレデリクはローサを鋭い目付きで見た。
「いいえ。冗談ではございません。ローサちゃんは、フレデリク殿下に婚約破棄をされた数時間後にこの世を去っています。私は別の世界で死に、黄泉で悪魔に出会いました。悪魔と契約をして、亡くなったばかりのローサちゃんの中に私の意識……と言うか中身を入れて貰いました」
「……その話を信じろと?」
「ええ。どう言ったら信じてもらえるのでしょうかね。えー、最近の私は性格が変わったと思いませんか?」
「まあ、昔よりも活発になったとは思うが」
「それは別の人間だからです」
ローサはにっこりと笑った。
「だか、私はローサが亡くなったとは信じたくない」
「ローサちゃんは、婚約破棄をされた後に、左頬に傷がある男の子に、婚約破棄をされるなんて死んだ方がましだ。と、言われて……その人が言った通りに亡くなっています。町で薬を買っていっきに飲み、その日は公爵家の屋敷に戻り、自分の部屋で亡くなりました」
「本当に……今の話は本当の事か?」
「ええ。全て事実です」
「そんな、私のせいで彼女が……ローサが亡くなったなんて……」
フレデリクは両手で顔を覆った。
「私にはローサちゃんの記憶を見る事が出来ます。ローサちゃんは、殿下と過ごされた時間がとても幸せそうでした」
「……そうか。すまないローサ。私が君を……君を殺してしまったんだ。婚約破棄さえしなければ、くそッッ!」
フレデリクは両手を握りしめて俯いた。
「えっと……フレデリク殿下。たぶんローサちゃんが自殺をした原因は、左頬に傷がある男のせいだと思います」
「いや、私のせいだ。私がローサを傷つけた。だから、自殺をしたんだ」
フレデリクは両手で顔を覆い。私が殺した。ローサを。すまない。ローサ。ローサ。と、ぶつぶつ言っている。
「しっかりなさい!」
急に大きな声を出したローサに驚き、フレデリクは顔を上げた。
「ローサちゃんは自殺をしました。ですが、不可解な部分があります。それは、殿下もレティシアの証言もそうです。私はローサちゃんが殺されたのではないかと考えています。ローサちゃんが亡くなったきっかけは殿下ですが、自殺をするように促したのは、左頬に傷がある男の子です。私は彼が何かを知っているのではないかと考えています」
「……どう言う事だ?」
ローサは自分の推測をフレデリクに話していった。
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