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第1章 完全自殺マニュアル
第3話:完全自殺マニュアル・3
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ファンタジスタはチームペアのバトルロイヤルゲームなので大会参加選手数は膨らみがちだ。この決勝にも十人を優に超える選手が参加している。
しかも高校選手権決勝ともなれば、ほとんどの参加者が高校生ながらスポンサーや厚いファン層を持つ有名プロプレイヤーだ。注目度で言えば社会人プロ選手にも全く劣らない。
となると全員にインタビューをしないわけにはいかず、後に控えているCM撮影や雑誌インタビューまで考えると、ステージ上でのスケジュールもギリギリまで詰まっているというわけだ。
「……残念ながら優勝は逃しましたが、中盤戦での見事な判断には実況席のプロ選手も舌を巻いていました。丁寧なプレイスタイルはプロゲーマーを目指す未来の選手にとっては教科書にもなるもので……」
「……はい、ありがとうございます……」
そんな人気選手の筆頭が隣で涙を拭うツバメとツグミだ。
TV局のスポンサーが用意した衣装は愛らしいイメージのフリルと果敢に戦うイメージのエッジを両立した洗練されたものだ。受け答えもアイドルらしく、健気で懸命にインタビューに答えている。
この二人はいまどき珍しくもないゲーマーアイドルというやつだが、ここまでの実力が伴っている選手は希少だ。ツバメの方がさっき最後まで粘っていたガンカタスタイルのプレイヤーで、確かにインタビュアーが言うように綺麗な立ち回りには全く隙が無かった。
とはいえ彼方にとっては大した相手ではない。はっきり言って、立ち回りが真面目で丁寧であることはこのレベル帯では弱点なのだ。ツバメたちのセオリー通りの動きは下位99.9%の敵を完封できても、上位0.1%に蠢く理外の怪物には通用しない。今回は乱戦模様だったためにたまたま運良くラスト二ペアまでは残れたが、1on1で何度戦っても負ける気はしない。
MCは適当なところで問答を切り上げて次々にインタビュー相手を切り替えていく。巫女服を着た選手やチャイナドレスを着た選手が慣れた調子で一問一答を繰り返す。容姿を含めた外見をゲーム内アバターと合わせているのは彼方だけではない。それもまたe-sportsの大衆興行化に伴って成立したデファクトスタンダードの一つだ。
「……今回も唯一単独参戦の神威選手、序盤からの『汎将』ドロップへの異様な執着ぶりは賛否両論がありそうな戦い方でしたが……」
「そうですね。私とて、大局的に見れば悪手を打ったことは承知しております。しかしそれは姿勢の問題です。目先の利害で多少不利になることは目の前の可能性を諦める理由にはならず……」
「……開始直後にサレンダーを宣言した趙選手は、えーっと、その、現在進行形で炎上している最中ですが……」
「当たり前あるな。汝、我が出した動画見てないか? 我は五百万で買収を公募して、誰か知らんが振込があったから降りたのな。金の約束はこれ絶対……」
そしてインタビューは遂に最後の一人となる。ラストワンを前にして、百戦錬磨のインタビュアーも僅かに口元を引き締めた。
このインタビュー順は決してゲーム内順位と同じではない。それは考慮される要素の一つでしかなく、スポンサーへの配慮や人気度合い等、様々な政治的な事情を勘案してインタビュー順が決まってくる。それはプロゲーマーとしての総合的な格の指標でもあった。
今MCの目の前にいる選手は今回三位に滑り込んだというのに、最後の最後に回されている。それは決してトリを飾るためなどではない。最悪の事態に備えて最後に回さなければ諸々が差し支えるということを関係者全員が認識しているのだ。
「さて、今回も番狂わせを期待されていた皇姉妹ですが、三位という結果は満足のいくものでしょうか?」
「満足っていうのはちょっとズレてるよね。試合も感想も満足度も乱数で決めるのと大差ないって思わないかな、お姉さん」
「えーと、それは戦略にランダム性を織り込むということでしょうか? あえて確率で分岐して攪乱する戦略については、最近海外のチームが精力的に研究を進めているようですが……」
「サイコロ振ったら確率がいくつみたいな話をしてるんじゃないんだよね、もっとこう、振った衝撃で中から芋虫が這い出してくるようなイメージをしてほしいんだけど。お姉さんにはそういうことってないのかな。朝ハイヒールを履いたときに爪先のあたりにネズミが巣を作っていて」
「はあ……?」
艶やかな白髪の女性が眠たげな声で胡乱な答えを返し、MCが困惑の声を漏らす。
これが皇姉妹ペアの姉、プロゲーマー界屈指の変人、白花である。妹の方はインタビューを待っているのに飽きたのか、さっきステージをスタスタと降りて勝手に帰ってしまった。
残された姉の白花が一人で質問を受けているが、その受け答えは絶望的だ。気の毒なMCが翻訳を試みるものの、インタビューどころか会話の体を成していない。このコミュニケーション能力の破綻からして、決勝組では唯一スポンサーが付いていないことにも頷ける。
白花のインタビューが常に後回しになるのは会話が成立しないからだ。わかるようなわからないような独特の言い回しで、盛り上がった会場の雰囲気と熱い勝負の余韻を完膚無きまでに破壊してしまう。インタビューを切り上げるタイミングが掴めないくらいならまだましな方で、謎の問答に引きずられた司会や選手が上手く喋れなくなることも珍しくない。かつて新人インタビュアーが白花の質問返しに付き合わされた挙句に頭が真っ白になって泣き出したことはゲーマー界でも有名な伝説の一つになっている。
「昨日の夜、空を見て満月かと思ったら微妙に端が削れててがっかりした。最近は飛蚊症みたいになんか視界がチラつくのも気になるんだ……」
この意味不明ぶりはゲーム中も同じだ。
ハイリスクノーリターンの手をノータイムで打ち、その破滅的なプレイはゲームの主旨すらも破壊しかねない。それが大きな批判を浴びることを白花が気にするはずもなく、そして厄介なことに何をやらかすかわからない意外性がコアなファンを作っているのも事実だ。
実際、今日は優勝決定シーンの次に盛り上がったのは白花の盛大な自爆シーンだった。最強クラスの砲撃武器「天嶮」を手に入れておきながらわざと最大範囲で暴発させ、何人かを道連れに自滅した。天嶮を手に入れたプレイヤーは他のペアが協働して叩くのがセオリーなので、少し間違えれば決勝戦は引き分けで終わっていたかもしれない。
「……一昨日食べたカレーはチープで美味しかったけど。一年後に季節外れのかき氷のCMでイチゴのシロップを……」
「あの、もう次に移ってもいいですか?」
白花はゲームに対して全く真剣に取り組んでいない。恐らくそもそも勝つ気がない。自らの死ですらも平然と賭け金に上乗せし、本当にそれを決済してしまう。
こと勝負ごとにおいて、この手合いより厄介な相手はいない。彼方ですらも白花には直接会敵しないようになるべく距離を取って自滅を待つという消極的な戦法を取らざるを得なかった。彼方がゲーム終了後に自殺するプレイヤーだとすれば、白花はゲーム中にも自殺を撒き散らすプレイヤーだ。
とはいえ、それはゲーム内での話に過ぎない。彼方の自殺だって白花の自殺だって、何度でも生起する仮想世界と何度でもリスポーンするアバターだからこそできることだ。
この現実世界では死んだらそこで終わりだ。命は一つしかないのだから。
しかも高校選手権決勝ともなれば、ほとんどの参加者が高校生ながらスポンサーや厚いファン層を持つ有名プロプレイヤーだ。注目度で言えば社会人プロ選手にも全く劣らない。
となると全員にインタビューをしないわけにはいかず、後に控えているCM撮影や雑誌インタビューまで考えると、ステージ上でのスケジュールもギリギリまで詰まっているというわけだ。
「……残念ながら優勝は逃しましたが、中盤戦での見事な判断には実況席のプロ選手も舌を巻いていました。丁寧なプレイスタイルはプロゲーマーを目指す未来の選手にとっては教科書にもなるもので……」
「……はい、ありがとうございます……」
そんな人気選手の筆頭が隣で涙を拭うツバメとツグミだ。
TV局のスポンサーが用意した衣装は愛らしいイメージのフリルと果敢に戦うイメージのエッジを両立した洗練されたものだ。受け答えもアイドルらしく、健気で懸命にインタビューに答えている。
この二人はいまどき珍しくもないゲーマーアイドルというやつだが、ここまでの実力が伴っている選手は希少だ。ツバメの方がさっき最後まで粘っていたガンカタスタイルのプレイヤーで、確かにインタビュアーが言うように綺麗な立ち回りには全く隙が無かった。
とはいえ彼方にとっては大した相手ではない。はっきり言って、立ち回りが真面目で丁寧であることはこのレベル帯では弱点なのだ。ツバメたちのセオリー通りの動きは下位99.9%の敵を完封できても、上位0.1%に蠢く理外の怪物には通用しない。今回は乱戦模様だったためにたまたま運良くラスト二ペアまでは残れたが、1on1で何度戦っても負ける気はしない。
MCは適当なところで問答を切り上げて次々にインタビュー相手を切り替えていく。巫女服を着た選手やチャイナドレスを着た選手が慣れた調子で一問一答を繰り返す。容姿を含めた外見をゲーム内アバターと合わせているのは彼方だけではない。それもまたe-sportsの大衆興行化に伴って成立したデファクトスタンダードの一つだ。
「……今回も唯一単独参戦の神威選手、序盤からの『汎将』ドロップへの異様な執着ぶりは賛否両論がありそうな戦い方でしたが……」
「そうですね。私とて、大局的に見れば悪手を打ったことは承知しております。しかしそれは姿勢の問題です。目先の利害で多少不利になることは目の前の可能性を諦める理由にはならず……」
「……開始直後にサレンダーを宣言した趙選手は、えーっと、その、現在進行形で炎上している最中ですが……」
「当たり前あるな。汝、我が出した動画見てないか? 我は五百万で買収を公募して、誰か知らんが振込があったから降りたのな。金の約束はこれ絶対……」
そしてインタビューは遂に最後の一人となる。ラストワンを前にして、百戦錬磨のインタビュアーも僅かに口元を引き締めた。
このインタビュー順は決してゲーム内順位と同じではない。それは考慮される要素の一つでしかなく、スポンサーへの配慮や人気度合い等、様々な政治的な事情を勘案してインタビュー順が決まってくる。それはプロゲーマーとしての総合的な格の指標でもあった。
今MCの目の前にいる選手は今回三位に滑り込んだというのに、最後の最後に回されている。それは決してトリを飾るためなどではない。最悪の事態に備えて最後に回さなければ諸々が差し支えるということを関係者全員が認識しているのだ。
「さて、今回も番狂わせを期待されていた皇姉妹ですが、三位という結果は満足のいくものでしょうか?」
「満足っていうのはちょっとズレてるよね。試合も感想も満足度も乱数で決めるのと大差ないって思わないかな、お姉さん」
「えーと、それは戦略にランダム性を織り込むということでしょうか? あえて確率で分岐して攪乱する戦略については、最近海外のチームが精力的に研究を進めているようですが……」
「サイコロ振ったら確率がいくつみたいな話をしてるんじゃないんだよね、もっとこう、振った衝撃で中から芋虫が這い出してくるようなイメージをしてほしいんだけど。お姉さんにはそういうことってないのかな。朝ハイヒールを履いたときに爪先のあたりにネズミが巣を作っていて」
「はあ……?」
艶やかな白髪の女性が眠たげな声で胡乱な答えを返し、MCが困惑の声を漏らす。
これが皇姉妹ペアの姉、プロゲーマー界屈指の変人、白花である。妹の方はインタビューを待っているのに飽きたのか、さっきステージをスタスタと降りて勝手に帰ってしまった。
残された姉の白花が一人で質問を受けているが、その受け答えは絶望的だ。気の毒なMCが翻訳を試みるものの、インタビューどころか会話の体を成していない。このコミュニケーション能力の破綻からして、決勝組では唯一スポンサーが付いていないことにも頷ける。
白花のインタビューが常に後回しになるのは会話が成立しないからだ。わかるようなわからないような独特の言い回しで、盛り上がった会場の雰囲気と熱い勝負の余韻を完膚無きまでに破壊してしまう。インタビューを切り上げるタイミングが掴めないくらいならまだましな方で、謎の問答に引きずられた司会や選手が上手く喋れなくなることも珍しくない。かつて新人インタビュアーが白花の質問返しに付き合わされた挙句に頭が真っ白になって泣き出したことはゲーマー界でも有名な伝説の一つになっている。
「昨日の夜、空を見て満月かと思ったら微妙に端が削れててがっかりした。最近は飛蚊症みたいになんか視界がチラつくのも気になるんだ……」
この意味不明ぶりはゲーム中も同じだ。
ハイリスクノーリターンの手をノータイムで打ち、その破滅的なプレイはゲームの主旨すらも破壊しかねない。それが大きな批判を浴びることを白花が気にするはずもなく、そして厄介なことに何をやらかすかわからない意外性がコアなファンを作っているのも事実だ。
実際、今日は優勝決定シーンの次に盛り上がったのは白花の盛大な自爆シーンだった。最強クラスの砲撃武器「天嶮」を手に入れておきながらわざと最大範囲で暴発させ、何人かを道連れに自滅した。天嶮を手に入れたプレイヤーは他のペアが協働して叩くのがセオリーなので、少し間違えれば決勝戦は引き分けで終わっていたかもしれない。
「……一昨日食べたカレーはチープで美味しかったけど。一年後に季節外れのかき氷のCMでイチゴのシロップを……」
「あの、もう次に移ってもいいですか?」
白花はゲームに対して全く真剣に取り組んでいない。恐らくそもそも勝つ気がない。自らの死ですらも平然と賭け金に上乗せし、本当にそれを決済してしまう。
こと勝負ごとにおいて、この手合いより厄介な相手はいない。彼方ですらも白花には直接会敵しないようになるべく距離を取って自滅を待つという消極的な戦法を取らざるを得なかった。彼方がゲーム終了後に自殺するプレイヤーだとすれば、白花はゲーム中にも自殺を撒き散らすプレイヤーだ。
とはいえ、それはゲーム内での話に過ぎない。彼方の自殺だって白花の自殺だって、何度でも生起する仮想世界と何度でもリスポーンするアバターだからこそできることだ。
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