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45 プリンセスの安請け合い
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ある日の放課後の事。ローサはフレデリクを教室で待っていた。
「あのさ、ローサ」
ローサが振り向くとルーカスがいた。
「何?」
「今週末の大会の事なんだけど……」
「うん」
「もし俺が優勝をしたら、本当にプリンセスをしてくれるのか?」
「ええいいけど、エミールとどちらかって……あっ、そうか」
エミールとケネスは、仲良く二人で帰って行った。
「エミールには、お願い出来ないよ」
「そうよね。うん、いいわよ。あっ、レティシアもいるじゃない」
ローサはレティシアの為、ルーカスにすすめてみた。
「俺はローサが……ローサが前に引き受けてくれたんだろう。ローサでいいよ!」
ローサがいいと素直に言えないルーカス。
「うん? うん、分かったわ。では、優勝をしたらね」
「お、おう。あっ……殿下には、引き受けていいのか聞いたか?」
「殿下? フレデリク殿下になんで聞くの?」
「あ、いや。毎日一緒に帰ったりしている……から?」
ルーカスは少し困った顔をした。
「うーん? 良く分からないけど、聞かないわよ。もう、婚約者でもなんでもないんだし」
「そ、そうか! ならいいんだ」
ルーカスは、ほっとした顔をした。
「ルーカス頑張ってね」
「それって、俺に優勝をして欲しいって事か……」
ルーカスは呟いた。
「えっ、何か言った?」
「あっ、いや。なんでも」
まさか、ローサは俺にキスをしたいのだろうか? それって……
ここにもう一人残念な男がいた。
ルーカスが勘違いをした直後に、フレデリクは、ローサ達がいる教室にたどり着いた。
「ローサさん待たせた」
「いえ、そんなに待っていませんよ」
ローサは、一度フレデリクに向けた視線をルーカスに戻した。
「じゃあ、また明日ね」
「おう」
ローサはフレデリクと教室をあとにした。
「今日はルルドール伯爵令嬢とは、一緒じゃないんだね」
「ええ。今日はケネスと先に帰りました」
「そうか、だからカルヴァート侯爵令息と二人だったのか」
「そうなんです。レティシアは違うクラスですし、ケネスとエミールが二人で行ってしまうと、自然と二人になってしまうんですよね」
「自然と二人……なんて羨ましいんだ」
フレデリクは呟いた。
「えっ? 何か言いましたか?」
「いや、なんでも」
フレデリクは慌てて首を振る。
「そうですか。それで、ずっと前に約束をしたんですけど……剣の大会で、もしルーカスが優勝をしたら、プリンセスをする事になってしまって……。本当はエミールとどっちかって言っていたのに、エミールはケネスと付き合っているから。まっ、仕方がないですね」
「えっ?」
「あれ? 聞こえませんでしたか?」
「いや、聞こえていた。プリンセスを引き受けたの?」
「はい。そうですよ」
「その……ローサさんはカルヴァート侯爵令息の事が、その……」
フレデリクは言葉を濁した。
「ルーカスの事……?」
「カルヴァート侯爵令息の事をどう思っているのかなって思って。プリンセスを引き受けるくらいだから、やっぱり、その、だから……」
「ルーカスはお友達ですが」
「もしかして、友達以上恋人未満っていうあれ?」
「いえ、ただのお友達です」
「あっ、そうか。そうなのか」
ほっとした顔をしたフレデリク。
ローサは不思議そうな顔をしてフレデリクを見た。
「あのさ、もし私が優勝をしたら、プリンセスを引き受けてくれるかな?」
自信がなさそうに聞くフレデリク。
「ええ。いいですよ」
ローサにとっては、一人も二人も変わらない。優勝をするのは、一人なのだから。
フレデリクも出場をする事に少しだけ驚いた。
あっでも、護衛を名乗り出るくらいだから、腕には自信があるのかもね。
一人納得するローサ。
「本当に?」
「ええ。いいですよ。」
「ありがとう! 絶対に優勝をするから」
フレデリクは嬉しそうに笑った。
ローサは、どっかで聞いたセリフだな。と思った。
そして、無理して優勝をしなくていいのに。と、また思ったのだった。
「あのさ、ローサ」
ローサが振り向くとルーカスがいた。
「何?」
「今週末の大会の事なんだけど……」
「うん」
「もし俺が優勝をしたら、本当にプリンセスをしてくれるのか?」
「ええいいけど、エミールとどちらかって……あっ、そうか」
エミールとケネスは、仲良く二人で帰って行った。
「エミールには、お願い出来ないよ」
「そうよね。うん、いいわよ。あっ、レティシアもいるじゃない」
ローサはレティシアの為、ルーカスにすすめてみた。
「俺はローサが……ローサが前に引き受けてくれたんだろう。ローサでいいよ!」
ローサがいいと素直に言えないルーカス。
「うん? うん、分かったわ。では、優勝をしたらね」
「お、おう。あっ……殿下には、引き受けていいのか聞いたか?」
「殿下? フレデリク殿下になんで聞くの?」
「あ、いや。毎日一緒に帰ったりしている……から?」
ルーカスは少し困った顔をした。
「うーん? 良く分からないけど、聞かないわよ。もう、婚約者でもなんでもないんだし」
「そ、そうか! ならいいんだ」
ルーカスは、ほっとした顔をした。
「ルーカス頑張ってね」
「それって、俺に優勝をして欲しいって事か……」
ルーカスは呟いた。
「えっ、何か言った?」
「あっ、いや。なんでも」
まさか、ローサは俺にキスをしたいのだろうか? それって……
ここにもう一人残念な男がいた。
ルーカスが勘違いをした直後に、フレデリクは、ローサ達がいる教室にたどり着いた。
「ローサさん待たせた」
「いえ、そんなに待っていませんよ」
ローサは、一度フレデリクに向けた視線をルーカスに戻した。
「じゃあ、また明日ね」
「おう」
ローサはフレデリクと教室をあとにした。
「今日はルルドール伯爵令嬢とは、一緒じゃないんだね」
「ええ。今日はケネスと先に帰りました」
「そうか、だからカルヴァート侯爵令息と二人だったのか」
「そうなんです。レティシアは違うクラスですし、ケネスとエミールが二人で行ってしまうと、自然と二人になってしまうんですよね」
「自然と二人……なんて羨ましいんだ」
フレデリクは呟いた。
「えっ? 何か言いましたか?」
「いや、なんでも」
フレデリクは慌てて首を振る。
「そうですか。それで、ずっと前に約束をしたんですけど……剣の大会で、もしルーカスが優勝をしたら、プリンセスをする事になってしまって……。本当はエミールとどっちかって言っていたのに、エミールはケネスと付き合っているから。まっ、仕方がないですね」
「えっ?」
「あれ? 聞こえませんでしたか?」
「いや、聞こえていた。プリンセスを引き受けたの?」
「はい。そうですよ」
「その……ローサさんはカルヴァート侯爵令息の事が、その……」
フレデリクは言葉を濁した。
「ルーカスの事……?」
「カルヴァート侯爵令息の事をどう思っているのかなって思って。プリンセスを引き受けるくらいだから、やっぱり、その、だから……」
「ルーカスはお友達ですが」
「もしかして、友達以上恋人未満っていうあれ?」
「いえ、ただのお友達です」
「あっ、そうか。そうなのか」
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ローサは不思議そうな顔をしてフレデリクを見た。
「あのさ、もし私が優勝をしたら、プリンセスを引き受けてくれるかな?」
自信がなさそうに聞くフレデリク。
「ええ。いいですよ」
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あっでも、護衛を名乗り出るくらいだから、腕には自信があるのかもね。
一人納得するローサ。
「本当に?」
「ええ。いいですよ。」
「ありがとう! 絶対に優勝をするから」
フレデリクは嬉しそうに笑った。
ローサは、どっかで聞いたセリフだな。と思った。
そして、無理して優勝をしなくていいのに。と、また思ったのだった。
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