落ちこぼれ魔法使い見習いのアイリーン

ねむ太朗

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60. 進級と席ぎめ

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 本日私達は無事に進級をした。
 しかも、シルフィーさんとジーンとユースチスくんと優等生のフランツさんと私とジーンの仲を勘違いしているメリーウェザーさんも一緒のクラスだ。
 あっ、あとゲイリーさんも。

 私達の学年は二組あり、半分程の生徒が入れ替わっている。
 それからなんと、担任も継続でプラント先生だ。

「おお。皆揃っているな。とりあえずどこでもいいから席に着け」

 私達が同じクラスを喜び合っていると担任のプラント先生が教室入って来た。

「皆、進級おめでとう。では最初の授業だが席決めだ。今回はクジにしようと思う」

 そう言えば前の学年の時は話し合いで決めて一年間同じ席だった。
 と言っても前回は、皆初めて会った人同士だったのでお互い譲り合って大きなトラブルなく決まった。

 今回はどうだろう。話し合いでは決まらなそうだ。

「じゃあ、順番にクジを引いてくれ」

 私が引いた番号は左の方の後ろ方だった。なんと、左斜め前にシルフィーさんがいる。

 細工をしていないか疑問に思ったが、斜め前なら違うだろう。

 それから、隣りはゲイリーさんだ…………。

 ジーンは真ん中辺りでユースチスくんは右の後ろの方だ。

 私は自分の席に移動する。

「えっと、ゲイリーさんよろしくね」

「ふんっ。よろしく」

 ゲイリーさんはふてぶてしい態度だが前よりもトゲがなく、よろしくと返事が返って来たので大丈夫だろう。

 本日は初日の為、席ぎめで終了なようだ。

「アイリーン。近くで良かったわね」

「はい」

「あの、あなたがアイリーンさんで合ってます?」

 シルフィーさんと話していると後ろから声がかかった。
 長い髪で胸が大きいの女の子だ。

「はい。そうですけど」

「へー、あなたが。妖精や龍の力を利用して高位の成績を収めているとか。それってご自分の力ではないのでしょう? ずるくありません?」

 どうやら目の前の女の子にあまり良く思われていないようだ。

「ちょっと、文句の前に先に名乗りなさいよ」

 怒った様子のシルフィーさん。

「失礼致しました。私テイミーと申します」

「おーい。アイリーン。今日は四人で進級祝いをするんだろう?」

 少し離れた場所からジーンが声を掛けてきた。

 そうだった。シルフィーさんがレストランの個室を予約してくれたんだった。

「ごめんなさい。急いでいるので失礼しますね。シルフィーさん行きましょう」

「そうね」

 私達がジーン達の方に向かうと後ろからテイミーさんの声が聞こえて来た。

「ふーん。そう言う事」
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