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四、二人連れの女性
(七)
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四つ辻に向かう参道の途中で開けたところがあって、そこから、はるか遠く麓の市街地が見渡せた。しばらく立ち止まって、眺望を楽しむことにした。ここまでの参道は階段が続く上り道で、もう、女性たちは息が上がっているようだったので、一休みも兼ねていた。
「大分、登って来たようね。」
「はい。もう少しでございます。」
姉の言葉に妹が短い言葉で励ました。芳野は、「まだまだ先は長いですよ。」と口に出しそうになったが、こらえた。
しかし、妹なのに、まるで主人に対するような口のきき方が気になった。
更に上ると、暫くして平坦な場所に出た。周りには二軒、茶店があった。近くには、ごつごつした岩場が土の地面から露出しているところもあって、そこには何台かのベンチが置かれていた。
参道は、二軒の茶店の間を通って右に行く道と、そのまままっすぐ行く道、左に上る道の三方向に分岐していた。この分岐の具合を見ると、四つ辻に到着したようだ。
辻の少し奥まったところに「御神蹟参拝図」と銘打った案内板が立っているのが見えたので、それを見に行くと、地図が描かれていて、まっすぐ進むルートは、御膳谷、御劔社、一ノ峰、二ノ峰、間ノ峰、三ノ峰と巡って、もとの四つ辻に戻る左回りの参拝路であった。このルートだと、三ヶ峰を参拝するには遠回りになるようだった。しかも、まっすぐ進む道を見ると下り坂になっていて、御膳谷というところを経て三ヶ峰に向かうのだから、恐らく、一旦、谷を下ってから、再び峰に向かって登り返す道になっているのだろう。きつそうだ。
一方、右に進む道は先程とは逆に三ノ峰、間ノ峰、二ノ峰、一ノ峰、御劔社、御膳谷を経て、再び、この四つ辻に戻ってくる右回りの参拝路であった。この二つを比べると、右に進んだ方が早く三ヶ峰の参拝を済ませそうだ。しかも、一ノ峰まで参拝を済ませたら、その先に進まずに、もと来た道を戻ってくれば、三ヶ峰の参拝だけなら一周回るよりは早く楽に済ませられる。今回は、女連れなので、きついルートは避けた方がいいだろうから、こちらの右回りのルートを採用する方がいいだろう。
ちなみに左の上り道は荒神峰へと向かう道で、そのまま進むと、稲荷山の北に抜けてしまい、四つ辻には戻ってこない道であった。
「大分、登って来たようね。」
「はい。もう少しでございます。」
姉の言葉に妹が短い言葉で励ました。芳野は、「まだまだ先は長いですよ。」と口に出しそうになったが、こらえた。
しかし、妹なのに、まるで主人に対するような口のきき方が気になった。
更に上ると、暫くして平坦な場所に出た。周りには二軒、茶店があった。近くには、ごつごつした岩場が土の地面から露出しているところもあって、そこには何台かのベンチが置かれていた。
参道は、二軒の茶店の間を通って右に行く道と、そのまままっすぐ行く道、左に上る道の三方向に分岐していた。この分岐の具合を見ると、四つ辻に到着したようだ。
辻の少し奥まったところに「御神蹟参拝図」と銘打った案内板が立っているのが見えたので、それを見に行くと、地図が描かれていて、まっすぐ進むルートは、御膳谷、御劔社、一ノ峰、二ノ峰、間ノ峰、三ノ峰と巡って、もとの四つ辻に戻る左回りの参拝路であった。このルートだと、三ヶ峰を参拝するには遠回りになるようだった。しかも、まっすぐ進む道を見ると下り坂になっていて、御膳谷というところを経て三ヶ峰に向かうのだから、恐らく、一旦、谷を下ってから、再び峰に向かって登り返す道になっているのだろう。きつそうだ。
一方、右に進む道は先程とは逆に三ノ峰、間ノ峰、二ノ峰、一ノ峰、御劔社、御膳谷を経て、再び、この四つ辻に戻ってくる右回りの参拝路であった。この二つを比べると、右に進んだ方が早く三ヶ峰の参拝を済ませそうだ。しかも、一ノ峰まで参拝を済ませたら、その先に進まずに、もと来た道を戻ってくれば、三ヶ峰の参拝だけなら一周回るよりは早く楽に済ませられる。今回は、女連れなので、きついルートは避けた方がいいだろうから、こちらの右回りのルートを採用する方がいいだろう。
ちなみに左の上り道は荒神峰へと向かう道で、そのまま進むと、稲荷山の北に抜けてしまい、四つ辻には戻ってこない道であった。
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