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37 ローサ、墓穴を掘る
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ローサ達は食堂で昼食を食べていた。
「もうすぐ剣の大会だから絶対に来てくれよな!」
そう言ったのは、ルーカスだった。
「まあ、そうなの。絶対に行くわ!」
嬉しそうに答えたのはレティシアだ。
レティシアは、ローサとエミールと一緒にいる事が増えたので、一緒に昼食を食べる事もあり、ケネスやルーカスとも仲良くなった。
「……お、おう」
ルーカスはレティシアの勢いにのまれていた。
レティシアはルーカスに対して、少し積極的だ。
ルーカスは一応、侯爵家の嫡男だ。
ローサは、レティシアなら子爵家の次男のケネスより、侯爵家の嫡男のルーカスに対して積極的に行く所がさすがだな。と見ていた。
ローサは、恋愛ごっこや婚活の勉強もかねて、レティシアを観察していた。
残念な事にローサは、恋は分からないが男に貢がせる方法だけは知っていた。
「その日はみんなで応援に行くわね。レティシアは行くとして、ローサとケネスも一緒に行くでしょ?」
「ええ、行くわ」
「うん」
「みんな来てくれるのか。良かった」
嬉しそうな顔をするルーカス。
「そう言えば学院にある競技場では小さいから、王宮近くにある大競技場でやるのだったわよね?」
「そうだよ」
「では、みんなで行きましょう」
「ごめん、俺は先に行かないと」
「そうよね。ルーカスは先に行って大丈夫よ」
どんどん話を進めるエミール。
「他のみんなは大丈夫?」
「ええ」
「うん」
「大丈夫よ。その頃には寮に住んでいるの。待ち合わせも楽になるわ」
「まあ! やったわね。レイノス様にも会いやすくなるわね」
「そうなの。そうなの」
ローサは思った。また、キャッキャウフフが始まったと。
「レイノス様?」
ケネスが尋ねてきたので、エミールがレイノス様への愛をあつく語った。
「ふーん。そんなにかっこいいのか」
「ええ。そうなの。レイノス様が通った所は、百合の花が咲くのよ」
咲く訳がない。全くのうそである。
「へぇー。そうなの。それは見てみたいな」
ケネスは百合の花が咲くのを信じたのか、嘘だと確かめる為に見たいのか、それとも、かっこいいと女子にキャーキャー言われるレイノス様に興味を持ったのか知らないが、会いに行きたいらしい。
「まあ、では一緒に行きましょう!」
にこにこして答えたのはエミールだ。
「うん。連れて行ってくれるの? 嬉しいな」
ローサには、ケネスは嬉しいと言っているが、嬉しいようには見えなかった。
「では、明日の休みに行きましょう!」
「うん。いいよ」
「ローサとレティシアとルーカスも一緒に行きましょう」
「ごめんなさい。明日は引っ越し準備で。持って行く物を決めていかないといけないの」
「俺は剣の大会に向けて最後の仕上げが」
ローサは頭を回転させて断る理由を探したが、見つからなかった。
「ええ、ぜひ」
ローサはにっこりと笑って答えたが、心の中ではちょっと面倒くさいなー、っと思っていた。
学院からの帰り道、ローサはフレデリクに今日の話をしていた。
「はぁ……」
「どうかしたの?」
「また、レイノス様に会いに行く事になったんです。今やっている演目はこの間見たのに」
「レイノス様って、今女性に人気の俳優さん?」
「そうです。話の流れで、エミールとケネスと明日見に行く事になったんです」
「この間っていつ行ったの?」
ローサはフレデリクがなんでそんな事を聞くのだろう? と思ったが素直に答えた。
「ほら、大きな虹が出た日のお休みです」
「……へぇー。私は、寮の部屋でゆっくりするから、護衛はいらないと聞いていたが」
「あっ」
ローサは、しまった! と思ったが手遅れだった。
「ローサさん。本当に分かっているの? 殺されるかもしれないないんだよ」
「ええっと、はい」
「分かっているなら、嘘をついて町に行かない事。私が忙しい時は、別の者を行かせるから。本当は授業中も寮にいる時だって、護衛をしたいくらいなんだよ」
「ええっと、はい」
「とにかく、明日は私も行くから。ルルドール伯爵令嬢とハイデランド子爵令息にも伝えておいて」
「はい。エミールとケネスに伝えますね」
ローサがそう言うと、フレデリクは安心したように頷いた。
ローサは、次はうっかり言わないように気をつけようと、思ったのだった。
「もうすぐ剣の大会だから絶対に来てくれよな!」
そう言ったのは、ルーカスだった。
「まあ、そうなの。絶対に行くわ!」
嬉しそうに答えたのはレティシアだ。
レティシアは、ローサとエミールと一緒にいる事が増えたので、一緒に昼食を食べる事もあり、ケネスやルーカスとも仲良くなった。
「……お、おう」
ルーカスはレティシアの勢いにのまれていた。
レティシアはルーカスに対して、少し積極的だ。
ルーカスは一応、侯爵家の嫡男だ。
ローサは、レティシアなら子爵家の次男のケネスより、侯爵家の嫡男のルーカスに対して積極的に行く所がさすがだな。と見ていた。
ローサは、恋愛ごっこや婚活の勉強もかねて、レティシアを観察していた。
残念な事にローサは、恋は分からないが男に貢がせる方法だけは知っていた。
「その日はみんなで応援に行くわね。レティシアは行くとして、ローサとケネスも一緒に行くでしょ?」
「ええ、行くわ」
「うん」
「みんな来てくれるのか。良かった」
嬉しそうな顔をするルーカス。
「そう言えば学院にある競技場では小さいから、王宮近くにある大競技場でやるのだったわよね?」
「そうだよ」
「では、みんなで行きましょう」
「ごめん、俺は先に行かないと」
「そうよね。ルーカスは先に行って大丈夫よ」
どんどん話を進めるエミール。
「他のみんなは大丈夫?」
「ええ」
「うん」
「大丈夫よ。その頃には寮に住んでいるの。待ち合わせも楽になるわ」
「まあ! やったわね。レイノス様にも会いやすくなるわね」
「そうなの。そうなの」
ローサは思った。また、キャッキャウフフが始まったと。
「レイノス様?」
ケネスが尋ねてきたので、エミールがレイノス様への愛をあつく語った。
「ふーん。そんなにかっこいいのか」
「ええ。そうなの。レイノス様が通った所は、百合の花が咲くのよ」
咲く訳がない。全くのうそである。
「へぇー。そうなの。それは見てみたいな」
ケネスは百合の花が咲くのを信じたのか、嘘だと確かめる為に見たいのか、それとも、かっこいいと女子にキャーキャー言われるレイノス様に興味を持ったのか知らないが、会いに行きたいらしい。
「まあ、では一緒に行きましょう!」
にこにこして答えたのはエミールだ。
「うん。連れて行ってくれるの? 嬉しいな」
ローサには、ケネスは嬉しいと言っているが、嬉しいようには見えなかった。
「では、明日の休みに行きましょう!」
「うん。いいよ」
「ローサとレティシアとルーカスも一緒に行きましょう」
「ごめんなさい。明日は引っ越し準備で。持って行く物を決めていかないといけないの」
「俺は剣の大会に向けて最後の仕上げが」
ローサは頭を回転させて断る理由を探したが、見つからなかった。
「ええ、ぜひ」
ローサはにっこりと笑って答えたが、心の中ではちょっと面倒くさいなー、っと思っていた。
学院からの帰り道、ローサはフレデリクに今日の話をしていた。
「はぁ……」
「どうかしたの?」
「また、レイノス様に会いに行く事になったんです。今やっている演目はこの間見たのに」
「レイノス様って、今女性に人気の俳優さん?」
「そうです。話の流れで、エミールとケネスと明日見に行く事になったんです」
「この間っていつ行ったの?」
ローサはフレデリクがなんでそんな事を聞くのだろう? と思ったが素直に答えた。
「ほら、大きな虹が出た日のお休みです」
「……へぇー。私は、寮の部屋でゆっくりするから、護衛はいらないと聞いていたが」
「あっ」
ローサは、しまった! と思ったが手遅れだった。
「ローサさん。本当に分かっているの? 殺されるかもしれないないんだよ」
「ええっと、はい」
「分かっているなら、嘘をついて町に行かない事。私が忙しい時は、別の者を行かせるから。本当は授業中も寮にいる時だって、護衛をしたいくらいなんだよ」
「ええっと、はい」
「とにかく、明日は私も行くから。ルルドール伯爵令嬢とハイデランド子爵令息にも伝えておいて」
「はい。エミールとケネスに伝えますね」
ローサがそう言うと、フレデリクは安心したように頷いた。
ローサは、次はうっかり言わないように気をつけようと、思ったのだった。
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