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第8章 いまいち燃えない私
第42話:いまいち燃えない私・6
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キーチェーンを引いて発砲した瞬間、イツキの身体は空中で不自然にのけぞった。
糸に引っ張られるように上半身が後ろに折れる。明らかに物理法則を逸脱した動きで銃弾を回避する。
上方にかざした手に浮かぶ緑の紋章と、周囲を舞う火の粉の軌道から彼方は何が起きたのかを理解した。
「風魔法か。手の平から瞬間的に突風を起こす魔法」
「そう、生命力の源たる精霊は火風水地に遍く存在します」
「エンペドクレスか? 安いソシャゲの属性システムじゃあないんだぜ」
今度はイツキが棍棒を大きく振りかぶる。その隙だらけの大振りを避けて無防備な身体に蹴り込むことは難しくない。
だが、彼方のカウンターは空振りする。イツキが風魔法で自分の身体を吹き飛ばしたのだ。大振りの後隙を消してただちに回避に移行している。
イツキが低い体勢から潜り込んでくるのを膝蹴りで捉えようとしても水平に滑って避けられる。突風による姿勢制御があらゆる隙を帳消しにする。
彼方は心から感心せずにいられない。風魔法だというのに、自分を浮かせて飛ばすとか相手を吹き飛ばすとかいうくだらない使い方を考えないあたり本当に才能がある。
自由に突風を出せるということは、いつどの体勢からでも身体に生じた運動量を風で相殺できるということなのだ。近接距離では格闘ゲームで言うところのキャンセルとして戦闘を補助するのが最も強い使い方だ。
「風魔法を初めて使った日にこれが出来るのか。本当に素晴らしい。何でもしてくれ、何でもして私を殺しに来い」
「本当はあなたも殺したくはないのです。あなたが投降してくれれば私はあなたを殺さなくて済みます」
「相手のことを慮るな。重要なのはあなたにとって殺すべきかどうかだけだ」
彼方はかつて元現実世界で樹に抱いた勿体なさを思い出していた。
あの樹も彼方より強いかもしれなかった人間の一人だが、樹が本気で彼方と戦ってくれることは一度もなかった。何度か軽い組手をこなしたことはあっても、そこに殺意があるはずもない。樹はかなり職業意識の高い警官であり、守るべき市民を傷付けることなど天地がひっくり返っても有り得ないからだ。
だが今は違う。イツキが有り余る才能を全てぶつけて彼方を殺そうとしている。これはこのイツキが彼方を殺すためだけに考えたオリジナルの魔法だ。才能ある者が本気で自分に向かってきてくれることほど楽しいことがあるだろうか。
「楽しいな、イツキさん」
「楽しくありません!」
イツキが裏拳を打つ、その手の甲には緑の紋章が浮かんでいる。彼方の目のすぐ隣を爪の先端が切り裂き、次の瞬間には意識が逸れた手首に熱が走った。
遂にイツキの左手が彼方の手首を掴む。イツキの手の甲に赤い紋章が光る。細胞が発火を始めるのがわかる。火の精霊が体内で暴走する。
瞬く間に彼方の右腕が黒く焼け落ちた。続けて左手首を掴み、イツキは彼方を見据える。その目に宿るのは殺意と同時に懇願でもあった。
「これで投降してもらえないでしょうか」
「すると思うか?」
「いいえ」
「その通り。これでゲームセットだからだ」
地面で魔法陣が青く光る。それはイツキではなく彼方の足元から、ローラーブレードに浮かぶ青い紋章!
彼方が呟く。
「エターナルフォースブリザード」
氷の剣山が彼方の足先から放たれ、イツキの全身を貫いた。
イツキの手足が千切れ飛び、胸から腹部まで無数の氷剣が貫通する。血祭りに上げられた身体が宙に浮き、吐いた血が氷の上で凍結した。
「精霊術……!」
「もう覚えた。新しい戦略をインストールできるのはあなただけじゃない。私は大抵の体術は一度見れば真似できるが、魔法も概ね同じらしい」
一度凍らせてしまえばもう終わりだ、直撃した時点でゲームの決着は着いている。
自在に操れる氷は剣でも檻でもある。地面から霜がせり上がり、イツキの下半身からどんどん血肉が凍って固まっていく。
「これは経験の差だ。氷の大地の伝説があるあたり、水が凍るという知識自体はあなたにもインストールされているのだろう。あと三回も戦えば水を凍らせるという選択肢に気付いたかもしれないが、それはこの戦闘ではなかった。あなたはこの温暖な世界で氷の実物を見たことが無いからだ。真に使える技術は自分で経験して育てるしかない。あなたの精霊術も私がアップグレードして引き継ごう。あなたの意志はここで潰えても、あなたの力だけは私が次の世界に連れていく。そういえばゲーム的にはレベルが上がってから新しいスキルを覚えるという順序だが、体感的には逆で新しいスキルを覚えたからレベルが上がったという気分だな。いずれにせよ、あなたのおかげで私は強くなれた。ありがとう」
「……あなたは死の商人です。皆に殺意を感染させて闘争に巻き込んで、死体の山から次の戦力を回収していく。そんな理不尽が続けられるはずがありません。いつかきっと誰かがあなたを倒します」
「だがそれは今日ではないしお前でもない。元より非対称と不均衡がゲームの本質だということはいつか教えた通りだ。ゲームには常に勝者と敗者がいる。あなたほどの才能が消えるのは本当に惜しいが、敗者を葬るのは勝者の義務と権利だ」
凍るイツキに渾身の力でローラーブレードのハイキックを打ち込む。
完全に凍結したイツキは氷と共に砕け散った。イツキだったものがバラバラに分かれて落下し、血が染み込んだ赤黒い氷が地面に転がった。
氷の断面からは骨の髄まで凍った肉体が覗いている。まるで精肉屋の冷凍庫をぶちまけたようだった。
「私の勝ちだ。敵意を煽るためにイツキにはああいったが、私はこれがラスボス戦でこの世界をクリアしたと思っている。この燃え落ちる世界にこれ以上留まる意味も無いだろう」
振り返ると立夏は少し離れた場所で体育座りをしていた。今回は純粋な格闘戦だったため、巻き込まれない場所で後方待機していたのだろう。
立夏はイツキの死に動揺することもなく、いつも通りにぼんやりした顔で座っていた。
「立夏との誓いも守ったはずだ。誓いの内容は亜人を含む人型の知的生物を殺さないこと、ただし正当防衛である場合を除く。オークを殺したのは私ではなくイツキだし、イツキを殺さなければ私が殺されていたのは明らかだ。正当防衛の範疇と言える」
「あー、そういうことじゃないんだって、やっぱり彼方ちゃんにはわからなかったか。約束はゲームじゃないって釘を刺したつもりだったんだけどな。彼方ちゃん風に言えば、これも私が賭けを外したってことなのかもしれないね。情が入るわけはないから、これは単に私が見誤ったんだ。彼方ちゃんっていう人間を」
立夏は大きく息を吐いた。
長く足を伸ばして脱力して天を仰いだ。それは彼方が何度も見てきた敗北者たちの姿と同じだった。全ての手を尽くしたがそれでも彼方に勝てず、もうどうしようもないと諦めきった人間。
糸に引っ張られるように上半身が後ろに折れる。明らかに物理法則を逸脱した動きで銃弾を回避する。
上方にかざした手に浮かぶ緑の紋章と、周囲を舞う火の粉の軌道から彼方は何が起きたのかを理解した。
「風魔法か。手の平から瞬間的に突風を起こす魔法」
「そう、生命力の源たる精霊は火風水地に遍く存在します」
「エンペドクレスか? 安いソシャゲの属性システムじゃあないんだぜ」
今度はイツキが棍棒を大きく振りかぶる。その隙だらけの大振りを避けて無防備な身体に蹴り込むことは難しくない。
だが、彼方のカウンターは空振りする。イツキが風魔法で自分の身体を吹き飛ばしたのだ。大振りの後隙を消してただちに回避に移行している。
イツキが低い体勢から潜り込んでくるのを膝蹴りで捉えようとしても水平に滑って避けられる。突風による姿勢制御があらゆる隙を帳消しにする。
彼方は心から感心せずにいられない。風魔法だというのに、自分を浮かせて飛ばすとか相手を吹き飛ばすとかいうくだらない使い方を考えないあたり本当に才能がある。
自由に突風を出せるということは、いつどの体勢からでも身体に生じた運動量を風で相殺できるということなのだ。近接距離では格闘ゲームで言うところのキャンセルとして戦闘を補助するのが最も強い使い方だ。
「風魔法を初めて使った日にこれが出来るのか。本当に素晴らしい。何でもしてくれ、何でもして私を殺しに来い」
「本当はあなたも殺したくはないのです。あなたが投降してくれれば私はあなたを殺さなくて済みます」
「相手のことを慮るな。重要なのはあなたにとって殺すべきかどうかだけだ」
彼方はかつて元現実世界で樹に抱いた勿体なさを思い出していた。
あの樹も彼方より強いかもしれなかった人間の一人だが、樹が本気で彼方と戦ってくれることは一度もなかった。何度か軽い組手をこなしたことはあっても、そこに殺意があるはずもない。樹はかなり職業意識の高い警官であり、守るべき市民を傷付けることなど天地がひっくり返っても有り得ないからだ。
だが今は違う。イツキが有り余る才能を全てぶつけて彼方を殺そうとしている。これはこのイツキが彼方を殺すためだけに考えたオリジナルの魔法だ。才能ある者が本気で自分に向かってきてくれることほど楽しいことがあるだろうか。
「楽しいな、イツキさん」
「楽しくありません!」
イツキが裏拳を打つ、その手の甲には緑の紋章が浮かんでいる。彼方の目のすぐ隣を爪の先端が切り裂き、次の瞬間には意識が逸れた手首に熱が走った。
遂にイツキの左手が彼方の手首を掴む。イツキの手の甲に赤い紋章が光る。細胞が発火を始めるのがわかる。火の精霊が体内で暴走する。
瞬く間に彼方の右腕が黒く焼け落ちた。続けて左手首を掴み、イツキは彼方を見据える。その目に宿るのは殺意と同時に懇願でもあった。
「これで投降してもらえないでしょうか」
「すると思うか?」
「いいえ」
「その通り。これでゲームセットだからだ」
地面で魔法陣が青く光る。それはイツキではなく彼方の足元から、ローラーブレードに浮かぶ青い紋章!
彼方が呟く。
「エターナルフォースブリザード」
氷の剣山が彼方の足先から放たれ、イツキの全身を貫いた。
イツキの手足が千切れ飛び、胸から腹部まで無数の氷剣が貫通する。血祭りに上げられた身体が宙に浮き、吐いた血が氷の上で凍結した。
「精霊術……!」
「もう覚えた。新しい戦略をインストールできるのはあなただけじゃない。私は大抵の体術は一度見れば真似できるが、魔法も概ね同じらしい」
一度凍らせてしまえばもう終わりだ、直撃した時点でゲームの決着は着いている。
自在に操れる氷は剣でも檻でもある。地面から霜がせり上がり、イツキの下半身からどんどん血肉が凍って固まっていく。
「これは経験の差だ。氷の大地の伝説があるあたり、水が凍るという知識自体はあなたにもインストールされているのだろう。あと三回も戦えば水を凍らせるという選択肢に気付いたかもしれないが、それはこの戦闘ではなかった。あなたはこの温暖な世界で氷の実物を見たことが無いからだ。真に使える技術は自分で経験して育てるしかない。あなたの精霊術も私がアップグレードして引き継ごう。あなたの意志はここで潰えても、あなたの力だけは私が次の世界に連れていく。そういえばゲーム的にはレベルが上がってから新しいスキルを覚えるという順序だが、体感的には逆で新しいスキルを覚えたからレベルが上がったという気分だな。いずれにせよ、あなたのおかげで私は強くなれた。ありがとう」
「……あなたは死の商人です。皆に殺意を感染させて闘争に巻き込んで、死体の山から次の戦力を回収していく。そんな理不尽が続けられるはずがありません。いつかきっと誰かがあなたを倒します」
「だがそれは今日ではないしお前でもない。元より非対称と不均衡がゲームの本質だということはいつか教えた通りだ。ゲームには常に勝者と敗者がいる。あなたほどの才能が消えるのは本当に惜しいが、敗者を葬るのは勝者の義務と権利だ」
凍るイツキに渾身の力でローラーブレードのハイキックを打ち込む。
完全に凍結したイツキは氷と共に砕け散った。イツキだったものがバラバラに分かれて落下し、血が染み込んだ赤黒い氷が地面に転がった。
氷の断面からは骨の髄まで凍った肉体が覗いている。まるで精肉屋の冷凍庫をぶちまけたようだった。
「私の勝ちだ。敵意を煽るためにイツキにはああいったが、私はこれがラスボス戦でこの世界をクリアしたと思っている。この燃え落ちる世界にこれ以上留まる意味も無いだろう」
振り返ると立夏は少し離れた場所で体育座りをしていた。今回は純粋な格闘戦だったため、巻き込まれない場所で後方待機していたのだろう。
立夏はイツキの死に動揺することもなく、いつも通りにぼんやりした顔で座っていた。
「立夏との誓いも守ったはずだ。誓いの内容は亜人を含む人型の知的生物を殺さないこと、ただし正当防衛である場合を除く。オークを殺したのは私ではなくイツキだし、イツキを殺さなければ私が殺されていたのは明らかだ。正当防衛の範疇と言える」
「あー、そういうことじゃないんだって、やっぱり彼方ちゃんにはわからなかったか。約束はゲームじゃないって釘を刺したつもりだったんだけどな。彼方ちゃん風に言えば、これも私が賭けを外したってことなのかもしれないね。情が入るわけはないから、これは単に私が見誤ったんだ。彼方ちゃんっていう人間を」
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