落ちこぼれ魔法使い見習いのアイリーン

ねむ太朗

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68. 告白

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「なんか、二人になっちゃったな」

「うん。どうしよう」

「せっかくだから見て回ろう」

 ジーンは私に手を差出した。そして私はそっと握った。

「好き」

「えっ?」

「アイリーンの事が」

 ジーンは穏やかな顔で私を見つめている。

「返事は今じゃなくていいから」

 歩き出そうとしたジーンの手を私は引っ張った。

「待って。私も好きって気付いたの……数ヶ月前くらいに」

「えっ?」

 ジーンは驚いた顔をして私を見ている。

「ジーンとテイミーさんが話しているともやもやして」

「そうか。アイリーンも俺の事が好きなのか」

 なんだかデレデレした顔をして私を見ているジーン。急に恥ずかしくなってきた。

「もう、言わないから」

「そうなのか」

 しょんぼりした顔をするジーン。

「…………しばらくは」

 私はそっぽを向く。ジーンの表情は分からないがきっとにやにやしているのだろう。

「行こうぜ。今年も劇観に行くか」

「うん!」

 私達は隣りに座って演劇鑑賞を楽しんだ。もちろん手は繋いだまま。

 劇の後は何かを食べようかと言う事になったので出店が出ているグラウンドに向かった。

 すると前からメリーウェザーさんが歩いてきた。今年も私達が手を繋いでいるのを見て、うんうんと頷いている。
 今年は私も頷き返した。

 グラウンドで肉かぶりつき棒を食べているとテイミーさんに会った。
 その時は食事中だったので、ジーンと手を繋いでいなかった。

「ジーンさんこちらにいらしたのですね。良かったら一緒に回りませんか?」

 ニコニコとジーンに話しかけるテイミーさん。どうやら私は視界に入っていないようだ。

 そう言えばテイミーさんの像の見張り係の担当は、ジーン達の次のグループだった。終わってからずっと探していたのだろうか。

「ごめんね。今デート中なんだ」

「デート?」

 きょとんとしているテイミーさん。
 ジーンはそっと私を抱き寄せた。
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