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三、稲佐の浜
白玉姫との同棲を始めたが突然宇都宮に行くと言い始めた事 (1)
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一人暮らしだから、部屋は一部屋だけだったのだが、二人で住むとなると、具合が悪いかも知れない。1DKで、部屋は十二畳で、ダイニングも六畳ほどあったので、狭くはないのだが、白玉比売が、どう反応するか、ちょっと心配だった。更に子供が生まれるとなると、やはり、もう一部屋あった方がいいだろうか。しかし、マンションなので引っ越すしかない。引っ越すのは面倒だし、金もかかる。
最寄りの駅を降りて自宅へ向かう道すがら、そう言えば、女性を自分の部屋に入れると言うのは、半年前にいなくなったなぎが来るまで、十年以上なかったような気がした。もともと、自分の部屋に他人を入れる事自体、嫌いな質なので、性別に関係なく、いや、親兄弟親類縁者も含めて、ずっとなかったことだった。それが、なぎがいなくなって半年で、また新たな住人を迎え入れる事になったわけだ。
白玉比売は、マンションのまえに来ると、このマンションは十階建てなのだが、上を見上げて、「登るの、大変ね。」と独り言を呟いた。俺が「エレベータでも行けるけど。」と言うと、へえと感心して、「何階?」と聞くので、「二階の右端。」と言うと、「何だ。」とがっかりした風を見せた。まあ、二階なので、普段はエレベータは使わないで、階段を使う。部屋が右端で階段も右側についていたので、階段で上る方が便利なのだ。
鍵を開けてドアを開けると、白玉比売を中へ入れた。床には衣服が散乱していて、散らかったままだ。旅行に出発した日、朝が早かったので、用意もそこそこに部屋を出たので、このような始末になっている。白玉比売は、衣服を片づけ始め、台所が汚れているのに気づいて、全般的な掃除を始めた。もう、大分、夜も遅いのだが、やり始めると止まらないのか、夢中になって、俺が教えた通りに洗剤を使って、あちこちを雑巾で拭いている。そのうち、深夜だというのに掃除機をかけ始めた。周りに聞こえないか、ちょっと不安になった。
一時間ほどして、疲れたのか、掃除をやめて、床に腰を下ろして、ため息をついた。
「やあめた。」
そう言うと、ベッドに飛び乗り布団の中に潜った。そして、眠り始めた。しかし、服を着替えていない。
俺は、冷蔵庫から水を取り出すと、一気に飲み干した。硬度三百ちょっとの硬水だ。名前はいつも忘れるのだが、フランスの水らしい。そして、上着を脱ぐと下着だけになって、布団に入った。いつも、寝間着は着ない。
最寄りの駅を降りて自宅へ向かう道すがら、そう言えば、女性を自分の部屋に入れると言うのは、半年前にいなくなったなぎが来るまで、十年以上なかったような気がした。もともと、自分の部屋に他人を入れる事自体、嫌いな質なので、性別に関係なく、いや、親兄弟親類縁者も含めて、ずっとなかったことだった。それが、なぎがいなくなって半年で、また新たな住人を迎え入れる事になったわけだ。
白玉比売は、マンションのまえに来ると、このマンションは十階建てなのだが、上を見上げて、「登るの、大変ね。」と独り言を呟いた。俺が「エレベータでも行けるけど。」と言うと、へえと感心して、「何階?」と聞くので、「二階の右端。」と言うと、「何だ。」とがっかりした風を見せた。まあ、二階なので、普段はエレベータは使わないで、階段を使う。部屋が右端で階段も右側についていたので、階段で上る方が便利なのだ。
鍵を開けてドアを開けると、白玉比売を中へ入れた。床には衣服が散乱していて、散らかったままだ。旅行に出発した日、朝が早かったので、用意もそこそこに部屋を出たので、このような始末になっている。白玉比売は、衣服を片づけ始め、台所が汚れているのに気づいて、全般的な掃除を始めた。もう、大分、夜も遅いのだが、やり始めると止まらないのか、夢中になって、俺が教えた通りに洗剤を使って、あちこちを雑巾で拭いている。そのうち、深夜だというのに掃除機をかけ始めた。周りに聞こえないか、ちょっと不安になった。
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